5年前に東京から下田に移住したカメラマンの津留崎徹花です。
私が移住地として選んだ下田は、美しい自然や温泉に恵まれた観光地として人気の場所です。
景勝地や海水浴を楽しめるのが下田の魅力のひとつですが、少しだけ目線を変えてみるとまた新たな魅力に触れることができます。日中とはまったく違った景色がひろがる早朝の海。海水浴を楽しめるスポットにも、伊豆半島の成り立ちとなる歴史が隠されているかもしれません。
海と山に囲まれた豊かな環境の下田は、良質な食材に恵まれています。そして、それを届けたいという思いの魅力的な地元の方と出会うこともできるのです。
今回「じゃらんニュース」と「SUUMOジャーナル」の合同で、「じゃらんニュース」では下田観光をする場合のモデルコースを、「SUUMOジャーナル」では下田に住んだらこんな暮らし方ができるというおすすめ情報を掲載しています。
タイムスケジュールに沿ってご紹介していますので、参考にしていただけたらと思います。
5時30分:ガーデンヴィラ白浜キャンプ場
絶景キャンプ場で、目の前の海から昇る朝陽を見る感動の瞬間




青々とした心地の良い芝生の向こうには見渡す限りの美しい海と空、これぞまさに絶景。こちらの施設にはペンションの「ガーデンヴィラ白浜」と、バーベキュー場の「伊豆白浜バーベキューガーデン」が併設されています。
「伊豆白浜バーベキューガーデン」は7月~9月の夏季のみ営業しているのですが、それ以外の期間はキャンプ場として利用することができます。
晴れた日には真っ青な海と空が広がり、夕暮れとともにピンク色に染まりゆく景色。さらに、翌朝目が覚めてテントを出ると目の前の海からは真っ赤な朝陽が昇ります。コーヒーを片手に、刻々と変わりゆく自然の美しさを楽しむ。きっと忘れられない旅になるはずです。
0558-22-8080
静岡県下田市白浜2643
13時~17時 (受付時間)
不定 7月-9月は休み
入場料大人1名(中学生以上)550円 、子供1名280円
テントサイト利用料4400円~(利用する区画により)
【電車】伊豆急下田駅下車、9番乗り場より板戸一色、白浜海岸方面行きバスに乗り10分、バス停板見下車【車】新東名長泉沼津ICより伊豆縦貫道を通り、下田方面へ約1時間
あり(1台まで無料)
「ガーデンヴィラ白浜キャンプ場」の詳細はこちら
8時00分:恵比須島
透明度抜群!ジオスポットでシュノーケリングを楽しもう。



須崎半島の南端にポッカリと浮かぶ恵比須島は、太古の海底火山による火山灰や水底土石流などによって形成され、それが地表に現れたもの。島を囲む遊歩道をぐるっと一周すると、荒々しい火山の様子や、長年に渡る隆起や侵食のあとを間近で見ることができます。
さらに、周囲にはたくさんの魚が生息しているため釣りやスノーケリングスポットとしても人気の場所。わが家は夏になると、毎日のようにこの海に飛び込みスノーケリングを楽しみます。ジオスポットで色とりどりの魚が泳ぐ姿を追いかけていると、日常とは違う時空へタイムスリップしたような感覚に。
静岡県下田市須崎
[営業時間・定休日・料金]散策自由
【電車】 伊豆急下田駅よりバス「須崎海岸・爪木崎行き」須崎海岸下車【車】伊豆急下田駅より約12分
あり(夏季有料)
「恵比須島」の詳細はこちら
10時00分:干物ほうえい
下田の新たな魅力に触れる、干物作り体験。



下田は多くの景勝地や海水浴場に恵まれた観光地ですが、実はそれだけで帰ってしまうのはもったいない。
私がぜひおすすめしたいのは、「干物ほうえい」さんによる干物作り体験の食事付きプラン。まずは熟練した職人の方に真鯵の開き方や塩水の漬け方などを教えていただきます。さらにその後、海が見える見晴らしのよい屋上で干物定食を味わうことができるのです。
「干物ほうえい」さんは須崎地区で長く続く老舗干物店。お店を営む土屋さんご夫妻と炭火を囲みながら干物を焼き、地元ならではの手料理をいただきながら交流を楽しむ。そうした時間を過ごすことで、今まで見えていなかった新たな下田の魅力を発見できるのではないでしょうか。
<干物作り体験時の持ち物>
気になる方はエプロンをご持参ください。
<服装>
水がはねたりする場合がありますので、汚れても気にならない服装でおこしください。
<干物のお渡し方法>
体験終了時より3時間以降(夕方5時まで)に再来店していただければ、お持ち帰り可能。
または、配送も承っております。(送料別途)
0558-27-2088
静岡県下田市須崎973-1
干物開き体験コースは10時スタートで所要時間およそ2時間
不定
1人3000円(体験料、材料費、食事代)
※使用する真鯵はお1人様5匹
【電車】伊豆急下田駅よりタクシーで10分【車】(東京方面より)新東名長泉沼津ICより伊豆縦貫道を通り、下田方面へ約1時間
あり(3台無料)
「干物ほうえい」の詳細はこちら
14時00分:下田東急ホテル
海を眺めながら極上スイーツを味わう、ホテルならではの贅沢な時間をぜひ。




私がとても好きな場所のひとつ、下田東急ホテル。ラグジュアリーな雰囲気とナティエ・ブルーに輝く海が一望できる立地。日常から切り離されゆったりとした気分にさせてくれる場所です。
宿泊ももちろんですが、観光の合間にふと立ち寄ってティータイムを楽しむのもおすすめ。ラウンジ「ブルー・ナティエ」では地元産の極上メロンを使用したパンケーキやパフェ、オードブルやサンドイッチ、スコーン、デザートが盛り込まれた、土・日曜限定のブルーナティエ アンサンブルなどをいただくことができます。
窓際のソファーに座りながらゆっくりと海を眺め、繊細で上質なスイーツをいただく。きっとまたひとつ、忘れることのできない下田の贅沢な時間と出会えるはずです。
0558-22-2411
静岡県下田市5-12-1
カフェタイム11時30分~16時(L.O15時30分)
なし(メンテナンス日を除く)
【電車】伊豆下田駅より無料送迎バスあり【車】東名沼津I.C.または新東名長泉沼津I.Cから、伊豆縦貫道(駿河湾岸環状道路、伊豆中央道、修善寺道路、天城北道路)を経由、河津より国道135号。天城北道路月ヶ瀬ICより約1時間
あり(80台無料)
「下田東急ホテル」の詳細はこちら
16時00分:山田鰹節店
老舗鰹節店のこだわり、ここでしか味わえない削りたての鰹節。




「うわ、いい香り~」扉を開けた瞬間、思わずそんな声が漏れてしまうほど店内に充満する鰹節の豊かな香り。ここ山田鰹節店では、店内に配置された機械で削りたての鰹節を量り売りしています。
材料にもこだわり抜き、仕入れているのは長年付き合いのある焼津の荒節専門店の上質な鰹節のみ。ふんわりと薄く削られた鰹節はきれいな桃色をしていて、ついその場でつまんでみたくなってしまいます。試しにとひとつまみ口に含んでみると優しく甘い鰹の旨味が口一杯にひろがります。
以前は下田の町にも鰹節屋が軒を連ねていたそうですが、今ではこの山田鰹節店さん一軒だけ。「昔ながらの素晴らしい食文化を残していきたい」という店主の思いで今もお店を続けています。削りたての香り高い鰹節をぜひご賞味ください。
18時00分:レストランMINORIKAWA
店主の思いがこもった、下田ならではのスペイン料理。




「おいしいものを食べながらゆっくりしたい。」
そんな気分のときに、わが家が迷わず向かうのはレストランMINORIKAWAさんです。ゆったりとした席に座り、丁寧に仕立てられたお料理をつまみながらワイングラスを傾ける。思わず「あ~、幸せ」と口にしてしまいます。
このお店の魅力はなんといっても、お客さんに対する御法川(みのりかわ)さんご夫婦の丁寧な姿勢にあります。おいしいだけではなく身体に優しい料理を提供したいと、使用する食材にもこだわり抜いています。たとえば無農薬の野菜や地元で水揚げされた天然の魚介類、さらに放牧されて育った牛や豚、南伊豆で山をかけずり回っている野生の鹿や猪など。
“なるべく自然に近い食材を選び、そうした食材に丁寧に向き合う”
お客さんに喜んで欲しいというご夫婦の思いが、ひと皿ひと皿から伝わってきます。
目にも鮮やかなオードブル盛り合わせは、絶対おすすめのひと皿。そして、このお店の看板メニューのひとつでもある南伊豆産鹿の炭火焼き料理は、すっと身体に馴染むような旨味が凝縮されています。
良質な食材と御法川さんご夫婦の思いが重なり、ひとつずつ丁寧に仕立てられたスペイン料理。おいしくて心地よい、そんな「レストランMINORIKAWさん」は心と身体が満たされる場所です。
0558-27-0806
静岡県下田市1丁目1−12
17時~21時
月曜日
【電車】伊豆急下田駅下車、徒歩1分【車】新東名長泉沼津ICより伊豆縦貫道を通り、下田方面へ約1時間
なし
「レストランMINORIKAWA」の詳細はこちら
まとめ
伊豆半島の突端に位置する下田。抜群の透明度を誇る青い海や夕暮れに染まるピンク色の美しい海は、思わずため息が漏れてしまうほどです。普段の生活から少し離れ、海をみて深呼吸をする。そんな時間はきっと、身体と心をリセットしてくれるはずです。
ぜひ一度、下田に来てください。そして、おいしいものを食べ、地元の人に触れ、海を眺めてください。お待ちしています。
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※この記事は2022年8月1日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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津留崎徹花
フォトグラファー 出版社マガジンハウスに勤務したのち独立し、フリーランスとして活動をスタート。2017年に夫と娘と東京から伊豆下田に移住。下田での暮らしについてwebマガジン「colocal」にて連載「暮らしを考える旅」を執筆中。