冬ならではのお楽しみと言えば雪景色や氷の絶景。都心や雪の降らない地域に住む人にとっては特に魅力的な景色ですよね。そこで今回は全国の一度は見たい雪と氷の絶景を厳選して紹介します。暖かい服装と滑りにくい靴でしっかりと防寒対策をしてお出かけしましょう!
※この記事は2023年1月25日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
ジュエリーアイス【北海道】
大自然が生み出した、クリスタルのような輝き

北海道で見られるジュエリーアイスとは、厳しい寒さによって十勝川を覆い尽くすように凍った氷が、太平洋に流れ出し、河口の大津海岸に打ち上げられたもの。波にもまれ角が取れた氷の塊が、太陽の光を受け透き通ったクリスタルのように輝きを放つのが特徴です。まるで宝石のように美しいことからその名がつけられました。
その年の気候にもよりますが1月中旬~3月上旬が見頃。太陽の光と空の色によって黄・ゴールド・オレンジ・赤・紫・青など、時間と共に表情を変えていくのも魅力の1つです。日の出前後の時間帯に、多くの人が写真撮影で訪れますが、日中や夕焼け時もそれぞれの美しさがあります。
※マイナス20度を超えることもあるので自分自身への防寒対策の徹底はもちろんのこと、極度の低温による電圧低下を防止するため、カイロなどで電子機器への保温もしておくのがおすすめです。また、住宅地に隣接しているため、特段の配慮の上、見学してください。
[TEL]015-574-2216(豊頃町観光協会)
[住所]北海道中川郡豊頃町大津元町
[アクセス]【車】北海道横断道音更帯広ICより1時間
[駐車場]100台(無料)
「ジュエリーアイス(大津海岸)」の詳細はこちら
層雲峡温泉氷瀑まつり【北海道】
大迫力の氷のオブジェとライトアップのコラボレーション

冬の北海道では、雪や氷の絶景が楽しめるイベントがたくさん開催されていますが、「層雲峡(そううんきょう)温泉氷瀑まつり」もその1つ。2023年で48回目を迎える歴史ある氷の祭典です。氷瀑ができるほどの厳しい寒さの層雲峡温泉は北海道の中央部・大雪山連峰の麓にあります。
約1万2000平米もの石狩川河川敷の会場には、多彩な大小30基ほどの氷の造形物が立ち並びます。メイン氷像の中はトンネルになっており、天井から下がるつららは迫力満点!週末を中心にアイヌ舞踊や太鼓演奏、打ち上げ花火などのイベントも開催されるのでチェックしてみてください。氷の芸術を楽しんだ後は層雲峡温泉で体を温めよう。
[TEL]01658-2-1811(層雲峡観光協会)
[住所]北海道上川郡上川町層雲峡
[営業時間]2023年1月28日(土)~3月12日(日)17時~21時30分(最終入場は21時15分)
[料金]協力金として1人500円(中学生以上)※小学生以下無料
[アクセス]【電車】JR上川駅より道北バス層雲峡行き30分※層雲峡温泉下車徒歩5分
【車】旭川紋別道上川層雲峡ICより25分
[駐車場]150台(無料)
「第48回層雲峡温泉氷瀑まつり」の詳細はこちら
奥入瀬渓流氷瀑ツアー【青森県】
夜の闇に浮かび上がる神秘的な氷瀑や氷柱に目を奪われる


⼗和⽥⼋幡平国⽴公園内に位置し、⼗和⽥湖から焼⼭まで約14kmにわたって流れる「奥⼊瀬渓流」。新緑や紅葉の景勝地として知られていますが、冬は雪が降り積もり、岩崖に極寒で凍り付いた氷瀑の群れが現れ、まるで⽔墨画のような氷と雪の絶景が広がります。
「奥⼊瀬渓流氷瀑ツアー」は、そんな奥⼊瀬渓流にて見られる氷瀑や氷柱をネイチャーガイドと共に楽しめるバスツアー。⽇中のツアーとナイトツアーがありますが、ナイトツアーは特に注目度が高いです。専⽤のライトカーがツアーバスと⼀緒に運⾏し、奥⼊瀬渓流の5カ所をライトアップします。鑑賞するスポットごとに、ライトアップの演出コンセプトがあり、光の⾊や変化を楽しむことができます。1~2月が見頃です。
[TEL]0176-24-3006(一般社団法人十和田奥入瀬観光機構)
[住所]⻘森県⼗和⽥市奥瀬※集合場所は十和田市市街地や十和田湖畔休屋など、コースにより異なる
[営業時間]2022年12⽉16⽇(⾦)~2023年3⽉12⽇(⽇)※時間はコースにより異なる
[料金]中学生以上3000 円、⼩学⽣1500円、未就学児無料
[アクセス]【電車】(⼗和⽥市市街地まで)JR七⼾⼗和⽥駅よりバスで40分※十和田市中央停留所下車徒歩2分、(⼗和⽥湖畔休屋まで)JR ⼋⼾駅よりバスで2時間33分※ホテル十和田荘停留所下車徒歩すぐ 【車】(⼗和⽥市市街地まで)百⽯道路下⽥百⽯ICより30分、(⼗和⽥湖畔休屋まで)東北道⼗和⽥ICより50分
[駐車場]なし(近隣の民間駐車場をご利用ください)
「奥入瀬渓流氷瀑ツアー」の詳細はこちら
横手の雪まつり かまくら【秋田県】
雪国の情緒ただよう手作りのかまくら

日本有数の豪雪地帯である秋田県横手市で開催される「横手の雪まつり」の名物の1つといえば、「かまくら」。中に入って正面にまつられた水神様にお賽銭を上げて、家内安全・商売繁盛・五穀豊穣などを祈願する小正月行事です。
その歴史は約450年といわれ、江戸時代に行われていた風習に子どもたちの雪遊びが混ざり、時代の変化とともに様々な変遷を経て現在のような形になりました。雪まつりに作られる高さ約3m・幅約4m、大人4~5人ほど入れる大きさのかまくらは“かまくら職人”と呼ばれる市民たちの手によってスコップで作り上げられています。かまくらの中は意外と暖かいので、心もほっこり温まりそうですね。
[TEL]0182-33-7111(一般社団法人横手市観光協会)
[住所]秋田県横手市中央町(横手市役所本庁舎前)/秋田県横手市城山町(横手公園)
[営業時間]2023年2月15日(水)・16日(木) 18時~21時
[料金]無料
[アクセス]【電車】JR横手駅より徒歩10分 【車】秋田道横手ICより10分
[駐車場]300台(無料、臨時駐車場を利用)
「横手の雪まつり かまくら」の詳細はこちら
袋田の滝【茨城県】
高さ120mのダイナミックな氷瀑に圧倒!

日本三名瀑の1つに数えられる「袋田の滝」は、高さ120m、幅73mの大きさを誇る、茨城県有数の観光スポット。滝の流れが大岩壁を4段に落下するのが特徴で“四度(よど)の滝”とも呼ばれています。
四季折々で違った表情を見せ、冬は滝が凍結する「氷瀑」へと姿を変えます。近年は完全凍結することは少ないですが、7割ほどの凍結でも時が止まったかのような神秘的な光景を望むことができます。例年氷瀑シーズンは12月下旬から2月で、陽がのぼるにつれて滝の凍結が溶けるため、気温の低い朝方が氷瀑鑑賞にはおすすめです。
[TEL]0295-72-0285(大子町観光協会)
[住所]茨城県久慈郡大子町袋田大字滝本
[営業時間]【12月~4月】 9時~17時 【5月~10月】 8時~18時 【11月】 8時~17時
[料金]大人(中学生を除く15歳以上)300円、子ども(小学生、中学生)150円
[定休日]なし
[アクセス]【電車】JR袋田駅よりバスで10分 【車】常磐道那珂ICより50分
[駐車場]260台(その他有料駐車場700台)
「袋田の滝」の詳細はこちら
湯西川温泉 かまくら祭【栃木県】
600個超のミニかまくらが立ち並ぶ、幻想的な光景

栃木県日光市の北部に位置する湯西川温泉は、湯西川渓谷沿いに旅館や民家が立ち並ぶ温泉街です。冬には温泉街全体で「湯西川温泉かまくら祭」が行われ、地域の人によるさまざまな手作りのイベントが楽しめます。
会場は「平家の里会場」・「沢口河川敷会場」・「湯西川水の郷スノーパーク会場」の3つがあり、それぞれに特徴がありますが、名物の約600個のミニかまくらは「沢口河川敷会場」で見ることができます。特に美しいのは17時頃の夕暮れ時。空の色が夕暮れから夜に変わる瞬間、ミニかまくらの暖かなキャンドルのあかりが映えます。
「平家の里会場」では茅葺屋根の建物に雪が積もり、ミニかまくらとともにライトアップされ、懐かしい雰囲気がただよう絶景が見られます。
[TEL]0288-22-1525(日光市観光協会)
[住所]栃木県日光市湯西川1042(平家の里会場)、他に沢口河川敷会場(栃木県日光市沢口河川敷)・湯西川水の郷スノーパーク会場(栃木県日光市湯西川473-1)
[営業時間]2023年1月27日(金)~2月26日(日)9時~21時※ライトアップは17時30分~※平家の里会場の営業時間です。その他会場についてはHPを確認。
[料金]【1日券】大人510円、小中学生250円 【ナイトチケット(17時~)】大人300円、小中学生200円(平家の里会場)※湯西川水の郷スノーパーク会場の料金についてはHPを確認。
[アクセス]【電車】野岩鉄道湯西川温泉駅より日光交通ダイヤルバス湯西川温泉行きで25分※湯西川温泉停留所下車徒歩すぐ【車】日光宇都宮道路今市ICより1時間10分※平家の里会場へのアクセス情報です。その他会場についてはHPを確認。
[駐車場]80台(無料)
「湯西川温泉 かまくら祭」の詳細はこちら
白川郷【岐阜県】
日本の原風景を感じさせる集落一帯に真っ白な雪が広がる

白川郷は、岐阜県飛騨地方の西部にある地域で、日本有数の豪雪地帯です。大小100棟余の合掌家屋が現存し、日本の原風景とも言われる景色が広がっています。1995年に世界文化遺産に登録され、かつて冬期に周辺との交流が遮断されるために秘境と呼ばれていたこの地域に多くの観光客が訪れるようになりました。
合掌造りの家屋は厳冬の豪雪に耐えるため、勾配の急な茅葺き屋根を特徴としています。冬は屋根の工夫を最も実感できる季節。集落全体に雪が降り積もり、まるで別世界に来たような風景を見ることができます。
[TEL]05769-6-1013(一般社団法人白川郷観光協会)
[住所]岐阜県大野郡白川村荻町
[営業時間]8時~17時(駐車場の営業時間、見学時間は施設による)※ライトアップ(予約制、2023年の受付は終了)実施時は日中の見学時間は15時まで
[アクセス]【電車】JR高山駅より濃飛バスで50分※白川郷停留所下車徒歩すぐ 【車】東海北陸道白川郷ICより10分
[駐車場]200台(普通車1000円※せせらぎ公園駐車場を利用)
「白川郷」の詳細はこちら
兼六園「雪吊り」【石川県】
昼と夜で雰囲気を変える雪吊り風景


日本三名園の1つである石川県金沢市の「兼六園」。春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と年間を通して美しい日本庭園の姿に出会えます。
どの季節も魅力的ですが、特別な「雪吊り」風景を見ようと寒い冬でも多くの観光客が訪れます。北陸特有の湿った雪が木々に降り積もって、折れたり倒れたりしないよう、園内の大木に縄をめぐらせる「雪吊り」は金沢の風物詩です。毎年11月1日に唐崎松から始まり、1カ月ほどかけて作業が行われます。庭園に白い雪が積もるのは12月から2月頃、ふわふわな雪が雪吊りに積もりやすい早朝の時間帯の見学がおすすめです。2023年1月21日(土)~28日(土)、2月3日(金)、4日(土)、10日(金)、11日(土・祝)、17日(金)、18日(土)、23日(木・祝)~25日(土)はライトアップが行われる予定で、より華やかな絶景を見ることができます。
[TEL]076-234-3800
[住所]石川県金沢市兼六町1
[営業時間]【10月16日~2月末日】8時~17時【3月1日~10月15日】7時~18時
[定休日]なし
[料金]大人(18歳以上)320円、子ども(6~18歳未満)100円
[アクセス]【電車】JR金沢駅より北陸鉄道バスで17分※兼六園下・金沢城下車徒歩すぐ【車】北陸道金沢森本ICより20分
[駐車場]なし(近隣のコインパークをご利用ください)
「兼六園」の詳細はこちら
マキノピックランド メタセコイア並木【滋賀県】
雪化粧をまとうメタセコイア並木は貴重な絶景!

農業公園マキノピックランドを縦貫する県道小荒路牧野沢線には、約2.4kmものメタセコイア並木道が続きます。マキノ高原へとまっすぐ続くその道には約500本ものメタセコイアが植えられ、整った景観が造り出されています。
遠景となる野坂山地の山々と調和し、季節ごとに変化する光景が見られますが、希少な絶景と言えば冬の雪化粧姿です。雪が降っても、なかなか枝に雪が積もらないので、様々な気象条件が揃わないと目にすることができません。また、枝へ着雪しても日中の時間帯になると溶けてしまうので、日の出から午前9時頃までが美しく撮影できる時間帯です。遊歩道からじっくり撮影した後は、車で走り抜け、気持ちのよい光景を堪能するのもおすすめです。※公道なので路上駐車や道路上からの写真撮影は厳禁です。
[TEL]0740-27-1811(マキノピックランド)
[住所]滋賀県高島市マキノ町蛭口~牧野
[アクセス]【電車】JRマキノ駅よりコミュニティバスで20分※マキノピックランド停留所下車すぐ【車】北陸道木之本ICより30分
[駐車場]230台
「マキノピックランド メタセコイア並木」の詳細はこちら
貴船神社【京都府】
灯籠の朱色と真っ白な雪のコントラストが美しい

鴨川の源流にあたる清流・貴船川の上流に位置する「貴船神社」。京都の水源を守る神様として古くから信仰され、京都屈指の歴史を誇る神社です。
四季折々の風情があり、夏は避暑地として、冬は京都内では珍しく雪が楽しめるスポットとして知られています。朱色の灯篭や鳥居が雪で白く染まる姿は息をのむ美しさ。2023年1月7日(土)~2月26日(日)の土・日・祝日は、日の入り(18時頃)から20時まで「積雪日限定ライトアップ」を開催しています。開催の可否については当日の15時までに公式twitterで告知されるので事前に確認しましょう。近隣に駐車場が少ないので公共交通機関の利用がおすすめです。※南参道は特に混み合うため、観覧の際はまわりの迷惑にならないようにしてください。
[TEL]075-741-2016
[住所]京都府京都市左京区鞍馬貴船町180
[参拝時間]【12月1日~4月30日】6時~18時【5月1日~11月30日】6時~20時※授与所受付は9時~17時
[定休日]なし
[料金]無料
[アクセス]【電車】叡山電車貴船口駅より京都バスで5分※貴船停留所下車徒歩7分【車】名神高速東ICまたは南ICより50分
[駐車場]20台(2時間800円)
「貴船神社」の詳細はこちら
まとめ
いかがでしたか?真っ白な雪景色に、宝石のように輝く透明な氷…寒さも吹き飛んでしまいそうな絶景の数々ですが、準備はしっかりと行って、この時期しか味わえない絶景を見にぜひ足を運んでみてくださいね。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
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晴山 ゆう子
2人の男児を子育て中のママライター。自分で作る料理はずぼら&ヘルシーに、外食はとことん楽しむ!がモットー。薬剤師でもある。最近の楽しみは小さな庭での家庭菜園。