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さとけんさんの埼玉県〜新潟県の旅行記

【新潟ドライブ】へぎ蕎麦と新潟の緑を訪ねて。日本三大薬泉の松之山温泉郷に泊る。【2022年7月】

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新潟の十日町市・南魚沼市を訪れました。山に挟まれた広大な緑を遠望し名物のへぎ蕎麦を食べ、国宝を見学して松之山温泉の重要文化財に泊り、現代アートも楽しんで、夏休みを満喫です。

神奈川ツウ さとけんさん 男性 / 50代

1日目2022年7月27日(水)

スターバックスコーヒー上里サービスエリア下り線

上里町(児玉郡)

「スターバックスコーヒー上里サービスエリア下り線」を   >

本日は関越道で塩沢石打インターチェンジを目指します。時刻は7時46分、上里サービスエリアで休憩です。

台風の影響が心配されましたが、本日は気持ちの良い青空、輝く山の緑を眺めながら、気分の良いドライブです。

やや日本海側に雲がありますが、まだまだ天候は晴れ。湯沢あたりが天候の境目になっていた感じですね。

塩沢石打サービスエリア 上り

南魚沼市

「塩沢石打サービスエリア 上り」を   >

時刻は9時28分、塩沢石打インターチェンジを出る時には、ご覧のような雨模様。小雨でしたので、当初の予定通り魚沼スカイラインの十二峠入口へ向かいます。

魚沼スカイライン(十二峠入口)

十日町市

「魚沼スカイライン(十二峠入口)」を   >

魚沼スカイラインの十二峠入口に9時50分に到着、入口の立て看板に八箇峠方面への通り抜けが出来ないとありました。どうやら護国観音から八箇峠見晴台の間が工事のため全面通行止めのようです。時刻は9時57分、魚沼展望台に到着。天候が悪いのであまりいい景色は期待しなかったのですが、展望台に上ると、低く垂れこめた雲の下には見事な緑の眺望が広がっていました。

魚沼スカイライン魚沼展望台

南魚沼市

「魚沼スカイライン魚沼展望台」を   >

ダイナミックな雲の下に広がる越後湯沢から南魚沼の穀倉地帯に、陽の光が差して緑が輝き、これは美味しいお米が穫れるはずだなと、戦国武将もこの土地を欲しくなるわけだなと実感しました。

魚沼スカイライン

南魚沼市

「魚沼スカイライン」を   >

魚沼スカイラインの八箇峠方面が通行止めのため、大沢山トンネルを越えたあたりで左折して北へ、県道76号線に合流した地点に地上アートがありましたので見学です。マッドメンという案内がありました。

由屋

十日町市

「由屋」を   >

10時40分ごろ、本日のへぎ蕎麦第一候補の由屋へ到着したのですが、「臨時休業」の看板が。残念ですが、へぎ蕎麦を食べたいのなら、この辺りには美味しいお店はまだまだ沢山ありますので大丈夫なのです。

直志庵 さがの

十日町市

「直志庵 さがの」を   >

というわけで、近くのこちらのお店「直志庵 さがの」に到着、こちらのお店は11時開店ということで、ほんの数分、駐車場で開店を待ちます。

直志庵 さがの

十日町市

「直志庵 さがの」を   >

ワクワクしてメニューを眺める。へぎ蕎麦に海苔がかかった花へぎ蕎麦にしまして、大きさは5合・約二人前、税込み1,980円です。そして天ぷらも上天ぷらを二人前注文です。

直志庵 さがの

十日町市

「直志庵 さがの」を   >

へぎ蕎麦が登場。蕎麦はつるつるという表現が正しいかな、つなぎに布海苔という海藻を使っていてるそうです。コシがある特徴的な蕎麦は、そうですな、今まで食べた茶そばに近いかな。いくらでも食べられる感じで美味しい、天ぷらもアナゴがビックサイズで美味しい、そしてなによりも、このお店のツユが旨かったですな。お土産にあったら買って帰りたいくらいのツユでした。ごちそうさまでした。

十日町市博物館

十日町市

「十日町市博物館」を   >

時刻は11時58分、十日町市博物館へやってまいりました。2020年の6月1日から開館している新しい博物館、お目当ては国宝の火焔型土器であります。

十日町市博物館

十日町市

「十日町市博物館」を   >

この写真が13時5分ですので、1時間ほどいたことになります。国宝の火焔型土器もじっくり観察いたしましたが、エントランスホールのプロジェクトマッピングを用いた案内とか、十日町がいかに豪雪地帯であるかとか、興味深い展示内容でした。

神宮寺

十日町市

「神宮寺」を   >

十日町市博物館から車で10分あまりの神宮寺へやってまいりました。藁ぶき屋根の山門が立派です。山門は1761年から1769年にかけて造られたそうです。

神宮寺

十日町市

「神宮寺」を   >

山門から観音堂へ続く参道もまた立派です。参道の両側に杉の大木が並ぶ。地域の人々に大切にされてきた、変わらぬ空間です。観音堂の屋根が重厚で恰好が良いですな。重くはないのでしょうか。

神宮寺

十日町市

「神宮寺」を   >

観音堂から山門をみるとコケの緑が美しい。

神宮寺

十日町市

「神宮寺」を   >

山門には大わらじが吊り下がってありました。良いお参りが出来ました。神宮寺を辞します。

道の駅 まつだいふるさと会館

十日町市

「道の駅 まつだいふるさと会館」を   >

時刻は14時26分、ほくほく線のまつだい駅へやってまいりました。駅前の駐車場は道の駅になっています。

松代・松之山温泉観光案内所

十日町市

「松代・松之山温泉観光案内所」を   >

そしてまつだい駅の駅舎内には観光案内所がありますので、こちらで棚田のマップを入手し、アイスなどを食べて休憩しました。

星峠の棚田

十日町市

「星峠の棚田」を   >

時刻は14時52分、星峠の棚田へやってまいりました。鳥のさえずりとセミの鳴き声だけが響く空間に、鮮やかな緑と奥行きのある雲が心を落ち着かせてくれます。

星峠の棚田

十日町市

「星峠の棚田」を   >

ああ、これはいい。この奥行きがいい。セミの鳴き声は、静けさを引き立てます。しばし佇み、今晩の宿へ向かいます。

松之山温泉郷

十日町市

「松之山温泉郷」を   >

さて、本日のお宿は越後松之山温泉の凌雲閣です。こちらは昭和13年に建築された木造三階建。国指定文化財データベースによれば、「入母屋造,桟瓦葺で正面中央に車寄せ玄関を突出させ,大屋根に千鳥破風を付す。客室をはじめ客溜りや階段室も銘木を使い,座敷飾りや欄間,天井造作など手の込んだ細工になる。内外とも風格ある佇まいをよく残す」とあり、国土の歴史的景観に寄与しているものとして国の重要文化財に指定されている建物です。実に雰囲気の良い建物だと、しばし見とれます。時刻は15時31分、チェックインです。

松之山温泉郷

十日町市

「松之山温泉郷」を   >

凌雲閣3階の中央のお部屋からの眺め。セミの声から空間の奥行きを知る。心落ち着く緑の景色です。

松之山温泉 凌雲閣

十日町市

「松之山温泉 凌雲閣」を   >

東屋の屋根のような、天井の意匠。凌雲閣にて。

松之山温泉 凌雲閣

十日町市

「松之山温泉 凌雲閣」を   >

廊下と部屋を隔てる飾り窓と欄間。少し落ち着いたらお風呂です。松之山温泉は、日本三大薬泉の一つで、草津・有馬と肩を並べる名湯とのこと。これは楽しみです。凌雲閣のお風呂は大浴場・中浴場・家族風呂と三つの内風呂から成り、大浴場と中浴場は時間帯による男女入れ替え制、入れ替えの時刻は私が泊った際は19時でした。夕食前は大浴場、夕食後は中浴場となりました。浴室に近づくほどに、不思議な香りがしてきます。薬品の香りとでも言うのか。湯舟のお湯は熱すぎずゆっくり浸かることができました。約1000万年前の化石海水が湧き出ているともいわれ、塩分濃度が非常に高いそうです。思い返すとこの晩と翌日、蚊に刺されることがありませんでしたが、松之山温泉のお湯と何か関係があるのかどうか。このお湯が、はるか昔の海水であったと、石油が湧くように温泉として湧いてきたのだと想像すると、面白くて満足するのです。

越後松之山温泉 凌雲閣

「越後松之山温泉 凌雲閣」を   >

風呂を出てから夕食までの間、少し涼しくなった旅館の周りを散策します。

松之山温泉 凌雲閣

十日町市

「松之山温泉 凌雲閣」を   >

さて、お夕飯です。おお、これは豪華ですな。

松之山温泉 凌雲閣

十日町市

「松之山温泉 凌雲閣」を   >

山菜など地のものが多く使われている料理が並びます。

松之山温泉 凌雲閣

十日町市

「松之山温泉 凌雲閣」を   >

そしてこちら、利き酒セット。同行者が酒飲みなので利き酒セットプランで申し込んだのですが、私にはちょっと量が多くて、酔っ払いました。酔いが覚めた後は、お風呂を楽しみ就寝です。

2日目2022年7月28日(木)

松之山温泉 凌雲閣

十日町市

「松之山温泉 凌雲閣」を   >

部屋にトイレはありませんが、共同のトイレは新しい感じでとてもきれいでした。廊下を通ると各部屋の採光障子の意匠がとても良い。

松之山温泉 凌雲閣

十日町市

「松之山温泉 凌雲閣」を   >

いい朝ですね。今日は天気が良くなりそうだ。

越後松之山温泉 凌雲閣

「越後松之山温泉 凌雲閣」を   >

しばらく宿の周りを散策しているうちに、ひょっとして、棚田は雲海が発生しているのではと気になってきまして、車で見に行ってみることにしました。

星峠の棚田

十日町市

「星峠の棚田」を   >

あー残念、モヤってはいるが雲海ではありませんな。木々の間から立ち上る水蒸気が、所々で白く煙のようにみえています。

星峠の棚田

十日町市

「星峠の棚田」を   >

人間の登場により、鳴りを潜めていた蝉が、安心したのだろうか、また一斉に鳴き始めました。

星峠の棚田

十日町市

「星峠の棚田」を   >

いかにも夏休みに入ったばかりの夏の朝、という感じで気分の良いひと時でした。

松之山温泉郷

十日町市

「松之山温泉郷」を   >

凌雲閣は松之山温泉の温泉街からは少し離れたところにあります。棚田から旅館への帰り道に、温泉街を少し見学しました。

松之山温泉 凌雲閣

十日町市

「松之山温泉 凌雲閣」を   >

おお、旅館の朝ごはんという感じでいいですな。私はバイキングよりもこういう朝ごはんが好きです。

松之山温泉 凌雲閣

十日町市

「松之山温泉 凌雲閣」を   >

やはりお味噌汁と御飯は、地域性が出るというか、その土地の独自性を感じることが多いです。すべて美味しかったです。ごちそうさまでした。

松之山温泉 凌雲閣

十日町市

「松之山温泉 凌雲閣」を   >

館内には凌雲閣の歴史が展示されています。

松之山温泉 凌雲閣

十日町市

「松之山温泉 凌雲閣」を   >

凌雲閣の昔の写真です。変わってないです。いいお宿でした。松之山温泉・凌雲閣をチェックアウトして、越後妻有里山現代美術館MonETへ向かいます。

越後妻有里山現代美術館[キナーレ]

十日町市

「越後妻有里山現代美術館[キナーレ]」を   >

越後妻有里山現代美術館MonETに到着です。現代アートを展示した美術館で、「キナーレ」とは、「十日町に来なされ」と、特産品の「着物を着なされ」を由来にしているそうです。2021年にリニューアルして、現在の「モネ」という名称になったとのこと。

越後妻有交流館キナーレ 明石の湯

十日町市

「越後妻有交流館キナーレ 明石の湯」を   >

今までの私の印象ですと、現代アートはとっつきにくい、わかりにくいイメージがあったのですが、この美術館は展示の仕方が上手なのか、わかりづらいというよりはわかりやすいというか、とっつき易くて、作品を観た解釈の広さ・解釈の自由さを感じて鑑賞を楽しむことができました。私の中で、現代アートというものに対する印象が明らかに変わったと思います。

越後妻有交流館キナーレ 明石の湯

十日町市

「越後妻有交流館キナーレ 明石の湯」を   >

館内での撮影は撮影禁止マークがなければ撮影してもよい美術館です。この作品は天井から何かがたくさんぶら下がっています。なんだろう、トンボかな。

越後妻有里山現代美術館[キナーレ]

十日町市

「越後妻有里山現代美術館[キナーレ]」を   >

もっと近づきますとね、これは時計の針だとわかります。時々、キラッキラッといろんな場所で光が反射します。それぞれの時間が何かの具合で稀に同期するなんて、まるで人と人との出会いみたいだなとか、簡単な感想ですけど、まあいろいろ考える時間がありました。

越後妻有里山現代美術館[キナーレ]

十日町市

「越後妻有里山現代美術館[キナーレ]」を   >

そして、種も仕掛けもある写真です。これは現地の2階に行って、ぜひご覧ください。現代アートを楽しんで、清津峡へ向かいます。

清津峡

十日町市

「清津峡」を   >

写真は清津峡の駐車場に車を停めて歩き出したところ。清津峡渓谷トンネル入り口まで歩いて5分です。この当時は事前予約制による入坑の制限が行われていまして、(現在も春・夏・秋の繁忙期には入坑制限があるようです)、事前にウェブサイトで時間帯を決めて予約し、私の場合はコンビニでチケットを手に入れて現地へ持って行くというシステムでした。入り口でそのチケットを見せて入坑します。

清津峡

十日町市

「清津峡」を   >

こちらが清津峡のトンネル入り口です。写真奥に続くのが清津峡で、トンネルを通りながら4つある展望台から渓谷を見学します。トンネルは全長が750メートルあり、往復で30分から40分かかるとのこと。これから紹介しますが面白いポイントがあって、そこで長居をするようならば、もう少し時間がかかるとみて良いでしょう。ちなみに清津峡は日本三大渓谷の一つで、あとの二つは黒部峡谷と、三重県の大杉峡谷とのことです。

清津峡

十日町市

「清津峡」を   >

トンネル入り口付近からみた清津川、水がきれいですな。

清津峡

十日町市

「清津峡」を   >

トンネルはこんな感じ。暗いですが歩くのに不自由はありません。

清津峡

十日町市

「清津峡」を   >

トンネルの中は見晴所が三ケ所あって、最後にパノラマステーションというのがあります。

清津峡

十日町市

「清津峡」を   >

見晴所からは清津渓谷の柱状節理を観ることができます。空気がいいですよ。湿度は高めです。

清津峡

十日町市

「清津峡」を   >

そしてこちら、見晴所の一つに面白いものがありました。ちょっとこの写真はわかりづらいですが、トンネルの壁と床に白黒の模様が描いてあって、中央に銀色の物体が鎮座しています。この中央の物体が何だか、おわかりでしょうか。

清津峡

十日町市

「清津峡」を   >

この写真だと、少しわかりやすいかな。入り口があるんですよ。入ってみておおっと声が出ます。一人用のトイレです。個室ですね。個室としては大きめです。

清津峡

十日町市

「清津峡」を   >

さらにこのトイレに入ってみないとわからない仕掛け、それが・・・

清津峡

十日町市

「清津峡」を   >

なんとマジックミラーで外が見えます。

清津峡

十日町市

「清津峡」を   >

トイレの中です。広いですよ。

清津峡

十日町市

「清津峡」を   >

見晴所最後のパノラマステーションです。床が浅いプールになっていて水が張ってあります。先端へ行くには靴を脱いで靴下を脱いで水に足を浸ける必要があります。

清津峡

十日町市

「清津峡」を   >

パノラマステーションの先端からはきれいな柱状節理を観ることができます。

清津峡

十日町市

「清津峡」を   >

なかなか面白いところでした。清津峡をあとにして、関興寺へ向かいます。

関興寺

南魚沼市

「関興寺」を   >

関興寺(かんこうじ)です。ご本尊は釈迦牟尼佛、1410年開創のお寺ですが、幾度となく戦火に見舞われ、衰退と復興を繰り返したという内容が案内板にあります。

関興寺

南魚沼市

「関興寺」を   >

本堂にお参りです。なお、戦火のおり、大般若経600巻を味噌樽の中に蔵して兵火より護ったそうで、以来、大般若経を火の難から護った味噌である関興寺の味噌をいただくと福徳が授かると参詣するものが多く、いつとはなしに「関興寺の味噌なめたか」(雲洞庵の土踏んだか、関興寺の味噌舐めたか)といいはやされるようになったそうです。関興寺を辞し、雲洞庵へ向かいます。

雲洞庵

南魚沼市

「雲洞庵」を   >

雲洞庵に到着、ご本尊は釈迦牟尼仏、こちらは赤門です。

雲洞庵宝物殿

南魚沼市

「雲洞庵宝物殿」を   >

とても雰囲気のいい参道です。公式ウェブサイトによれば「この参道の石畳の下には法華経が一石一字ずつ認められ埋められています」ということで、参道を踏んでお参りすることでご利益があると伝わり、「雲洞庵の土踏んだか、関興寺の味噌舐めたか」と言われるようになったそうです。なお、この参道は冬季は閉鎖されます。

雲洞庵

南魚沼市

「雲洞庵」を   >

こちらは仏舎利塔です。とてもユニークな建物で、「禅をイメージして建てられた」とのこと。

雲洞庵

南魚沼市

「雲洞庵」を   >

本堂をバックに。本堂をお参りし、宝物殿を見学して雲洞庵を辞し、帰路につきました。温泉もドライブもアートも楽しんだ旅行でした。

【新潟ドライブ】へぎ蕎麦と新潟の緑を訪ねて。日本三大薬泉の松之山温泉郷に泊る。【2022年7月】

1日目の旅ルート

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