真っ白でふわふわな体につぶらな瞳という愛らしい姿の小鳥「シマエナガ」。SNSで“かわいすぎる野鳥”として話題になっています。今回は、フォロワー50万人を超えるSNSアカウント「ぼく、シマエナガ。」を運営する写真家・やなぎさわごうさんにその魅力について聞きました。
また、シマエナガに会える可能性のある場所や、スイーツ・グッズが購入できるお店なども紹介します。
画像提供/やなぎさわごう
※この記事は2024年1月11日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
●シマエナガとは
・シマエナガの魅力
・シマエナガに会える場所
●シマエナガに会えるおすすめの場所
・旭山記念公園【北海道札幌市】
・国営滝野すずらん丘陵公園「滝野スノーワールド」【北海道札幌市】
・The Bird Watching Cafe【北海道千歳市】
●シマエナガに会いに行くツアー
・スノーシューツアー/Sapporo Active Navigation【北海道札幌市、他】
・バードウォッチングツアー/小清水町観光協会【北海道・小清水町】
●シマエナガのグッズやスイーツ情報
・北海道どさんこプラザ新宿店【東京都新宿区】
・ことりカフェ 上野本店【東京都台東区】
・Craft Studio【北海道千歳市】
・京王プラザホテル札幌【北海道札幌市】
シマエナガとは
シマエナガの魅力
シマエナガは北海道全域に生息する鳥で、やなぎさわさんによると「住宅地に現れるほど北海道では身近な存在」とのことです。
「ただ、他のカラ類(シジュウカラ・ゴジュウカラ・ヤマガラ)と比べると数は少なく、身体が小さいこともあって、これまであまり認知されてきませんでした。ここ数年SNSで“かわいすぎる野鳥”として話題になり、北海道の鳥として急速に認知されてきたように思います」とやなぎさわさん。
正面から見ると真っ白な身体につぶらな瞳と口というシンプルな見た目ながら、一目で虜になってしまうほどのかわいさ。ですが、実はふわふわとまん丸に膨らむ姿は防寒のためで、冬ならではの姿なのだそうです。
「羽と羽の間に空気をためこむことで、外気から体温を奪われるのを防いでいます。まん丸のかわいらしい姿は、北海道の厳しい冬を乗り越えるためだった。この事実を知ると、これまでとはまた違う視点を持てるのではないでしょうか」。シマエナガが厳しい環境の中、健気で懸命に生きる姿にますます心惹かれます。
シマエナガに会える場所
シマエナガは北海道では身近な鳥ですが、飼育・展示している動物園などはなく、自然豊かな公園や森などで観察できる場合があります。
ベストシーズンは冬。シマエナガは防寒のためにふわふわの見た目に変わり、森は木の葉が落ちて見通しが良くなるため、SNSで見るようなイメージ通りのシマエナガに会える可能性が高まります。
「ジュルッ」「ジュルリ」という独特の鳴き声が特徴的なので、雪が積もった静かな森の中で耳をすませてみてください。また、やなぎさわさんによると「シマエナガは冬、10羽前後の群れとなって行動するので、それも見つける時のポイント」だそう。「身体が小さい分、他の鳥以上にお互いを助けあって生きているように見え、ますますシマエナガが好きになりました」とやなぎさわさん。一度、その姿を実際に見てみたくなりますね。
次からは、じゃらん編集部がおすすめするシマエナガに会える可能性のあるスポットやツアーと、シマエナガのグッズやスイーツを販売するお店を紹介します。
シマエナガに会えるおすすめの場所
旭山記念公園【北海道札幌市】
「旭山記念公園」は、札幌の街や石狩平野、日本海までも見渡せる高台にある公園です。札幌市内に位置しながらも自然豊かな場所で、シマエナガが見られるスポットとして知られています。
公園自体は散策自由ですが、金・土・日・祝のみ「森の家」がオープンし、シマエナガの観察情報が発信されています。毎月2回、「旭山野鳥観察会」も行っており、初心者でも参加可能です。
「森の家」は休憩スペースの提供や情報発信だけでなく売店も併設され、シマエナガグッズも販売しています。観察の記念に購入するのもいいですね。
<シマエナガ情報>
[会えそうな場所]「森の家」周辺、つり橋周辺
[時期]通年。12月~3月が特に多い
[時間]日の出~10時台
[観察のポイント]ゆっくり移動するので、見つけたら静かに少し離れて追いかけると観察しやすい。同じ場所に2、3時間に1回来る
[TEL]011-200-0311(森の家※金・土・日・祝10時~16時)
[住所]北海道札幌市中央区界川4
[営業時間]【公園】散策自由【森の家】10時~16時
[定休日]【公園】なし【森の家】月~木、12月25日~1月4日
[料金]入園無料
[アクセス]【車】札樽道札幌北ICより25分
[駐車場]119台(無料)※夜間閉鎖、冬期は約40台
「旭山記念公園」の詳細はこちら
「旭山記念公園」のクチコミはこちら
国営滝野すずらん丘陵公園「滝野スノーワールド」【北海道札幌市】
約400haの広大な「国営滝野すずらん丘陵公園『滝野スノーワールド』」。シマエナガを見られる機会が増える冬の時期は、雪遊びを楽しめるスノーパークとしてオープンします。今冬は、2023年12月23日(土)~2024年3月31日(日)の予定です。
シマエナガなどの野生動物が暮らすのは滝野の森ゾーンと呼ばれるエリア。その拠点施設「森の交流館」にはキッズスペースがあり、レンタルグッズの貸し出しなども行っています。
「森の交流館」を起点にスノーシューガイドツアーが行われていたり、双眼鏡もレンタルできたりするので、ぜひ散策前に立ち寄ってみてください。
野生動物に会うのはなかなか難しいとのことですが、朝、開園直後の静かな時間帯にシマエナガを見られる可能性があるそうです。
<シマエナガ情報>
[会えそうな場所]滝野の森ゾーン
[時期]通年
[時間]午前中(開園直後)
[観察のポイント]冬は木の葉が落ちて野鳥の姿を見つけやすい※「森の交流館」でスノーシューや双眼鏡の貸し出しあり
[TEL]011-592-3333
[住所]北海道札幌市南区滝野247
[営業時間]9時~16時(時期により異なる)
[定休日]「滝野スノーワールド」期間中はなし(時期により異なる)
[料金]「滝野スノーワールド」期間中は入場無料(時期により異なる)
[アクセス]【車】道央道札幌南ICより25分
[駐車場]約1500台(450円)
「国営滝野すずらん丘陵公園「滝野スノーワールド」」の詳細はこちら
「国営滝野すずらん丘陵公園「滝野スノーワールド」」のクチコミはこちら
The Bird Watching Cafe【北海道千歳市】
「The Bird Watching Cafe(ザ・バード・ウォッチング・カフェ)」は、ギャラリーや野鳥の撮影スポットが併設された、北海道の自然を楽しめるカフェです。
野鳥や動物たちがすぐ近くまでやってくるので、冬にはシマエナガを見られるかもしれません。1月~3月の、雪が根雪になった寒い日がおすすめなのだそうです。
何と言っても、カフェスペースで温まりながら外を観察できるのが嬉しいポイント。しかも、カフェではシマエナガのスイーツやラテアートも味わえます。
地元の低温殺菌牛乳を使った、さっぱりとした味わいの『シマエナガソフト』や、オリジナルコーヒー豆を使った『シマエナガラテアートのカフェラテ』は、シマエナガに会えない日でも1年中楽しめますよ。
<シマエナガ情報>
[会えそうな場所]カフェスペース
[時期]1月~3月
[時間]午前~15時頃
[観察のポイント]窓に面したカウンター席からドリンクやスイーツを味わいながらじっくり待つ
[TEL]0123-29-3410
[住所]北海道千歳市蘭越90-26
[営業時間]10時~17時(フードLO15時30分、ドリンクLO16時30分)
[定休日]火
[アクセス]【車】道央道千歳ICより15分
[駐車場]夏季15台、冬季10台(無料)
「The Bird Watching Cafe」の詳細はこちら
シマエナガに会いに行くツアー
スノーシューツアー/Sapporo Active Navigation【北海道札幌市、他】
「Sapporo Active Navigation」、通称“SAN Navi(サンナビ)”は、北海道の自然を体感できるアクティビティなどを開催するツアー会社です。
シマエナガに会える可能性のあるおすすめのツアーは2つ。札幌市・江別市・北広島市にまたがる野幌森林公園での『エゾフクロウの棲む森スノーシューツアー』と、札幌市の旭山記念公園での『雪の森スノーシューツアー』です。
冬のツアーではスノーシューを履いて、静かで雪深い森の中を散策します。双眼鏡でバードウォッチングしたり、雪面に残る動物の足跡を追いかけてみたり、日本最大のキツツキの仲間・クマゲラが木に開けた大きな穴を見つけたり、非日常の自然を味わえるツアーです。
ツアー代金に含まれるものはガイド代、保険代、レンタルスノーシュー、ポール。+1500円で防寒着上下、帽子、グローブ、防寒靴もレンタルできます。
プロのインストラクターがガイドしてくれるので、自分で散策するよりもっと自然を身近に満喫できますよ。
「エゾフクロウの棲む森スノーシューツアー」の詳細はこちら
「雪の森スノーシューツアー」の詳細はこちら
[TEL]090-9526-5368
[住所]北海道札幌市中央区南23条西12-2-17
「Sapporo Active Navigation」の詳細はこちら
バードウォッチングツアー/小清水町観光協会【北海道・小清水町】
オホーツク海に面した斜里郡小清水町では、観光協会による自然体験のアクティビティが開催されています。
シマエナガを探すコツや双眼鏡の使い方を分かりやすく解説してくれるバードウォッチングツアーは、実践しながら野鳥観察するので、初心者におすすめです。ツアーは、ショートコース1時間か半日コース3時間から選べます。
シマエナガは動きがとても速く、また決まった場所に必ず現れるわけではありませんが、プロのガイドが案内してくれることで、出会いの可能性も高まりそうですね。
また、小清水町観光協会のビジターセンターのショップでは、アウトドアブランド・モンベルとコラボしたシマエナガTシャツも販売されています。ここだけのご当地Tシャツなので、記念に購入する人が多いそうですよ。
「【北海道・オホーツク】バードウォッチングツアー【初心者向けコース】」の詳細はこちら
[TEL]0152-67-5120
[住所]北海道斜里郡小清水町字浜小清水474-7
[営業時間]9時~17時
[定休日]12月29日~1月3日
「小清水町観光協会」の詳細はこちら
シマエナガのグッズやスイーツ情報
北海道どさんこプラザ新宿店【東京都新宿区】
毎日が物産展のような北海道公式アンテナショップ「北海道どさんこプラザ」。2023年7月に新宿店がオープンし、都内に6店舗展開されています。
お馴染みの銘菓や北海道産素材を使ったスイーツをはじめ、魚・肉の加工品、乳製品などが充実。北海道牛乳を使ったソフトクリームもその場で食べられます。
『シマエナガさんのこな雪ポルボローネ』は1個8gというシマエナガとほぼ同じ大きさで作った、真っ白い粉砂糖をまとったスペイン生まれのクッキーです。まるで粉雪のようにホロッととろける食感が楽しめます。
[TEL]03-5944-0921
[住所]東京都新宿区歌舞伎町1 靖国通り下 新宿サブナード地下街内
[営業時間]10時30分~21時※変更の場合あり
[定休日]新宿サブナード地下街に準ずる
[アクセス]【電車】JR 新宿駅より徒歩10分、東京メトロ 新宿駅より徒歩5分
[駐車場]なし(新宿サブナード地下街駐車場を利用可)
「北海道どさんこプラザ新宿店」の詳細はこちら
ことりカフェ 上野本店【東京都台東区】
「ことりカフェ 上野本店」は、インコたちを眺めながら、ことりをモチーフにした料理やお茶を味わえるお店。カフェ内には鳥とふれあいができる部屋もあり、小学生以上限定で2名まで一緒に楽しめます(5分間550円)。
鳥モチーフの料理やスイーツは、食べるのがもったいないほどのかわいさ。『シマエナガカレー』は、週末限定で販売されます。
また、雑貨などの鳥グッズを販売するコーナーでは、シマエナガのグッズも購入できますよ。『ぴよ手帖×ことりカフェ シマエナガのぬいぐるみ』は「ことりカフェ 上野本店」のオリジナルグッズです。
[TEL]03-6427-5115
[住所]東京都台東区上野桜木1-8-6
[営業時間]11時~18時(LO17時30分、ふれあい最終受付17時)
[定休日]火
[アクセス]【電車】東京メトロ 根津駅より徒歩10分
[駐車場]なし
「ことりカフェ 上野本店」の詳細はこちら
Craft Studio【北海道千歳市】
新千歳空港内にある「Craft Studio(クラフトスタジオ)」は、北海道生まれの雑貨や工芸品、コスメなどを取り扱うセレクトショップ。北海道内80以上の工房・メーカーによる商品を取扱っており、定番のお土産とはちょっと違うものを贈りたい人におすすめです。
『シマエナガ柄 コラボポーチ』は、イラストレーター・123izmさんデザインのオリジナル柄ポーチで、新千歳空港内ではこのお店でしか手に入らない商品です。
苫小牧の作家・シマエナカフェがデザインする新千歳空港限定アクリルキーホルダーも人気。柄は2種類です。
ミニチュアフードオブジェを作る、小さな台所によるシマエナガシリーズのおもちストラップはユニークな商品。こちらも「Craft Studio」限定です。
[TEL]0123-46-5732
[住所]北海道千歳市美々 新千歳空港国内線旅客ターミナルビル2階
[営業時間]8時~20時
[定休日]なし
[アクセス]【電車】JR 新千歳空港駅直結【車】道央道新千歳空港ICよりすぐ
[駐車場]【A駐車場】1800台【B駐車場】2416台【C駐車場】1011台※料金は利用時間や時期により異なる
「Craft Studio」の詳細はこちら
京王プラザホテル札幌【北海道札幌市】
「京王プラザホテル札幌」では、シマエナガをモチーフにしたホテルメイドのケーキが食べられます。
『“シマエナガ” フェ デ フォレスティエール』は、ホワイトチョコによるふわふわの羽毛がかわいらしいシマエナガのケーキ。フロマージュブランを使った軽い食感のムースの中に、アプリコットのゼリーやコンポートなどが詰まっています。
『“シマエナガ” プティ アンジュ ミニョン』は、北海道産のクリームチーズで作られた小さなシマエナガが並ぶロールケーキ。メレンゲたっぷりの白い生地と、北海道産の練乳で甘みをつけたミルキーなクリームは、甘酸っぱいいちごと相性抜群です。
2種類のシマエナガケーキは、時間帯によって販売するお店が変わるので注意してくださいね。10時~14時30分は「ブッフェ&パーティコート グラスシーズンズ」で、14時から16時30分までは「メインバー クロスヴォールト」で提供されます。また、10時から16時まで「ペストリーブティック ポピンズ」でテイクアウトも可能です。
「ブッフェ&パーティコート グラスシーズンズ」の詳細はこちら
「メインバー クロスヴォールト」の詳細はこちら
ホテル内では、シマエナガのモチーフを使ったフォトスポットの設置や、シマエナガグッズの販売も行っています。泊まってシマエナガのかわいさにどっぷり浸ることもできますよ。
[TEL]011-271-3203(レストラン予約専用)
[住所]北海道札幌市中央区北5条西7-2-1
[営業時間]【ブッフェ&パーティコート グラスシーズンズ】喫茶10時~14時30分(LO14時)【メインバー クロスヴォールト】喫茶14時~16時30分(LO16時)
[定休日]なし
[アクセス]【電車】JR 札幌駅より徒歩5分【車】札樽道札幌北ICより15分
[駐車場]約300台(1時間600円※レストラン1店舗利用につき3時間300円)
「京王プラザホテル札幌」の詳細はこちら
今回シマエナガについて教えてくれたのはこの方
やなぎさわごうさん
大阪府生まれ。北海道に生息する“雪の妖精”シマエナガに魅せられ、2016年より冬になるとほぼ毎日撮影している。SNSアカウント「ぼく、シマエナガ。」で魅力を発信中。座右の銘は“かわいいは正義”。
◆X︓@daily_simaenaga
まとめ
実物のシマエナガに会えるかもしれない場所から、かわいいシマエナガのスイーツやグッズが買えるお店まで紹介しました。見て、買って、食べて、シマエナガの魅力に癒やされに行ってみてくださいね♪
※掲載の価格は全て税込価格です
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
岡本 いつか
3人の子を持つ、ママ編集ライター。たまにひとり旅に出かけます。奈良とウィーンが大好き。今一番欲しいものは、加齢とともに失った「睡眠1時間で働ける身体」。