春の訪れと共に楽しむ「イースター(復活祭)」。日本でも定着しつつありますが、何をお祝いするイベントなの?という人も多いのでは。ここではイースターとはいつなのか、イースターの意味、イースターバニーの由来、エッグハントやイースターエッグ作りなどを紹介します。今年はぜひイースターを楽しんでみませんか。
イースターとは?

イースターとは「復活祭」のこと。十字架にかけられて亡くなったイエス・キリストが、3日後に復活したことを祝うお祭りで、キリスト教においてはクリスマスと同じくらい重要なイベントです。
イースターは古代ゲルマン神話の春の女神の名前「Eoster(エオストレ)」に由来するとされています。これは、イエス・キリストの復活と、春を象徴する女神のイメージが共通するからとされ、イースターには春の訪れを祝う意味も含まれています。
ちなみにモアイ像で有名な「イースター島」は、1722年のイースターの日に(4月5日)発見されたことにちなんでいるそうです。
イースターはいつ?

イースターは日にちが定まっているものではなく、「春分の日の後の、最初の満月の次の日曜日」と決められています。ただし、キリスト教の宗派によって暦の考え方が異なるため、日にちが異なります。
イースターでは何をする?
食事編

クリスマスと同様に大切なイベントであるイースターでは、家族でごちそうを食べてお祝いするのが欧米では一般的です。特に何を食べるかは決まってはいませんが、イースターのモチーフである卵を使った料理などが親しまれています。
遊び編

イースターではシンボルである卵を使ったゲームを楽しむのも定番です。有名なゲームの一つである「エッグハント」はイースターエッグを庭や公園に隠し、それを探すゲーム。春の訪れを感じながら、家族みんなで探しにでかけます。
「エッグレース」は卵運びゲーム。スプーンなどで卵を運んで速さを競います。生卵を使うと割れてしまう可能性があるので、茹で卵やおもちゃの卵を使うのが一般的。子どもはお玉、大人はスプーンなど、ハンデをつけて楽しむのもオススメです。
イースターエッグとイースターバニーとは?
イースターエッグ

イースターといえばイメージされるのが「卵」。なぜ卵かというと、新しい命が誕生する卵は生命や復活の象徴とされ、一度処刑された後に復活したイエス・キリストを連想させるためとされています。
イースターではカラフルにペイントされた「イースターエッグ」が欠かせないアイテム。部屋に飾ったり、先に紹介したエッグハントやエッグレースで使用したりします。
イースターバニー

卵と並んでイースターの重要なモチーフとなるのが、「うさぎ」。なぜうさぎかというと、うさぎは一度にたくさんの子どもを産み、さらに1年に何度も妊娠と出産を繰り返すことができる動物であることから、子孫繁栄の象徴とされています。
イースターで登場するうさぎは「イースターバニー」と呼ばれ、イースターバニーたちがイースターエッグやお菓子を運んできてくれるとの言い伝えも。エッグハントの遊びは「うさぎたちが隠したイースターエッグを探す」ことに由来しています。
欧米ではイースターの時期になると卵やうさぎのモチーフのお菓子がたくさん店頭に並び、エッグハント用の可愛く飾りつけされたイースターバスケットも売られているそう。クリスマスと同様にイースターの日がやってくるのを楽しみに待ち、盛大にお祝いします。
イースターエッグの作り方

カラフルな色が魅力のイースターエッグ。その作り方をここでは紹介します。卵の中身を取り出して作る方法もありますが、ここではより手軽なゆで卵を使った方法をご紹介。イースターを楽しんだ後はもちろん食べることができるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
<材料>
・白い卵の殻付きゆで卵 ※赤玉の場合、発色が変わるので白がベター
・食紅
・水
・酢またはレモン汁 ※発色を良くするためなので、なくてもOK
・(模様や絵柄を付けたい場合)白いクレヨンやマスキングテープ
1.好きな色の食紅を用意。水に食紅を加え、色水を作ります。色水は濃いめに作ることで、色ムラを防ぎやすくなります。※この時にレモン汁や酢など酸性のものを加えます。
2.模様や絵柄を付けたい場合、ゆで卵に白いクレヨンで絵を描きます。またはマスキングテープを貼るとそこだけ色がつかず、模様にすることも可能です。
3.色水にゆで卵を浸けます。10分ほどで色づきますが、濃くしたい場合は長く浸けるのがオススメです。
4.好みの色合いに染まったら卵を取り出し、水分を拭き取りよく乾燥させます。
5.白いクレヨンで描いたところは染まらず、絵柄が現れます。またマスキングテープを貼っている場合、それを剥がすとその部分は白いままで模様として浮かび上がります。

もちろん色が染まったものにペイントしたり、オシャレなマスキングテープでデコレーションするのもOK!ぜひオリジナルのイースターエッグを作ってみてくださいね。
日本でも少しずつ定着しつつあるイースター。ぜひ今年はイースターエッグを作ったり、卵を使った料理を楽しみ、イースターを楽しむおうち時間を過ごしてみてくださいね。
※この記事は2025年1月8日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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※この記事は2025年1月にじゃらん編集部が更新しました。
佐久間七子
神戸生まれ、大阪育ち。東京の広告制作会社に勤務後、フリーランスのディレクター兼ライターに転身。旅行、住宅に関するお仕事を主に、現在京都と東京を行き来する二拠点生活を送っています。趣味はビールと旅と音楽。