やんまあさんの京都府の旅行記

◆京都左京区D◆大原三千院&大原女界隈「春期京都非公開文化財特別公開」
- 1日目2017年4月29日(土)
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春期京都非公開文化財特別公開
京都市下京区
毎年行われる特別公開。文化財保護を目的に1か所800円で貴重な宝物を観ることができる。今年は京都市左京区の北の方にある「大原」の特別公開が多い。
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古知谷阿弥陀寺
京都市左京区大原古知平町。紅葉の場所として有名で、車以外で行った場合、三千院から歩くと1時間かかり、京都駅からバスで行くと三千院で一度降り、バスで来るしかない。
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古知谷阿弥陀寺
ここ5年は三千院に行っていないことと「春期京都非公開文化財特別公開」初公開のため参拝。中国風三門から15分ほど急勾配な坂を登ったところにあり、1609年に弾誓(たんぜい)により創建され、皇室とも所縁がある寺。
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古知谷阿弥陀寺
お堂が見え、入山料を払い、掛け軸「弾誓上人絵伝三幅」、平成29年春期京都非公開文化財特別公開のポスターなどでモデルを始めた「阿弥陀如来」、「地蔵菩薩坐像」を見仏。春期京都非公開文化財特別公開おなじみの学生?の説明を聞く。その後に即身仏がある本堂裏の開山窟に行きつく。この即身仏が日本最南端になり、この寺を創建した弾誓の即身仏(ミイラ)であることはわかっている。
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古知谷阿弥陀寺
本尊は「阿弥陀如来立像」で如来特徴の白毫、螺髪などはなく、かっぱ風味。ただ、即身仏になった上人は頭が丸坊主ではなかったため、自身の髪数を本阿弥陀如来立像に植えているらしく、数本のみ残っているそうだ。右側にもうひとつの本尊「阿弥陀如来坐像@重文」が安置され、定朝式の良い仏像である。
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古知谷阿弥陀寺
本堂正面にあるちょっとした庭園
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古知谷阿弥陀寺
場所と山の中腹であることから紅葉時も人が少ないらしい。
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古知谷 阿弥陀寺 九輪草
京都市左京区
阿弥陀如来立像@重文、地蔵菩薩坐像、弾誓上人絵伝三幅 弾誓上人絵伝三幅が拝観可能。中国風三門から15分ほど登ったところにあり、1609年に弾誓(たんぜい)により創建された皇室とも縁のある寺。この弾誓は即身仏となり、本堂裏の開山窟で祀られている。
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10:00くらいに到着したため、まだ人は少ない。写真の右側には「来迎院」という平安時代の薬師如来、釈迦如来、阿弥陀如来の如来三尊が安置されている。時間がある方は是非!!行ってください!!
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来迎院
三千院門に通じる石段の手前に藤原時代の仏像あります看板があり、薬師&阿弥陀&釈迦三尊を売りにしている。本来、如来は菩薩を引き連れていて、薬師如来は月光・日光菩薩、阿弥陀如来は観世音・勢至菩薩、釈迦は普賢・文殊菩薩の組み合わせがいわゆる基本的な三尊方式だが、ここは如来三尊形式である。
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堂内は撮影厳禁ですが、庭園などは撮影可能で、500円で抹茶と和菓子&庭園の特等席に座れます。ここに来るまでの客殿には襖絵、薬師如来立像、不動明王など安置されていた。
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この後に抹茶と和菓子が出てくる寺に行くため、ここは我慢し、端の方から庭園を眺めました。お堂の右奥に行けば、庭園を横から見ることができます。
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この後は苔むす庭園と「阿弥陀三尊@国宝」がよくわかる極楽説法を聞き、秘仏公開「金色不動明王」参拝と時間が掛かるため、トイレタイム。相方を待っている間、小さな「つくばい」が二つ、昔は手を洗っていたのかな?とふと思い、水の中に手を入れた、柔らかい水だ。
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阿弥陀三尊@国宝が安置されている極楽堂@重文に行くまでに靴を履き庭園を進みます。苔むす庭園なので、縁側に座り小休憩。人がいなくなったところで、180度のパノラマ写真を撮った。
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極楽院に進むとお堂背後になるため、左右どちらかの道を選択し周る必要があります。今回は左側を選択。池があり、池の真ん中には亀を模した小島があります。お堂からは説法と笑い声がします。
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「阿弥陀三尊@国宝」を安置するため、真ん中天井が舟をひっくり返した形になっており、本尊の丈六阿弥陀如来@国宝の光背が天井ぎりぎりまであり珍しい様式らしく重文。脇侍の観世音菩薩と勢至菩薩も国宝で正座前かがみ系の坐像風であり、すぐに駆けつける姿を表しているとか。
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極楽院で国宝とテッパン説法を聞いた後は「金色不動明王特別公開」へ!!と左に折れる所が写真スポットで苔から頭を少しのぞかせるキュートな石仏に女性が群がっている。
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「金色不動明王」特別公開です。滋賀の三井寺も数年前「金色不動明王@秘仏」を公開したが、瓜二つに見える。我々は不動明王=黒のイメージかもしれないが、赤が基本で黄色(金色)は珍しいと思う。ここを案内しているツアコンの方も、ここが公開されるのは珍しいとのこと。って聞いたが、この時期は公開されているみたいです。
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不動大祭
京都市左京区
不動明王の縁日にあたる4月28日を中心に百味の飯食をお供えし日頃の感謝を捧げるお祭りで、一定期間、秘仏「金色不動明王」が開扉されるようです。例年5月中旬まで行われている。普段はお前立が安置されており、開帳時は右側に移動されていた。
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鎌倉時代の石仏阿弥陀如来坐像。石仏は廃仏毀釈で顔を壊された石仏が多いが、そのまま残っている感じがした。昔から地元の方に愛され、守られてきたのでしょう。残った理由はこの場所も一つかもしれない。
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腹減った・・・。京都に住むと観光!!っていう位置づけにはならないので、目の前のお土産屋さん奥の店をチョイス。かつとじ丼1100円を注文!!いわゆる観光地料金なんだろうと思いきや、しっかりしたカツが登場しました!!
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三千院を北側に抜けると左側に「実光院」があります。花の寺で四季により様々な花が見られます。拝観は700円ですが和菓子など不要ならば500円になります。
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仏教史上有名な「大原問答」が行われたところで、来迎院と同じく比叡山延暦寺の別院である。雪の多いこの地域だがどこも仏像の保存状態がよい。300円で拝観可能。なお、延暦寺の別院らしく、境内には神仏習合が残っており「日吉神社」があった。
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本堂の存在感が半端なくあり、拝観せずとも写真を撮っている観光客は多い。橋を渡ると極楽浄土という設定になっている。大原で一番古い寺院で、重要文化財は鐘楼の 梵鍾と石塔のみ。梵鍾は毎年大晦日のみ除夜の鐘を突けます。
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本堂の彫刻が素晴らしく、一部の彫刻は鎌倉時代に運慶・快慶で有名な慶派仏師が好んだ玉眼仕様に見えた。
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本尊は丈六阿弥陀如来坐像。本尊は金ピカの仏像で、他にも十一面観音菩薩像、普賢菩薩像、法然上人御木像が安置されている。左前にボタンを押すと声明が少しだけ流れ出し、堂内がにぎやかになる。
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本尊右側に安置されている「十一面観音立像」が安置されているが、この像は北野天満宮に安置されていた仏像である。明治の廃仏稀釈で神社を取り、仏像をこちらへ移動させたそうだ。
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宝泉院
勝林院の子院で、「春期京都非公開文化財特別公開」初公開の茶室「日新庵」公開。ここはお堂奥からの樹齢700年の松の風景がすばらしいんですよね。ということで通常拝観料と特別拝観料を払いました。和菓子と抹茶がいただけます。
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宝泉院
抹茶と和菓子を頂いたら、後ろから庭園を見ると絵を見ている錯覚に陥ります。この絵が素晴らしい。そして昼食時で人が少ないのもよい!!5年前は人が多くて、なかなか趣きを感じなかった。
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来迎院・三千院などの参拝後に、駐車場に戻り、寂光寺へ!!田畑が広がり大原の原風景であるが、ぽつりと人待ちの店がありました。帰りに寄ることに。
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寂光院へ向かうとちゅにありました。
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13:00-14:00
大原女まつり
京都市左京区
大原女まつり期間中は、通常2,500円の大原女着付け体験が1,000円となり、29日は寂光院から勝林院に向けて歩く行事「大原女時代祭り」がある。ちょうど、歩き始めに寂光院手前に着き、運よく見れました。一般の方も参加しているため、写真は後ろ姿のみをアップ。この後、豪雨になりましたが、無事着いたのだろうか?
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静かなブームなのか?妻だけのブームなのか?この顔ハメパネルを見つければ写真を撮りたがる。それはさておき、大原女着付け体験をするとこんな感じになります。
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「春期京都非公開文化財特別公開」により旧本尊「地蔵菩薩@重文」と「胎内仏小地蔵尊像@重文」や竹内栖鳳筆「燕図」などが公開された。
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そもそもこの寺は由緒ある寺なのだが、2000年5月9日未明に放火により焼失。新しい本尊が安置されている。旧本尊は現在、このお堂の左にある収蔵庫に安置されている。特別拝観期間は一度、下に降りないと収蔵庫に入れてくれない。
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収蔵庫に旧本尊「地蔵菩薩立像@重文」が安置されている。お堂焼失により黒こげになっていたが、それが逆に何かを訴えている気もした。ある心無い人の行為で1400年守り続けた仏像がなくなったのだから。同じ時間帯に参拝された初老の方が涙を流していたのが忘れられない。聞けば、大原に住んでいたらしい。
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テクテク歩くときはここでパンフレットなどを頂きましょう。
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原風景です
◆京都左京区D◆大原三千院&大原女界隈「春期京都非公開文化財特別公開」
1日目の旅ルート
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