さとけんさんの神奈川県の旅行記

【鎌倉を歩いて・その5】夏の鎌倉を訪ねて。杉本寺・報国寺・旧華頂宮邸・浄妙寺【石窯ガーデンテラスでランチ】
- 1日目2016年8月24日(水)
- 2日目2016年8月25日(木)
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鎌倉・鶴岡八幡宮にほど近い「ホテルあじさい」を8時45分にチェックアウトして、 杉本寺まで歩きますと、だいたい15分で杉本寺へ到着です。ちなみに鎌倉駅から杉本寺までは歩くと25分です。歩道はありますが狭いですので歩く際はご注意ください。写真は8時58分、鎌倉最古の杉本寺へ到着しました。
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杉本寺は8時から拝観できます。拝観料200円は、本日は階段下の受付に係りの方がいらっしゃらなかったので、本堂の中で支払いました。
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杉本寺のすり減っている石段を上って行きますと山門が見えてきます。
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杉本寺の山門(仁王門)は18世紀(1701年〜1800年)の中ごろに建立されたとのことです。
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杉本寺・仁王門の上りに向かって右側の仁王様。
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杉本寺・仁王門の上りに向かって左側の仁王様。
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杉本寺の苔の階段です。現在は通行不可で、左に写る階段を上って本堂へ行きます。
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これが杉本寺・苔の階段。石がすり減っていて、たとえ苔が無くても、趣がある石段でしょうね。
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苔の階段の左側の階段を上って杉本寺の本堂前へ行きます。
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延宝6年(1678年)の建立の杉本寺・本堂です。
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苔の石段を本堂のある石段の上から撮った写真。ひゃーと滑り落ちそうな感じです。杉本寺にて。
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このあと、本堂に入り、地蔵菩薩さまや不動明王さまの像をお参りしました。本殿の奥にご本尊の十一面観音立像があり、とても薄暗いのですが、お参りすることができます。杉本寺の本堂では沢山の仏像が拝観できました。
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杉本寺を後にして、歩いてすぐの報国寺へ向かいます。
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時刻は9時25分、報国寺の山門です。平成19年(2007年)の再建です。報国寺の拝観は9時からです。
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報国寺、山門を通るとすぐに苔の絨毯がありました。
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報国寺の本堂が見えてきました。
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報国寺の本堂です。この後、拝観料200円を払います。竹林でお抹茶をいただく場合は、拝観料プラス500円を払います。
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報国寺の竹林へ入って行きます。
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竹の太さと高さに、孟宗竹の力強さを感じます。報国寺にて。
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約2,000本の孟宗竹のお庭です。報国寺にて。
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時折吹く風が心地よい。竹の中を光と風が通り抜けていきます。報国寺にて。
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お抹茶をいただきに参上つかまつりました。報国寺にて。
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報国寺・休耕庵で孟宗竹を眺めながらいただくお抹茶です。
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竹林を眺めつつ抹茶をいただき、「しおり」の名文を読みます。『この古都鎌倉では、一木一草が歴史を語り、時代の情念が身に迫る思いが致します。まさに、功名手柄をたてんとて、「いざ鎌倉」と馳せ参じて、武運拙く散って行った若き武士たちに思いを致しつつ、』(しおりより)しおりとは拝観料を支払う際にいただく報国寺の案内状です。結構なお茶をいただきました。
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まさに鎌倉は、日本の先達たちの栄枯必衰の舞台であり、名を残す者も残さぬ者もその命を露の如く輝かせ、そして消えていったのでございますな。そのつながりの先に、どういうわけか、この私が、竹林を眺めながらお抹茶をいただいている今があるわけです。ところで、ここ報国寺も歴史の舞台に登場しています。1438年(永享10年)に起きた永享の乱で敗れた鎌倉公方・足利持氏の子・義久が、報国寺で自刃しているそうです。北条を倒した足利もまた、倒される運命にありました。
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美味しいお抹茶をいただき、竹林に別れを告げます。報国寺にて。
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竹林を抜けると本堂と迦葉堂との裏手にある中庭の白さに目を奪われました。報国寺にて。
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綺麗な新調の腰掛が並べてありますので、腰をおろしてしばらくお庭を眺めます。報国寺にて。
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ああ、今日の鎌倉の空も、夏の空、そして、夏の雲、変化自在の美しさです。報国寺にて。
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報国寺中庭の木と木の間を、びょーんと何かが飛びました。そしてユサユサと枝が揺れます。リスじゃな。そろそろ報国寺をおいとまします。
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報国寺の苔に陽が射す様が美しいです。
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時刻は10時4分、苔の絨毯をみながら、報国寺を後にします。続いて旧華頂宮邸へ向かいます。報国寺からは旧華頂宮邸はとても近いです。
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旧華頂宮邸
鎌倉市
旧華頂宮邸へ向かって歩きます。左手の塀が途切れるところが旧華頂宮邸の入り口です。
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旧華頂宮邸
鎌倉市
10時7分、到着です。旧華頂宮邸は10時から、フランス式庭園が公開されています。月曜日と火曜日がお休みです。開園時間は、「4月から9月 : 10時から16時まで /10月から3月 : 10時から15時まで」となっています。入園料は無料です。
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旧華頂宮邸
鎌倉市
旧華頂宮邸の建物は、普段は公開されていません。
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旧華頂宮邸
鎌倉市
前々日までの雨風の影響で、お庭の芝には木の葉が落ちています。それを掃除されている方が何人かいらっしゃいました。旧華頂宮邸にて。
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旧華頂宮邸
鎌倉市
建物の中から人の声がするのは、何か修繕でもされているのでしょうか。旧華頂宮邸にて。
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旧華頂宮邸
鎌倉市
普段は公開されない旧華頂宮邸の建物内部ですが、今度の10月の頭に2日ばかり、公開されるようです。(補足:この記事を書いた後の平成28年10月1日(土曜日)、2日(日曜日)の10時から15時のことです)特別公開では、通常は入れない建物内部にも入ることができ、敷地南側に位置する茶室「無為庵」も公開されます。(建物内部は玄関部まで立ち入り可です)。予約は不要です。(補足:今後の特別公開の予定は鎌倉市のウェブサイトで確認できます。次回公開日程は、鎌倉市のウェブサイトによりますと、「平成29年10月14日(土曜日)、15日(日曜日) 10時から15時まで」となっています )
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旧華頂宮邸
鎌倉市
旧華頂宮邸のフランス式庭園にはバラが植えられています。
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旧華頂宮邸
鎌倉市
旧華頂宮邸の青い空がいいですね。
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旧華頂宮邸
鎌倉市
こちらは「プレーボーイ」。バラの盛りは過ぎています。旧華頂宮邸にて。
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旧華頂宮邸
鎌倉市
旧華頂宮邸とフランス式庭園のバラ「プリンセス ミチコ」
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旧華頂宮邸
鎌倉市
さて、そろそろ旧華頂宮邸をおいとましましょう。
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旧華頂宮邸
鎌倉市
旧華頂宮邸のガラスです。次に浄妙寺へ向かいます。
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時刻は10時28分、浄妙寺へ到着です。拝観は9時から、拝観料は100円です。
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浄妙寺でも報国寺と同様にお抹茶をいただけます。喜泉庵です。10時からになります。本日は石窯ガーデンテラスでランチの計画ですので、喜泉庵は次の機会になります。写真は、浄妙寺の門前から、いま歩いてきた道をみているところです。
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網代笠のような浄妙寺の屋根が見えてきました。
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浄妙寺・本堂の屋根の柔らかい曲線をみていると、私は、お坊様の網代笠を連想します。
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この、浄妙寺・本堂の柔らかな印象のシルエットです。
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浄妙寺の本堂にて、合掌一礼いたします。
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浄妙寺、石窯ガーデンテラスのやや上に、足利貞氏(足利尊氏の父)のお墓があります。
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石窯ガーデンテラスへやってきました。まだ暑くなかったのでテラス席を選んだのですが、コーヒーを飲み終わる頃はかなり暑くなってきました。やはり秋口の爽やかな日にテラス席でのんびりしたいものです。
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以前、友人と来た時は確かお休みで入れなかった思い出があります。定休日は月曜日です。石窯ガーデンテラスにて。
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石窯ガーデンテラスの建物は、大正11年に貴族院議員邸として建てられた木造3階建の洋館です。
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冷た〜いスープが気分よかったです。パンも美味しかったです。石窯ガーデンテラスにて。
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メインの鰆が旨かったです。暑くて汗をかいた後の私にとって、塩味がピリッと効いた良いお味でした。石窯ガーデンテラスにて。
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デザートとコーヒーをいただきます。映画「千と千尋の神隠し」の主題歌「いつも何度でも」の歌詞の意味を考えながら、ひと時を過ごします。あの歌の歌詞は、どんな意味なんだろう?と考えても、どんな意味なのかは、はっきりとはわからないのだけれども、「こういう意味かしら・ああいう意味かしら?」と、自問自答をしながら考えていると、考えていることによって、自分が救われていく気がする、そんな言葉だなと思いました。それはまるで、般若心経を唱え、その意味を考える時、自分の悲しみは自分の幸せと表裏一体にあるのかもしれないと感じるあの安堵感に似ていると思いました。午前中の静かな時間を、杉本寺・報国寺・旧華頂宮邸・浄妙寺の4ポイントで過ごすことが出来ました。空に雲が湧くように思索のテーマが思い浮かんで、雲が自在に変化するように思考もまた様々に流れを変える、そんな時間でした。浄妙寺を出て、次は鎌倉宮へ向かうことにします。
【鎌倉を歩いて・その5】夏の鎌倉を訪ねて。杉本寺・報国寺・旧華頂宮邸・浄妙寺【石窯ガーデンテラスでランチ】
1日目の旅ルート
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