こんにちは。フォトグラファーの藍嶋しお(@mizutamahowait1)です。毎日の中で発見した「ときめき」を写真として残し、日常に潜む美しい色や景色を発信しています。
みなさんはスマホのカメラってどのくらい使っていますか? 私はiPhoneを使用しているのですが、iPhoneで写真を撮る機会って結構多いのです。
そんなiPhoneのカメラをうまく使いこなせたら写真生活の幅が広がること間違いなしですよね!
iPhoneは、実はとてもハイスペックな撮影機材。iPhoneのみで写真を撮っている方はもちろん、一眼カメラを持っている方にとっても活用次第ではとても有能な機材として活躍してくれます。
そこで今回は私が普段iPhoneで写真を撮るときの場面選びや工夫を4つご紹介したいと思います。
「風景」を狙おう!
ある程度広い画角で撮れるiPhoneは「風景」を切り取るのがとっても得意!

景色を均一に描写してくれるので、私は海や夕焼けの景色、学校内で出会った景色などの一面に広がる景色を捉えたいときによく使います。


撮影時のコツとしてひとつ試してほしいのが、瞬き感覚でたくさんシャッターを押してみること。
立ち位置やカメラを構える位置などを変えて見たままの風景に寄せながら撮るよう心がけると、肉眼で見た景色をより良く切り取ることができますよ。
仮に撮りすぎちゃってもスマホなら後から整理できるのでとにかく撮ってみましょう!

もちろん風景の他にも、花を始めとした植物もとても綺麗に写してくれます。
花のように比較的近くにある被写体を撮るときも、一歩引いて全体を入れて撮ってあげる目で見た風景らしく収まるので◎
身軽さを生かして日常を切り取ろう!
iPhoneカメラの強みとして「コンパクトさ」と「軽さ」がありますよね。その強みを存分に利用して、身軽な撮影を楽しんでみましょう!


すぐに変化してしまう空模様や光の様子は、撮影準備に手こずっていると逃してしまうこともありますよね。
iPhoneのカメラなら起動も撮影も手早くできるのでシャッターチャンスを逃すことなく撮影ができるのです。これはとてもありがたい……!

また、片手で撮影ができるのも強みのひとつ。
もう片方で被写体を持ったり、手自体を被写体にしたりといった、ひとりでの撮影がより楽にできるので、物撮りにも活用できます。

そして、なかなか機材を持ち込むのが怖いお風呂、海、川など水辺での撮影ではiPhoneの身軽さが大活躍。
最近は防水のスマホも増えてきてより不安の少ない撮影ができるようになっていますよね。
私はかなり旧型のiPhoneを使っており防水仕様になっていないので、フリーザーバックに入れて持ち込むなどの防水対策をしています。
みなさんもしっかり防水対策をして、水辺での撮影を存分に楽しんでくださいね!
光を味方につける!
iPhoneで撮影をしているとき「光の描写がきれいだなあ」といつも思っているのですが、私だけなのでしょうか……?(笑)
特に、この3つは写真にストーリーを持たせてくれます。
・夕方の光
・影の陰影
・太陽の光
(私の気のせいだったとしても、)iPhone写真に限らずうまく光を入れられると写真の雰囲気が一気に変化しますよね。

夕方の光を写真に取り入れることで、一日の終わりを感じる写真になり、儚さが生まれます。写真を見直していると、気づけば光のある景色ばかり写していて、やはり光はそれだけで魅力的な被写体なんだなあと感じました。
それに加えて、光は写真の雰囲気を明るくしながらも影と共に画面をうまく引き締める効果も持ち合わせているので、たくさん撮って味方につけちゃいましょう!

撮影時、具体的に私が意識しているテクニックとしては、太陽はあまり画角に入れずに太陽光のみが入るように撮ること。

iPhoneで太陽全体を画面に入れてしまうと太陽が白く丸く写ることがよくありますよね。
もちろんこのままでも良いのですが、太陽が明るく写りすぎたことで、この写真で最も見てほしい風景よりも太陽が目立ってしまうように感じてしまいます。
そのため、主役が太陽以外の被写体であるという場面では、次下の写真のようになるべく太陽自体を画角に入れすぎないように撮影しています。


そうすることで太陽の存在を表しながらも、肉眼で見るような自然な眩しさを感じられる写真になり被写体が引き立つのです。
私は優しい光が好きなので差し込む光のみを写すことが多いですが、逆に強い眩しさを表現したい場合方は太陽全体を画角に入れて撮ると明るさが際立った写真になります。
光の入り方や写し方で写真の印象はガラッと変わるので、自分が撮りたい写真の印象やしたい表現にあわせて工夫してみると写真の幅もより広がるかもしれません……!
レタッチでメリハリを!
写真たちをより良くかつ理想に近づけるためにはレタッチ(撮影した写真に後から編集を施して変化を付けること)はとても大切な作業です。
まだレタッチに慣れていない方でも今すぐ試せるテクニックは「画面の中でメリハリをつける」こと!
言葉だけではわかりにくいと思うので、さっそく写真で見てみましょう。
コントラストでメリハリを

レタッチ前は全体的にボヤっとした印象ですが、レタッチ後は明暗がはっきりして光と影の美しさが際立ったように感じませんか?
私はiPhoneで撮った写真では基本的に「コントラスト(明暗の差を変化させる加工)」の数値を少し上げてメリハリをつけています。
その他にも、自分好みの色に調節したりフェードや粒子をプラスして質感を変えたりするなど、レタッチにはさまざまな工夫があります。
フェードを使って質感を変える

「フェード(色あせたような雰囲気を施す加工)」は些細な変化ではありますが簡単に写真の雰囲気をやわらかくしてくれるので、ほかの写真と質感を合わせるときなどにも活用できます。
粒子加工でフィルムの質感をプラス

こちらも小さな変化ではありますが、画面全体、特に青空の部分がざらっとした質感になったのがわかると思います。
スマホで撮影した写真でも「粒子」を追加することで、フィルムのような少し荒い質感の写真に近付けることもできるのです。
iPhoneの写真を「編集」する機能から加工できたり、その他にもレタッチに特化したアプリなどもあります。興味がある際にはぜひ調べてみてくださいね。
たくさん写真を撮ってレタッチしていく中で好きな雰囲気が見つかったりするので、とことん試してより一層写真を楽しみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事はあくまでも藍嶋しお流なので、これを軸としてぜひみなさん流のiPhone写真ノウハウを発掘していってくださいね。
私たちと長い時間生活を共にするスマホだからこそ撮れる景色をたくさん残していきましょう!

藍嶋しお
2003年生まれ、北海道在住のフォトグラファー。次々と移り変わってゆく四季それぞれが持つ表情や日常生活の中で見つけた 「キュン」 を撮影。”どこか懐かしい新しさ”を求め、伝統色や季語と現代の写真を組み合わせた作品なども制作し、SNSで発信している。
[Twitter]https://twitter.com/mizutamahowait1
[Instagram]https://www.instagram.com/5__shioo/
じゃらん編集部
こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。