くろすけさんの富山県〜岐阜県の旅行記

高山陣屋と合掌造りざんまい
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- 1人
- 史跡・歴史
今回の旅の最大の目的は高山陣屋。時代劇などでよく見かける陣屋が、日本で唯一現存するのがここだと知ってから、一度は訪ねてみたいと思っていたのだが、何しろ場所は飛騨の高山。北陸新幹線ができるまでは、東京からは名古屋で在来線に乗り換えて二時間以上もかかる場所だった。 だが北陸新幹線が開通してからは富山から特急で1時間。合掌造り集落で有名な白川郷などの世界遺産群へもバスの便が整備されて行きやすくなった。こうしてようやく実現した旅だ。 富山から特急ひだに乗り換えて高山市に入り、初日は市内を観光。翌日はバスで白川郷や五箇山相倉、菅沼の合掌造り集落をめぐり、菅沼から高速バスで金沢へ。富山に戻ることなく金沢観光もして帰るという周遊ルートを計画した。

お宿ツウ くろすけさん 男性 / 60代
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- 1日目2017年5月2日(火)
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11:00-13:00
三町の伝統的建造物群保存地域の古い町並みの通りを抜けて高山陣屋に向かう。町並み通りは、まるで縁日のような人混みだ。外国人観光客と修学旅行の学生団体であふれかえっている。 これに相反して、高山陣屋は閑散としていた。こちらとしてはありがたい限りだが、時代劇のセットのような建物と土産物屋が繁盛し、文化財には人が来ないというのはいささか残念だ。 江戸時代の陣屋のうち、当時の建物が現存するのは全国で唯一、高山陣屋だけである。そのうち役宅は平成8年に復元されたもので、現存する御役所や大広間などの執務スペースも明治維新後に裁判所などとして何度となく改築され、近年になって江戸時代の形に修復されたものだ。 だが、被疑者を取り調べた吟味所や御白州、役人が執務していた御役所、詰所などはまぎれもなく現存建物で、復元でもなければ、テーマパークのセットでもない。そこにはやはり、むかしの人々の息遣いのようなエネルギーが染みついているように感じられる。
- 2日目2017年5月3日(水)
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09:00-11:00
高山を7時50分のバスで白川郷へ向かう。朝一番に着いた白川郷は、まだ観光客もまばらである。売店の女性の話によれば、休日の日中はすごい人出だそうで、ゆっくりと見学したり写真をとったりするなら、午前中早いうちがおすすめだそうだ。
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12:00-14:00
合掌造り集落群は、世界遺産に指定されて有名になったが、そこは岐阜県と富山県にまたがっており、岐阜の集落を白川郷、富山の集落を五箇山と呼ぶことまではあまり知られていない。 相倉集落は、合掌造り住宅が二十数件残る小さな集落だ。白川郷のように観光客もそれほど多くなく、建物も狭い土地に密集しているので昔の合掌造り集落の暮らしぶりを知るには手ごろな大きさでちょうど良い。 茅葺屋根の寺や道場なども残っており、まるで江戸時代末期〜明治期の農村にタイムスリップしたかのような風景だ。
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15:00-16:00
越中五箇山菅沼集落へ。相倉集落よりもさらに規模が小さく、合掌造り住宅が9棟残るだけの集落だ。山腹の国道から坂道を下ると村の中央に大きな田圃があり、これを取り巻くように合掌造りの建物が建っている。 塩硝の館と民族館を見学してから集落内を散策しても、一時間もあれば見終えてしまうようなこぢんまりとした集落だが、その小さいところがまるで時代劇に出てくる田舎の村のようでもある。
高山陣屋と合掌造りざんまい
1日目の旅ルート
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