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hijikigokeさんの群馬県の旅行記

【番外編】群馬の古墳時代人は伊香保温泉に入ったか?

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2020年春は、群馬県でデスティネーションキャンペーン(DC)が実施され、大いに観光客の呼び込みに力を入れていたところでありましたが、スタート間もなく、新型肺炎の流行が重なってしまい、あえなく消滅。 ところで、今回のDCでスポットが当てられるはずだったのが、群馬の古墳文化でした。 なにを隠そう、群馬県は、東日本きっての古墳王国だったのです。有史以来、群馬の地がいちばん栄えていた時代が古墳時代であったといっても過言ではありますまい。 そんな栄光の古墳時代にタイムトラベルできるという、群馬県民ならびに歴史ファンにはなんとも堪らない、ヴァーチャル・リアリティ(VR)アプリを群馬県がしれっと開発していたのをご存知でしたでしょうか。 実際に遺跡を訪れてアプリを起動すると、CGで復元された古墳や古代集落がスマホ画面にあらわれる、という代物。いやはや、面白いではないですか。 このまま忘れ去られてしまうにはあまりにもったいないので、勝手にご紹介いたします。 (アプリの入手、操作方法は群馬県ホームページをご参照ください。) どうぞ皆さま、身辺が落ち着きましたら、ぜひ歴史浪漫あふれる群馬県に遊びにいらしてくださいませ。

群馬ツウ hijikigokeさん 男性 / 30代

1日目2020年5月24日(日)

観音山古墳

高崎市

「観音山古墳」を   >

まずは観音山古墳からスタート。 群馬県高崎市綿貫町に所在する前方後円墳です。 この古墳が造られたのは、6世紀後半(古墳時代後半)といわれています。 石室から貴重な副葬品が発見されたほか、墳丘部からは多くのハニワが見つかっています。 県内初の史跡公園だそうで、現在では古墳のかたちがわかるよう、きれいに整備されています。

古墳のてっぺんに登ります。 まわりは住宅地ですが、芝生がきれいなので清々しい。

「群馬古墳タイムトラベル」アプリを起動するとハニワがならんだ古墳の復元CGが出現します。ぜひお試しを。 ぜんぶで6ヶ所、VRが見れるポイントがあります。

観音塚古墳

高崎市

「観音塚古墳」を   >

続いて観音塚古墳。 こちらも前方後円墳で、高崎市八幡町にあります。 さっきの観音山古墳と名前が似てますが、「山」ではなく「塚」。 観音山古墳よりも新しい古墳で、6世紀末の築造とみられています。 巨大な岩をきれいに截って造った石室が特徴で、内部からは金で作られた武器や馬具が発見されています。まさに群馬の黄金時代であります。 石室は開放されているので、自由に中に入って見学することが可能。大人でも腰を屈めず立てる広さに驚きです。

墳丘は木が生えたり草が茂ったりして、ちょっとワイルド。 夏は虫が多いかもしれません。

この古墳でアプリを使うと、地面に隠れた石室を透視することができます。 墳丘に登ると、足下にある石室を上から覗けるという凝りよう。これも面白いです。 ここでは4ヶ所スポットがあります。

ところ変わって渋川市北牧。 見晴らしのいい丘に広がる、のどかな草地。 「日本のポンペイ」として名高い、黒井峯遺跡です。 6世紀中頃、榛名山(二ッ岳)が起こした噴火によって埋もれた集落跡です。 平地建物や家畜小屋、祭祀場など、本来なら風化して痕跡が残らないはずの遺構が、厚さ2mにもなる軽石の層によって瞬時にパックされたために、良好な状態で保存された貴重な遺跡です。 当時の権力者がつくった古墳やきらびやかな副葬品の世界とは別に、一般民衆のリアルな暮らしを知る重要な資料となりました。

現在、遺跡自体は見たところただの草地ですが、VR用の案内看板があるので、どのあたりからどんな遺構が発見されたのか、なんとなくですが、わかります。 「黒井峯タイムトラベル」アプリのVRは全10ヶ所。 発掘された遺構をもとに復元された建物や馬、古墳時代人が出現します! 今でこそ貴重な文化財が残されてよかったですねと気楽なことが言えますが、当時の人々にしてみれば、まさに大災害。同じ渋川市にある金井東裏遺跡では、甲冑を着たままの人骨が火山灰の下から発見されました。 そんな恐ろしい榛名火山でしたが、その一方、このときの噴火で、新しく誕生したものがあります。 そうです! 伊香保温泉です!!

游喜庵(遊喜庵) 伊香保店

渋川市

「游喜庵(遊喜庵) 伊香保店」を   >

そしていよいよ、舞台は伊香保温泉へ。 ですが、その前に、ちょっと休憩。 カレーうどん食べます。 好きなので。

伊香保森林公園

渋川市

「伊香保森林公園」を   >

一説によると、伊香保温泉の成因は、古墳時代に起きた二ッ岳の火山活動に起因しているとか。 二ッ岳の地中深くではいまだ高温状態で、それが伊香保温泉の熱源となっているのだそうです。 つまり、伊香保温泉のルーツは、古墳時代にあったということ! 二ッ岳の入口、伊香保森林公園は、今では静かで緑豊かなハイキングルートですが、往時の激しい火山活動を想起させるような巨大な岩がごろごろしています。

伊香保森林公園遊歩道

渋川市

「伊香保森林公園遊歩道」を   >

ちなみに、森林公園の遊歩道に、むし湯の跡があります。 昔は、高温の蒸気が出て、むし湯として利用していたそうで、旅館まであったといいます。 大正時代のはじめまで使用していたのだとか。

二ツ岳

渋川市

「二ツ岳」を   >

古墳時代に壮絶な大噴火を起こした二ッ岳も、現在はマイナスイオン全開の癒し系な山に変貌を遂げています。 が、火山学者いわく、今後も噴火する可能性がまったくないとは言い切れないとのこと…

伊香保温泉

渋川市

「伊香保温泉」を   >

「いかほ」の地名は古くは万葉集に出てくるそうですが、もともと「いかほ」という語は榛名の山を指しているため、古代から伊香保の温泉が知られていたという直接的な証拠にはならないらしい。 なので、伊香保温泉の黄金色をしたお湯が、いつの時代から人間に利用されていたのかははっきりしていない、というのが残念ながら実情のようです。 なお、現在の温泉街に温泉が引かれたのは、ずっと下って16世紀になってから。 しかし、二ッ岳噴火後、古墳時代後半に群馬を支配し、観音山古墳や観音塚古墳といった巨大古墳に埋葬された豪族たちが、実は火山に沸いた温泉の存在を知っていたかもしれない、と想像するのも悪くないかもしれません。 ともあれ伊香保の湯は、いまでもふつふつと、時を超えて湧き出ているのでした。 めでたしめでたし。

【番外編】群馬の古墳時代人は伊香保温泉に入ったか?

1日目の旅ルート

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