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鏡開きの日はいつ?意味や由来、やり方から食べものまでご紹介!

2020.10.23

お正月の「松の内」が明けてから、お供えの鏡餅を木槌で割って食べる、鏡開きの日はいつでしょうか?

鏡開きは、毎年1月11日です。
ただ、地方によっても違いがあるのだとか。

この記事では、鏡開きの意味や由来、上手なやり方から、同じく鏡開きと呼ぶ酒樽との関係や、鏡餅を使った食べ物までご紹介します。

※この記事は2020年10月7日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。

記事配信:じゃらんニュース

鏡開きとは?意味と由来

鏡開き

鏡開きとは、お正月に年神様(としがみさま)が滞在していた「依り代(よりしろ=居場所)」であるお餅を食べることで、霊力を分けてもらい、1年の良運を願う行事です。

年神様は、穀物の神様です。
毎年お正月にやってきて、人々に新年の良運と、1歳分の年齢を与えると考えられてきました。

門松や鏡餅は、神様をお迎えするためのものです。年神様が家々に滞在する期間が「松の内」。
松の内が過ぎて年神様を見送りしたら、鏡餅を食べ、その霊力を分けていただいて、1年の無病息災を願うのです。

また、戦国~江戸時代の武家社会には、武士の魂である甲冑(かっちゅう)の前にお餅を供え、お正月明けに食べる「具足祝い(ぐそくいわい)」、「具足開き」という行事がありました。

刃物で切ることは切腹を連想させて縁起が悪いとされ、木槌(きづち)で細かく割りました。
江戸時代以降、この武家スタイルが一般にも広まり、現代のような鏡開きの方法へと続いています。

「割る」という言葉を使わないのは、縁起が悪いから。
「開く」は、末広がりで縁起も良く、お正月にぴったりの言葉といえます。

鏡開きの日はいつ?

鏡開き

鏡開きの日は、一般的には毎年1月11日です。
ただし地方によって少し違いがあるようです。

●1月11日の地方
・東北、関東、九州など多くの地方
松の内(門松などを飾る期間)が1月7日までの地方は、11日に行います。

●1月15日の地方
・関西を中心とした地方
松の内が1月15日までの地方は、15日または20日に行います。

●1月4日の地方
・京都と、近隣の一部
松の内にかかわらず、三が日が明けたら鏡開きを行います。

ところで、なぜ地方差があり、11日という半端な日なのでしょう。

かつては、全国的に「松の内:15日まで → 鏡開き:15日or20日」だったようです。
20日のケースは、武家の具足祝いを、刀の「刃」と「柄」にかけて「刃柄の祝い(はつかのいわい)」=「二十日の祝い」と呼んで、20日に行っていました。

それが江戸三代将軍・徳川家光が4月20日に亡くなると、月命日の20日の祝い事を避けるようになりました。

そこで幕府は、松の内を7日までとさだめ、大名家や商家が「蔵開き」と呼んで使用人や得意先にお餅やおとそをふるまっていた11日に合わせるようになったのだとか。

1657(明暦3)年1月に江戸で起こった「明暦の大火」の反省で、燃えやすい松飾りを早めに片付けるため、松の内を短縮したという説もあります。

幕府のお触れなので浸透するのに差があり、もともとの習慣が生き残った地方もあったと考えられています。

鏡開きのやり方

いざ鏡開き。でもなかなか割れそうにない!どうしたらいい?
そんな鏡開きのコツをお伝えします。

鏡開き

・カッチカチに硬くて石レベル
よく乾燥してひび割れていればむしろ理想的。もっとも木槌で叩いて割れやすい状態です。
木槌がない場合は、金槌でもOK。叩く部分を布や新聞紙で覆って使うといいでしょう。
粉々になる部分が出ますが、集めて煮たり、揚げてかき餅にすればおいしく食べられます。

・あんまり乾燥していない
ようは切らなければいいのです。手でちぎりましょう。
大きめの容器で水に一晩浸けたあと、耐熱容器に入れて電子レンジで温めればOK。
ドロドロにならない程度に温め(数十秒程度)、手やスプーンでちぎれば料理に使えます。

お餅はふくらみはじめてからが早いので、電子レンジは様子を見ながら使うのがコツです。

・そもそも真空パック
現代ではむしろ多数派なのでは。暖房のきいた現代の住居では、鏡餅の大敵はカビ。
密封容器入りならその心配がなく、風味もそのままで鏡開きも手軽です。

底面のフィルムに切れ目を入れ、底を上にして、電子レンジで数十秒程度温めます。
水を張ったボウルに上半分を漬けて表面の粗熱をさっと取り、底のフィルムをはがしてひっくり返せば、スプーンなどで取り出せます。

製品により異なるので、底面などに「やり方」が書いてあればそれに従うといいでしょう。

樽酒と鏡開きの関係は?

樽酒

大きな樽酒のふたを木槌で勢いよく割るお祝いの行事も「鏡開き」と呼ばれています。
この場合の「鏡」は、酒樽の丸い上ぶたのことを指します。

そもそもお餅とお酒は切っても切れない関係。稲魂(いなだま)や穀霊(こくれい)という言葉があるように、日本人はお米の一粒一粒に霊力が宿っていると考えてきました。

お米を醸造して作る日本酒や、つき固めて作るお餅の場合は、「霊力がさらに倍増する」とも考え、神様への神聖なお供えものとなったのです。

神前に供えられたあと、「お下がり」としてそのお酒がふるまわれ、酌み交わすことで神様の力を分けてもらう…という考え方は、鏡餅と同じです。

ちなみに、神前に供えるときのお酒を「御神酒(ごしんしゅ)」と呼び、ふるまわれる時点になると「御神酒(おみき)」と呼ぶとの説があります。読み方は変わりますが、字は同じです。

鏡餅を使った食べもの

揚げ餅

揚げ餅

もっとも鏡餅にむいたレシピのひとつ、揚げ餅。
小さなお餅のかけら(4~5mm角程度が使いやすい)を、フライパンにサラダオイルを入れ、中火でじっくり揚げて、塩を振れば完成。

乾燥していればしているほどカリッ、サクッと揚がります。
大きめのかけらの場合は、油の中で浮かぶまで揚げてから、砂糖醤油で食べるのもおすすめ。

きな粉餅

きな粉餅

真空パックの鏡餅や、水に浸して開いた鏡餅は、きな粉餅にするのもおすすめです。
温めたお餅にきな粉をたっぷりまぶして、お砂糖を振ればできあがり。

さらに黒蜜をかけたり、きな粉に抹茶を混ぜるなどのアレンジを加えれば、リッチな和風スイーツにもなりそう。

くるみ餅

くるみ餅

岩手県では郷土料理として愛されているくるみ餅。
くるみをオーブンで軽くローストし、すり鉢やフードプロセッサーなどで水を加えつつペーストにして、砂糖と、隠し味の醤油を少し加えればタレが完成。

温めたお餅にたっぷりかけていただきます。ローストされたくるみの濃厚な味わいと香ばしさが絶品!是非おためしを!

【記事監修・参考】
◇日本鏡餅組合 LINEスタンプも公開中!
日本鏡餅組合のホームページ

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ミキティ山田  ミキティ山田

旬な話題を求めて、いろいろな場所を取材・撮影する調査員。分厚い牛乳瓶メガネに隠したキュートな眼差しでネタをゲッチュー。得意技は自転車をかついで階段を登ること。ただしメガネのせいでよく転びます。