やんまあさんの奈良県の旅行記

★神社備忘録★奈良「大神神社」パーフェクトガイド
- 夫婦
- 2人
- 史跡・歴史
三つ鳥居で有名な古社で、宮司より「出雲大社所縁の神様です」と説明を受けたこともある。『古事記』によれば、国を平定するために心配事を嘆いた「大国主神(おおくにぬし)@出雲」の前に現れた神様が「大物主大神(おおものぬし)@大神」で、国造りを成就させる為に「吾をば倭の青垣、東の山の上にいつきまつれ」と三輪山に祀ることを望んだのが始まり。また、『日本書記』では、オオモノヌシはオオクニヌシの「幸魂(さきみたま)・奇魂(くしみたま)」であると名乗られたとある。そして『古事記』同様に三輪山に鎮まることを望まれたと記す。そして、ここと出雲大社の間に位置する京都亀岡市には元出雲・出雲大神宮があり、そこの祭神はオオクニヌシとしながらも「奇魂」としているのが面白い。
神社ツウ やんまあさん 男性 / 40代
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- 1日目2019年5月1日(水)
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大神神社の御神体で、長年の間、禁足地とされていたため、今でも原生林が残っている。現在では、大神神社の摂社・狭井神社で許可を得られれば、入山できる。
- 2日目2019年5月2日(木)
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神域に入ります。たぶん9:00位に参拝したときの写真です。この時間は近くの駐車場に車もとめられるし、参拝者も少ないので、澄んだ空気を感じて参道を歩けます。
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祓戸神社⇒伊勢神宮や出雲大社など有名&古社にはある社で、ここで穢れ(汚れ、気枯れ)を無くすところです。ここの祭神は諸々の禍事・罪・穢れを川から海へ流す「瀬織津比売(せおりつひめ)」、 海の底で待ち構えていて諸々の禍事・罪・穢れを飲み込む「速開都比売(はやあきつひめ)」、 諸々の禍事・罪・穢れを飲み込んだのを確認して根の国・底の国に息吹を放つ「気吹戸主(いぶきどぬし)」、根の国・底の国に持ち込まれた諸々の禍事・罪・穢れをさすらって失う「速佐須良比売(はやさすらひめ)」となっている。他の神社とレッツ!見比べ!!!
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夫婦岩⇒結び・夫婦円満のご利益がある。三輪の神と女性の恋物語を伝える二つの岩があり、祭神はイザナミ・イザナギと行きたいところだが、この神社は違う。活玉依姫命は『立派な身なりの男が毎晩のように通ってきて、とうとう妊娠する。男の衣服に糸を縫いつけて、どこの誰だか調べることにした。そうとは知らず、今宵も事を終えて男は帰る。翌朝、鍵穴から出て行く糸を辿っていくと、三輪山の社に到達し白蛇に姿を変えた大物主大神だった。』
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巳の神杉(みのかみすぎ)⇒白蛇が神様の御遣いとしているため、酒と卵を奉納する人が多い。ということで、ここ周辺の宿の朝食に卵があるのは、このためか?は定かではない。
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大神神社の拝殿です。大三輪山を御神体とするため、本殿は無く、拝殿と御神体の間には「三つ鳥居」のみがあります。この三つ鳥居は社務所に言えば、説明付きで拝観させていただけます。なお、主祭神は「大物主大神」。配神に「大己貴神(大国主神)」と「少名彦神」を祀る。
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祭神の関係は記紀の通りである。オオクニヌシの国造りをスクナヒコが協力するのだが、スクナヒコは途中で姿を消す。オオクニヌシは一人じゃ無理と困り果てた。そこに登場するのがオオモノヌシである。そして、自分を東の山に祀れば国造りを成功に導いてあげようと言われ祀ったのが、三輪山ということである。無事、オオクニヌシは国を平定するが、その後、ニニギ&タケミカヅチ達に国譲りをし、後に宮崎・日向より東征した神武天皇がニギハヤヒより大和を譲り受けるという歴史の流れになるのだが、三輪山山頂の祭神は「日向神」であるのは何でだろうか・・。
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拝殿で祈った次は右側の「神宝神社」に行きます。ここは参拝する人が少ないですが、熊野三山の神々を祀っている気になる社。神社名の通り、神宝・財物を守護する神として信仰されている。 そして、「天皇社」には、この神社につながりの強い「崇神(すじん)天皇」を祀っている。
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社殿左側の「くすりの道」に行くべし。ここから「狭井神社」に行くのだが、途中に磐座やオオクニヌシの相方スクナヒコが祀られている。スクナヒコが祀られていることから製薬会社の奉納が続き、名前の「くすりの道」とされたと推測する。
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拝殿周りの参拝が終われば、拝殿左側に向かうと「くすりの道」⇒「活日社」⇒「磐座神社」を経由し、「狭井神社」に向かいます。磐座神社はオオクニヌシとともに国を平定したスクナヒコで、薬の神様である。製薬会社が信仰しているのはこの神様となる。
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くすりの道を越えると右側に池がある。池には「市杵島姫神社」がある。九州の宗像三神の3女「市杵島姫命」を祀る。海の神&水の神であり、芸能をつかさどる弁財天とも言われている。
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三輪の神様の荒魂を祀る神社で、ここから三輪山に登ることができ、美味しい御神水を頂ける「薬井戸」がある。力強いご神威から病気平癒の神様として信仰が篤い。主祭神は「大神荒魂神」で配神に「大物主大神」、「媛蹈鞴五十鈴姫命(ひめたたらいすずひめ)」、「勢夜多々良姫命(せやたたらひめ)」、「事代主神(ことしろぬし)」が祀られている。
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万病に効くという薬水が湧き出る井戸で「薬井戸」と呼ばれている。「御神水」として近所の方が水を汲みに来たり、参拝者が飲んでいる。御神体が山の神社があるところには、必ず酒蔵があるなと思う今日この頃。一時期水量が少なくなり制限がかかったようだが、今は復活したようだ。
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社殿左側に「水琴窟」がある。京都・永観堂や京都・籠神社にもあり、竹の切り口に耳を当てると、水が落ちる音がきれいに響く、癒しの音が聞ける。
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日本最古の道とも言われている。スタートは物部氏の氏社「石上神宮」で慶派の仏像がある寺を経由し、元伊勢・桧原神社、大神神社をゴールに歩く人が多い。
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9世紀ごろに僧・玄賓が隠棲した庵が始まりとなった寺。狭井神社から桧原神社へ行くのに山の辺の道を歩く通り道である。ただ、かつては三輪山の檜原谷にあったが、明治の神仏分離で現在の土地へ移された。世阿弥の作とも伝わる謡曲「三輪」の舞台となった由緒ある古刹。「不動明王坐像@重文」も安置されているのだが、この不動明王は大三輪寺のものかもしれないと思った。
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飢饉が発生したときに崇神天皇は「アカン!天皇とアマテラスが一緒にいるのはよくない」とアマテラスを他のところに遷宮することを決める。最終的には伊勢神宮・内宮に落ち着くが、一番初めにお祭りした所がココである。古事記にも記された唯一の元伊勢で、この後は京都の天橋立にある吉佐宮(籠神社)となることは日本書紀に記されている。ということで、日本一有名な神社・伊勢神宮にアマテラスが祀られるまで、90年も放浪したあとに鎮座した。その話は「ヤマトヒメ記」に記されている。 神と斎宮の放浪の始まり…それまで天照大御神を祀っていた天皇の住まいから、皇女・豊鋤入姫命にその神霊を託します。
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桧原神社参拝後に狭井神社に戻り、久延彦神社に向かう場合は小道のショートカットをたどって行くとここに着く。景色が綺麗で、一句歌いたくなる!?
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ここは三輪山の秀麗な姿、大和三山や二上山を眺望する絶景の場所であると同時に、春には彼岸・ソメイヨシノ、枝垂桜も楽しめる。
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久延彦神社は学問の神様で、実態は案山子である。古事記を読むと分かるが、この案山子は世の中をよく見ているので物知りであるそうだ。学問=菅原道真が全国的に大人気だが、昔から信仰が厚い神社だけあって、記紀寄りの神様を祀っている。
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海からガガイモの船に乗って、謎の神様(スクナヒコ)がやって来ました。名を問うても答えません。大国主神は大慌てで「あれは、誰か?」とお付きの人たちに問いましたが、誰も知りません。「物知りの久延彦神なら知っているかも」ということで、久延彦神に聞いてみた。久延彦神は、「そうそう、あのお方は、少彦名神というお方よ。かの、造化の三柱のうちの一柱であらせられる”神産巣日神(かみむすび)”の御子であらせられるぞ〜」と得意げに答えました。
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久延彦神社から駐車場方面に戻ると「大直禰子神社(おおたたねこじんじゃ)」があるが、入った瞬間違和感を感じるであろう。明治の神仏分離までは神宮寺であった。社殿は国の重要文化財で、三輪神のご子孫の「大直禰子命(若宮様)」をまつる。ここの本尊は聖林寺に移された「十一面観音像@国宝」で日本を代表する仏像!!!
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記紀より『崇神天皇の御代に疫病が流行し、大物主大神が崇神天皇に言う。「もっとちゃんと祀れ!そうすれば、この疫病を鎮めてやろうと。加えて言います。「ただし、大田田根子に祭主をさせること』。という話より「大直禰子神社(おおたたねこじんじゃ)」があり祭神「大直禰子@大物主神の子孫」としている。記紀に記されている人物で、三輪の祖神でもある。ちなみに境内には「御誕生所社」もあり、祭神は「鴨津美良姫命」である。ここに来て”鴨”・・・そう言えば、奈良・葛城周辺には鴨氏(賀茂氏)が居た地域があり、大神神社との繋がりを指す由緒の神社があるが、由緒繋がりしているのは偶然か??また、「琴平宮」の祭神は「大物主大神」となっている。親子ということか・・。
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奈良市内にある大神神社の境外摂社。いさがわと読み、桜井市の大神神社の摂社であり、奈良市内最古の神社。本殿中央に御子神(媛蹈?五十鈴姫命)父母神である狭井大神と玉櫛姫命鎮座していることより、古くから「子守明神」とたたえられ、安産、育児等の神として篤い信仰がよせられている。狭井大神といえば大神神社の摂社「狭井神社」で祭神はオオモノヌシの荒魂だった気がするが、こちらは和魂??
- 3日目2019年5月3日(金)
★神社備忘録★奈良「大神神社」パーフェクトガイド
1日目の旅ルート
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