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2020.11.26

日本全国の「お煎餅」12選!「草加せんべい」「南部せんべい」などおすすめ一挙紹介

「煎餅」とは米粉を使って薄く丸く焼き上げたお菓子として、日本で昔から慣れ親しまれてきました。

そんな煎餅ですが、全国各地には原材料・形・調理法・味付けも様々な種類があるのはご存知でしょうか?
この記事では草加せんべいや南部せんべいなどの各地方に根付く、煎餅のルーツや秘密、魅力をたっぷりとご紹介します!

※この記事は2020年11月6日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。

記事配信:じゃらんニュース

草加せんべい【埼玉県】

国産うるち米100%と醤油の食欲をそそる風味

(画像提供:草加亀楽煎餅本舗)
(画像提供:草加亀楽煎餅本舗)

江戸時代、余ったお米を保存するために団子状にしたお米を乾かしたものが原点とされる草加せんべい。
大正時代に埼玉の名産品として取り上げられたことで、全国的に知名度の高い煎餅となりました。

(画像提供:草加亀楽煎餅本舗)
(画像提供:草加亀楽煎餅本舗)

そんな草加せんべいを専門で取り扱うお店のひとつが、昭和44年に創業した草加亀楽(きらく)煎餅本舗。
原料の米(国内産うるち米)を吟味し、化学調味料・防腐剤・着色料は使わない天然素材由来の調味料を加えた「秘伝のタレ」で香ばしく仕上げられているのが特徴です。

【主な原材料】国産うるち米(主に関東産)、醤油
【味】醤油味

■草加せんべい
[住所]埼玉県草加市柿木町1129-4
[営業時間]9時~17時
[定休日]土・日曜日
「草加せんべい」の詳細はこちら

炭酸せんべい【兵庫県】

有馬温泉の炭酸泉を使った、昔から変わらぬ味わい

(画像提供:有馬せんべい本舗)
(画像提供:有馬せんべい本舗)

炭酸せんべいは明治時代より有馬温泉に伝わる銘菓です。
原材料は、小麦・砂糖・澱粉・塩・重曹に有馬温泉の名湯である炭酸泉(銀泉)といたってシンプルな材料で出来ています。

小麦のお菓子ですが実は卵や乳製品は使用していません。
口に入れた瞬間こそほんのりと甘いものの、後味は残らないのですが、食べだすと止まらないと言う素朴な味わいです。また、指に少し力を加えるだけでぽろぽろと崩れてしまうほど薄くて、軽いのも特徴です。

昔ながらの手法を大事に一枚一枚丁寧に焼き上げていて、「昔、食べたのと同じ味」と長く親しまれている味をぜひご堪能ください。

【主な原材料】小麦、砂糖、澱粉、塩、重曹、炭酸泉
【味】ほのかな甘み(クリームせんべい、メープル炭酸せんべい、抹茶炭酸せんべいもあり)

■炭酸せんべい
[住所]兵庫県神戸市北区有馬町266-10
[営業時間]8時~18時
[定休日]1月1日
「炭酸せんべい」の詳細はこちら

南部せんべい【岩手県】

おばあちゃんが囲炉裏端で焼いていた、懐かしい味わい

(画像提供:巖手屋)
(画像提供:巖手屋)

南部せんべいは青森県八戸市、岩手県二戸市、盛岡市などの旧南部領で、おやつや主食としてだけでなく南部藩の野戦食としても愛され、約450年前から食べられてきました。

南部せんべいの特徴は、小麦粉と胡麻の素朴でどこか懐かしい味わい。当時の味を伝える「胡麻」「落花生」「醤油」が定番シリーズとなっています。

(画像提供:巖手屋)
(画像提供:巖手屋)

また、バリエーション豊富な味が揃うのも大きな魅力です。
その中でも、生地に岩手県産のブナの木で燻製した金ごまといか粉を練りこみ、白ごまをのせて焼き上げ、いかをトッピングしたいかせんべいが好評。

おやつだけでなく日本酒などのお酒のおつまみにもピッタリです。

【主な原材料】小麦粉、胡麻など
【味】ほのかな塩味(その他、いかせんべい、りんごせんべい、クッキー生地のまめごろう、変わり種の納豆、チョコ南部など)

■南部せんべい
[住所]岩手県二戸市石切所字荒瀬65-3 北のチョコレート工場&店舗 2door
「南部せんべい」の詳細はこちら

二○加(にわか)煎餅【福岡県】

ユーモアあふれるお面風デザインに注目!

(画像提供:にわかせんぺい本舗(株)東雲堂)
(画像提供:にわかせんぺい本舗(株)東雲堂)

明治39年発売のロングセラー煎餅。福岡県産小麦粉とたっぷりの卵を使用し、サクサクとした歯ざわりと卵の風味、素朴な味わいが長く親しまれています。
見た目のインパクトも強く、博多の郷土芸能「博多仁和加」のお面をモチーフとした八の字眉とたれ目が特徴的です。

(画像提供:にわかせんぺい本舗(株)東雲堂)
(画像提供:にわかせんぺい本舗(株)東雲堂)

箱の中には遊び心をくすぐるお面のにわか面もついてくるので、食べた後も楽しめます。甘いもの好きなら、砂糖を多く使用したスリ胡麻の風味が仄かに香る「艶モノ」といわれる商品もおすすめです!

【主な原材料】小麦粉、卵など
【味】ほのかに甘め(甘みをしっかり感じる艶モノもあり)

■二○加(にわか)煎餅
[住所]福岡県福岡市博多区吉塚6丁目10番16号
[営業時間]9時~17時
[定休日]日曜・祝日
「二○加(にわか)煎餅」の詳細はこちら

めんべい【福岡県】

めんたい・イカ・タコと海の旨味があふれ出す煎餅

(画像提供:山口油屋福太郎)
(画像提供:山口油屋福太郎)

2001年に誕生した、福岡土産の定番ともいわれるめんべい。
煎餅といえば醤油や砂糖で味付けされた「甘い」ものだった時代に、辛子明太子を用いた「甘くない」せんべいを作ろうと試行錯誤の結果、できたのがめんべいです。

福太郎自慢のめんたいをベースにイカやタコなどの海鮮を入れ、パリッとした硬めの食感で、噛めば噛むほど旨味があふれ奥深い味を楽しめる一品です。

(画像提供:山口油屋福太郎)
(画像提供:山口油屋福太郎)

プレーンを始め、マヨネーズ味、辛口、玉ねぎなど定番だけでも6種。
その他季節限定パッケージや、九州各地の名産品とコラボしたご当地めんべいなど、数多くの種類があります!ぜひ様々な味をお楽しみください。

【主な原材料】澱粉、明太子、いか、たこなど
【味】プレーン味(マヨネーズ味、辛口、玉ねぎなどその他多数)

■めんべい
[住所]福岡県福岡市南区五十川1-1-1(福太郎本社売店)
[営業時間]9時~17時(営業短縮中)
[定休日]1月1日
「めんべい」の詳細はこちら

オランダせんべい【山形県】

パリパリ食感とお米の旨味を感じられる薄焼き煎餅

(画像提供:酒田米菓)
(画像提供:酒田米菓)

庄内地方の方言で「私たち」を意味する「おらだ」という言葉から、「私たちのお米で作った、私たちのせんべい」を意味する「オランダせんべい」が生まれました。

商品は山形県庄内地域産米を100%使用。厚さ3mmに仕上げる技術から生まれた元祖薄焼きせんべいは、1962年の発売以来多くの山形県民に愛されてきました。

少し強めの塩気と独特のパリパリ食感、お米の旨みが口に広がり、次から次へと手を進ませます。

(画像提供:酒田米菓)
(画像提供:酒田米菓)

定番の塩味以外にも焼きとうもろこし味やチーズ味、山形ならではのずんだ味など多彩な種類があるので、お気に入りの味を見つけてみてくださいね!

【主な原材料】山形県庄内地域産米
【味】塩味(味違いで焼きとうもろこし味、チーズ味、わさび醤油味、柚子こしょう味、ずんだ味など豊富なバリエーションで展開中)

■オランダせんべい
[住所]山形県酒田市両羽町2-24
[営業時間]工場見学9時30分~15時、カフェ・売店:9時~17時
[定休日]なし
「オランダせんべい」の詳細はこちら

ゆかり【愛知県】

海老7尾を使った深く香ばしい風味が魅力

(画像提供:坂角総本舖)
(画像提供:坂角総本舖)

「<縁>ゆかり」は、人と人とを結ぶ縁、出会いの喜びと楽しさを願って名付けられた坂角総本舖の代表商品です。これまで30億枚以上が生産され、創業以来、多くの方々に愛され続けてきました。

煎餅1枚に約7尾の天然海老を使い、江戸時代に由来する独自の二度焼き製法でじっくり丹念に焼き上げています。パリパリとした歯ざわりと、海老の深く香ばしい味わいをお楽しみください。

(画像提供:坂角総本舖)
(画像提供:坂角総本舖)

オンライン通販では、その日のうちにできたてを出荷。自宅用はもちろん、お土産にもおすすめです。

【主な原材料】えび、小麦粉など
【味】塩味

■ゆかり
[住所]愛知県東海市荒尾町甚造15-1
「ゆかり」の詳細はこちら

かたやき【三重県】

その硬さ鉄のごとし!テレビでも話題の煎餅に注目

(画像提供:伊賀菓庵山本)
(画像提供:伊賀菓庵山本)

1852年の創業から160年以上に渡り、地元で愛されてきお煎餅。製法も当時のままで、職人が約一時間をかけて、1枚1枚丁寧に焼き上げていきます。

(画像提供:伊賀菓庵山本)
(画像提供:伊賀菓庵山本)

なんといっても特徴的なのはその硬さ!手で割るのが困難なことから木づちで割って食べるとされ、その硬さはテレビでも取り上げられるほど。
もちろん硬さだけではなく、三重県産小麦100%にこだわることで、口に入れた瞬間香ばしい香りと甘みが広がります。

【主な原材料】小麦粉、砂糖
【味】ほのかな甘み

■かたやき
[住所]三重県伊賀市上野魚町2887-2
「かたやき」の詳細はこちら

粟おこし【大阪府】

粒感を感じられるしっかりとした歯触りと風味が魅力的な伝統菓子

(画像提供:株式会社つのせ)
(画像提供:株式会社つのせ)

大阪の名物菓子として多くの人に親しまれてきた粟(あわ)おこし。

そんな粟おこしの製造・販売に長年取り組んできた株式会社つのせは、268年前の宝暦二年(1752年)に創業。それまでのおこしは手で握ったつくねの様な形や竹筒に入れた形であったのを板状に伸ばし、現在の形状を確立しました。

気になる作り方ですが、まず、お米を水にさらした後それを乾かしてできた糒(ほしい)というものを煎ります。それを砂糖と水飴を煮詰めてできた糖蜜に入れてかき混ぜます。糒は大きめに砕いているので粒が大きく、硬いおこしの中でも柔らかく甘く感じられるのが特徴です。

【主な原材料】米、胡麻、水あめ、砂糖など
【味】上品な甘さ

■粟おこし
[住所]大阪府大阪市住吉区長居西1-5-1
「粟おこし」の詳細はこちら

瓦せんべい【兵庫県】

砂糖や蜂蜜、オリジナルブレンドの小麦粉による洋風煎餅

(画像提供:亀井堂総本店)
(画像提供:亀井堂総本店)

明治6年(1873年)創業の亀井堂総本店で生まれた瓦せんべい。

小麦粉だけを練って作っていた和風のお菓子を参考に、当時はまだ高価で入手しにくかった砂糖・卵をふんだんに使い、洋風の味覚を醸し出した瓦せんべいを作り上げました。(同じ材料をオーブンで焼き上げると「カステラ」となります)

(画像提供:亀井堂総本店)
(画像提供:亀井堂総本店)

新鮮な卵と瓦せんべい専用ブレンドの小麦粉と砂糖、隠し味としてコクのある甘みを出すための蜂蜜。
シンプルな組み合わせが優しい甘みを演出します。サクサクの歯触りで、子どもからお年寄りの方まで飽きずに美味しく食べられます。

【主な原材料】小麦粉、卵、砂糖、蜂蜜など
【味】ほのかな甘み

■瓦せんべい
[住所]兵庫県神戸市中央区元町通6-3-17
[営業時間]10時~19時(時短営業)
[定休日]無休
「瓦せんべい」の詳細はこちら

九十九島せんぺい【長崎県】

西海国立公園・九十九島をイメージ。海を表現した六角形が目印

(画像提供:株式会社九十九島グループ)
(画像提供:株式会社九十九島グループ)

昭和26年に誕生しまもなく70周年を迎える九十九島せんぺい。
甘いものが少ない時代に配給されていた粗糖を飴玉やせんべいに加工して交換していたのが始まりで、世の中にない新しい郷土の名物をつくりたいとの思いから生まれました。

長崎・西海国立公園の九十九島の美しい景観をイメージ。六角形は縁起のよい亀の甲羅をかたどって海を表現、ピーナッツは大小の島影を表しています。

(画像提供:株式会社九十九島グループ)
(画像提供:株式会社九十九島グループ)

小麦粉と砂糖などシンプルな材料でつくった煎餅は、空気を含んだようなパリッとした食感と香ばしいピーナッツがアクセントとなってクセになる美味しさです。
好きな文字を入れるオーダーメイド(有料、規定などあり)も可能なので、贈り物にもおすすめです。

【主な原材料】小麦粉、砂糖など
【味】上品な甘さ

■九十九島せんぺい
[住所]長崎県佐世保市日宇町2566
「九十九島せんぺい」の詳細はこちら

和歌浦せんべい【和歌山県】

玉子の優しい味わいが口に広がる、1枚1枚手焼きの煎餅

(画像提供:種萬 廣田本舗)
(画像提供:種萬 廣田本舗)

150年以上もの歴史を誇る和歌浦せんべい。手間暇を惜しまず丹精を込めて丁焼き(1枚ずつ丁寧に手焼きする伝統製法)されているのが特徴です。

鶏卵、小麦粉、砂糖、炭酸のシンプルな素材のみ使用し、独自の技術と経験から生み出すサクサクで独特な口溶けが特徴のシンプルで上品な味。また、和歌山市の景勝地の焼印が押されているので、和歌山県のお土産として長く愛されてきました。

玉子せんべいが王道ですが、今の時代に合わせて生まれたココナッツ・ヒマワリの種・ほうじ茶・アールグレイ等の新しいフレーバーもおすすめです。

【主な原材料】鶏卵、小麦粉、砂糖、炭酸
【味】上品な甘さ(ココナッツ・ヒマワリの種・ほうじ茶・アールグレイ味もあり)

■和歌浦せんべい
[住所]和歌山県和歌山市松江西2-5-13
[営業時間]10時30分~17時
[定休日]日曜・祝日、毎月15日
「和歌浦せんべい」の詳細はこちら

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