close

2022.11.26

札幌・豊平峡温泉はインドカレーが名物!?広い露天風呂で源泉かけ流しの湯を堪能

旅行の定番といえば、個性豊かな観光地や美味しい料理、そして温泉が欠かせません。緑豊かで海に囲まれた魅力的な北海道には登別温泉やニセコ温泉郷など有名な温泉地がいくつもあります。

そのなかでも、札幌市内のお湯自慢、かつ巨大な露天風呂が魅力の「豊平峡温泉」という日帰り温泉をご存じでしょうか?今回は、札幌市定山渓にある豊平峡温泉と、その周辺の観光スポットについてまとめました。札幌市に訪れる際は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

※この記事は2022年11月11日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。

記事配信:じゃらんニュース

「豊平峡温泉」ってどんな温泉?

札幌市内にある、お湯自慢の日帰り温泉

豊平峡温泉

豊平峡温泉は、北海道札幌市南区、定山渓にある多くの人が訪れる日帰り温泉施設です。

豊平川の上流に位置しており、近くには豊平峡ダムがあります。豊平川や豊平区は「とよひら」読みますが、豊平峡温泉の読み方は「ほうへいきょう」と読むのがポイントです。

車でのアクセス:札幌中心部から約40分 

車で札幌方面から国道230号線を真っ直ぐ進んでいくと、定山渓温泉を過ぎた先に豊平峡温泉があります。同温泉は札幌中心部から40分、定山渓温泉からは10分ほどで着きます。目印は名物「インドカレー」の看板です。

なお、冬の時期に行く際は除雪がされていても1~1.5車線になっており、アイスバーンやホワイトアウトに見舞われる可能性のある危険な道のりですので、路線バスの利用を強くおすすめします。

電車・バスでのアクセス:札幌中心部から約1時間20分

車以外の方法で行くのであれば、電車とバスを活用しましょう。JR札幌バスから「じょうてつバス」の「かっぱライナー号」あるいは「豊平峡温泉行」に乗車して1時間20分で着きます。

また、地下鉄真駒内駅からは無料送迎バスが運行しており、こちらの乗車時間は40分です。

最大入浴人数200人!?とにかく広い露天風呂

北海道らしい広大な景色が見渡せる

豊平峡温泉

豊平峡温泉に訪れた人は、まずその広さに圧倒されるでしょう。全ての湯船で最大200人も入れるほど広々としています。温泉は、広大な3つの露天風呂に加えて3つの内風呂があります。

露天風呂は全3種。ライトアップも幻想的。

豊平峡温泉

露天風呂は「無意根(むいね)の湯」と「ふくろうの湯」、「遊湯の湯」の3つがあり、奇数日か偶数日によって利用できる性別が切り替わる仕組みです。

豊かな緑に囲まれたこれらの露天風呂は、季節によって移り変わる景色も楽しめます。また、夜にはライトアップもされ、幻想的な表情を見せてくれるのもポイントのひとつです。

3つの露天風呂は、どれも39℃前後とぬるめなのでゆったりと長湯することもできますよ。

豊平峡温泉

無意根(むいね)の湯
奇数日は男性、偶数日は女性が利用できる露天風呂です。3つある露天風呂のなかでもっとも広い作りです。

豊平峡温泉

ふくろうの湯
奇数日は女性、偶数日は男性が利用できる露天風呂です。湯が流れている階段を上がると、3つ目の露天風呂「遊湯の露」があります。

遊湯の湯

遊湯の湯
ふくろうの湯と繋がっている露天風呂のため、同様に奇数日が女性、偶数日は男性が利用できます。

「無意根の湯」や「ふくろうの湯」にはない、隠れた“寝湯スポット”が2カ所あるので、訪れた際はぜひ探してみてください。

源泉100%を贅沢にかけ流し!すべすべ美肌の湯

加水・加温なし!源泉をそのまま堪能!

豊平峡温泉

豊平峡温泉の湯は源泉100%かけ流しの温泉です。

源泉に炭酸カルシウムや鉄分が含まれているため、結晶化した石灰華が床に形成されています。加えて、源泉に太陽光線が当たることで発生する、大変希少なシアノバクテリアも見られます。

鍾乳洞のような床は泉質の良さの表れ。

豊平峡温泉

石灰華が広がる床は鍾乳洞を思わせます。石灰華の主な成分は炭酸カルシウムのため、豊平峡温泉の湯の泉質がいかに良質かが分かります。

豊平峡温泉の湯は、源泉を地中から直接各浴槽に注いでいます。そのため、湯が酸化することなく、そのままの泉質を実感できます。

夏には水車で湯を冷やす自然の仕掛け

豊平峡温泉

源泉100%ということは、源泉が熱すぎるために他の場所から水を加えたり、逆に温すぎるためにお湯を足したりしていないことを示しています。源泉温度は52℃で熱すぎるため水車を利用して冷やし、源泉100%のままで入浴できる温度に調整されています。 

インドカレーが名物って本当!?

和風の日帰り温泉施設と思いきや、本格的なインドカレーが人気!

豊平峡温泉
数10種類のスパイスとたっぷり入った玉ねぎを使用したインドカリー 1000円~

温泉に向かう際はインドカレーの看板が目印と紹介しましたが、なんと名物は本格的なインドカレーです。

約13種のインドカレーや9種のナンが勢ぞろい。温泉よりこちらを目当てにくる人も多いのだとか。

なぜ温泉地でインドカレー?

インドカレー

ナンやタンドリーチキンがタンドールで焼かれている様子が、日本の雪国にある温泉で見られるのは、不思議に思われるかもしれません。

実は、2代目経営者は、かつて札幌市のすすきのでインド料理店を営んでいたそう。温泉を継ぐにあたり、当時の従業員であったネパール人をそのままこの温泉地で雇ったため、食堂では本格的なインドカレーが販売されるようになったのだとか。

入浴後は、本場のネパール人が作るスパイスがきいたカレー、もちもちのナン、チャイなどを味わってみてはいかがでしょうか。

道産そばやジンギスカンもおすすめ

江丹別産そば実を使った十割そば

豊平峡温泉

カレーのほかにも名物グルメがたくさんあります。江丹別産のそばの実を用いた十割そばもそのひとつ。

おすすめは、ざるそばのような形で出てくる「桶そば」です。そのほかにも、名物のインドカレーと融合したカレーそば「がんじす」は豊平峡温泉でしか食べられない一品です。

特製ソースで味付けされた厳選生ロースジンギスカンが美味しい!

豊平峡温泉
特選 ジンギスカン・2人前(1900円)

こちらの食堂では、北海道名物のジンギスカンも注文できます。

特に肉にこだわりがあり、1頭の羊からおよそ2kgしかとれないやわらかいロースのみを使用しています。「特選 ジンギスカン」は厳選羊のロース肉を特製ソースで味付け。カロリーも少ないため人気の一品です。

豊平峡ファーム産のハスカップグルメも

ハスカップ

温泉の裏手には豊平峡ファームがあり、収穫されたさまざまな野菜や果物が食堂で使用されています。なかでも目を引くのがハスカップではないでしょうか。

ハスカップ

ハスカップとは北海道の特産果物で、ビタミンEやビタミンCが豊富で不老長寿の果実とも言われてきました。似た色合いの果物としてブルーベリーがありますが、比べてみると甘味よりも酸味が際立ちます。

このことから、北海道ではハスカップそのままではなく、ジャムやゼリーといったように加工して出回ることが多いです。

ハスカップナン
豊平峡ファーム産のハスカップをたっぷり盛り込んだハスカップナン500円

このハスカップをたっぷり用いたハスカップナンやハスカップドリンクも販売していて、おすすめの一品です。

カヌーやかまくらなどアクティビティも盛りだくさん!

【1月下旬から3月】かまくらの中でジンギスカン食べ放題

豊平峡温泉

真冬には、雪国らしく多くの積雪が見られます。豊平峡温泉ではこの雪を活用した巨大かまくらのなかでジンギスカンが味わえます。

入浴付きのジンギスカン食べ放題プランは大人3600円、子ども(3歳~小学生)3000円。なお、利用するには電話予約が必要で4名以上から申し込み可能です。

【1月中旬~3月中旬】ヒグマの爪痕を発見!?スノーシュー体験

スノーシュー体験

スノーシュー体験
また、雪深い森の中を散策するプログラムも開催されています。雪道を歩きやすくしてくれるスノーシューを履いて雪道を散策し、ヒグマの爪痕など冬ならではの自然の姿を満喫できます。

【6月中旬~10月中旬】定山渓の渓谷をカヌーで探検

カヌー

夏の始まりから秋の終わりくらいまでは、定山渓の渓谷でカヌーを体験できるプログラムがあります。朝・昼・夕と、1日に3回開催されるのでスケジュールを組みやすいのも嬉しいところ。

カヌー体験と温泉、カレーの3つを組み合わせたプランも用意されており、料金は大人4800円、子ども(3歳~小学生)3300円です。

■やわらぎの里 豊平峡温泉
[TEL]011-598-2410
[住所]北海道札幌市南区定山渓608-2
[営業時間]10時~22時30分(最終受付21時45分)【施設内レストラン】11時~21時
[定休日]なし
[料金]【入泉料】大人(中学生以上)1000円、子ども(3歳~小学生)500円、幼児(0~2歳)無料【タオル】購入220円、レンタルバスタオル520円(返却時に300円返却)
[駐車場]200台 
「やわらぎの里 豊平峡温泉」の詳細はこちら
「やわらぎの里 豊平峡温泉」のクチコミ・周辺情報はこちら

一緒に立ち寄りたい!豊平峡温泉周辺の観光スポット

二見吊橋【豊平峡温泉より車と徒歩で15分】

二見吊橋
二見吊橋

定山渓のシンボルの1つでもある真っ赤な吊り橋です。ここから三重県伊勢にある二見浦の夫婦岩に由来する「二見岩」や、かっぱ伝説が残る「かっぱ淵」が望めます。

二見吊橋

春は山野草、秋は紅葉と季節によってさまざまな表情を見せてくれる美しいスポットです。二見吊橋から続く散策路ではおよそ800種の山野草に出会え、野鳥の声を聞きながら豊かな自然を存分に感じることができます。紅葉が目的なら10月中旬がおすすめ。色鮮やかに染まった紅葉が見られます。

■二見吊橋
[TEL]011-598-2012(定山渓観光協会)
[住所]北海道札幌市南区定山渓温泉西4
[営業時間]常時開放※6月上旬~10月中旬の夜間はイベント開催の為、定山渓温泉宿泊者のみ入場
[定休日]冬季通行止め
[料金]無料
[駐車場]50台(スポーツ公園公共駐車場)
「二見吊橋」の詳細はこちら
「二見吊橋」のクチコミ・周辺情報はこちら

豊平峡ダム【豊平峡温泉より車で15分】

豊平峡ダム
豊平峡ダム

1967年に着工、1972年に完成して50年の歴史がある「豊平峡ダム」。水害から札幌市を守るとともに、水道使用・電力需要に応える多目的ダムです。観光放流も迫力があります。

豊平峡ダム

周辺ではさまざまな種類の植物を観察できます。6~8月の間ならゾミソハギやエゾノキリンソウが見られるため、豊平峡温泉を訪れる際はぜひ立ち寄ってみると良いでしょう。

■豊平峡ダム
[TEL]011-598-3452
[住所]北海道札幌市南区定山渓840
「豊平峡ダム」の詳細はこちら
「豊平峡ダム」のクチコミ・周辺情報はこちら

ノースサファリサッポロ【豊平峡温泉より車で15分】

ノースサファリサッポロ
ノースサファリサッポロ

およそ150種類の動物を飼育しており、そのうち70種類以上の動物たちとふれあいや餌やりが楽しめます。

ノースサファリサッポロ

動物園ではなくサファリパークなので、動物たちとの距離感が驚くくらい近いのが特徴です。なかでも、ライオンやトラといった猛獣たちへの餌やりが大人気。餌やりの料金はライオンやトラ、キリン、サルなどは300~500円、ワニやニシキヘビなど危険な動物は700~1000円です。

また、サルやキリンなどの馴染み深い動物たちに加えて、ヤマアラシやドクトカゲ、ワニといった危険動物たちが迎えてくれるデンジャラスゾーンもあります。

■ノースサファリサッポロ
[TEL]080-1869-6443
[住所]北海道札幌市南区豊滝469-1
[営業時間]10時~17時(季節・曜日により9時~)
[定休日]2022年度は12月1日~1月4日
[料金]中学生以上1800円、小学生以下600円、3歳以下無料
[駐車場]300台(1日500円)
「ノースサファリサッポロ」の詳細はこちら
「ノースサファリサッポロ」のクチコミ・周辺情報はこちら

札幌もいわ山ロープウェイ【豊平峡温泉より車で40分】

札幌もいわ山ロープウェイ

藻岩山(もいわやま)はロープウェイがある標高531mの山です。

藻岩山山頂からは札幌市街の美しい夜景が眺められるのも魅力。札幌市街の夜景は、2015年・2018年・2022年と、「日本新三大夜景都市」に認定されています。札幌市街から5kmほどと近いため、多くの観光客で賑わっています。

札幌もいわ山ロープウェイ
札幌もいわ山ロープウェイ

上りの最終は21時30分、営業の終了は22時までなので、ぜひ夜景も見てみてください。

■札幌もいわ山ロープウェイ
[TEL]011-561-8177
[住所]北海道札幌市中央区伏見5-3-7
[営業時間]【夏季】10時30分~22時【冬季】11時~22時※いずれも上り最終21時30分
[定休日]なし※悪天候時、整備点検期間中運休
[料金]ロープウェイ+ミニケーブルカー往復中学生以上2100円、小学生以下1050円、幼児大人1名につき2名無料
[駐車場]120台
「札幌もいわ山ロープウェイ」の詳細はこちら
「札幌もいわ山ロープウェイ」のクチコミ・周辺情報はこちら

大通公園【豊平峡温泉より車で40分】

大通公園
大通公園

札幌市の中心部に位置し、全長約1.5kmと広大な大通公園。札幌市民の憩いの場所は、観光で訪れた人が散歩するにもぴったり。花壇や芝生は綺麗に管理されており、およそ90種4700本もの樹木が立ち並びます。

同公園はさまざまなイベントの開催地となっていて、2月開催の雪まつりや5月開催のライラックまつり、6月開催のYOSAKOIソーラン祭り、11月後半から開始のホワイトイルミネーションなど、1年を通して多くの人々が訪れる賑やかな場所です。

4月下旬から10月中旬までは、焼きとうもろこしを提供する「とうきびワゴン」が並び、多くの観光客が訪れます。

■大通公園
[TEL]011-251-0438
[住所]北海道札幌市中央区西1~12丁目
[営業時間]散策自由
[定休日]なし
[駐車場]なし
「大通公園」の詳細はこちら
「大通公園」のクチコミ・周辺情報はこちら

まとめ

豊平峡温泉の源泉の良さと食堂のインドカレーは訪れた人の心をきっと満足させてくれるでしょう。周辺には魅力的な観光スポットが盛りだくさんです。札幌へ足を運ぶ際は、中心部から少し足を延ばして、豊平峡温泉の湯に浸かりに行ってみてはいかがですか?

※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
※掲載の価格は全て税込価格です。

じゃらん編集部  じゃらん編集部

こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。

Topics

tag

この記事に関連するエリア

この記事に関連するキーワード