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モロさんの神奈川県の旅行記

盛夏の丹沢 一泊温泉旅行

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以前から泊まってみたいと思っていた丹沢の麓にある老舗の旅館への旅行である。また、一昨年の秋の新型コロナウィルスの蔓延が一時下火になった時期に大山を訪れた際、その帰路に予定していたものの、混雑回避のために観光を中止した宮ヶ瀬ダムにも今回は訪れてみることにした。行き先が比較的近場なので、今回は公共交通機関を利用する旅とした。目的地域のバスの運行本数が少ないこともあって、多少歩行距離が長くなることも覚悟していたが、宿の車の送迎という御厚意により、非常に体力的にも楽ができた。主目的の鐘ヶ嶽へのトレッキングも想定時間内にこなすことができて、猛暑の合間での充実した旅行となった。時刻表を気にしたり、多少時間が掛かったりはするものの、公共交通機関を利用した旅も中々面白い。少々離れた不便な場所同士であっても、ネットや案内所で情報を収集したり、乗換え地点でバスの運転手さんに尋ねたりすれば、案外時間のロスも少なく旅することができるものである。多少の珍道中も良い思い出であり、車を利用するよりも、お手頃な旅ができることも判った。

神社ツウ モロさん 男性 / 60代

1日目2022年7月9日(土)
12:00-13:00

広沢寺温泉

厚木市

「広沢寺温泉」を   >

広沢寺温泉へは平日2往復、観光客の多い週末でも4往復の神奈中のバスが走っているのみである。本厚木から40分程で到着する。広沢寺温泉入り口付近から徐々に道幅が狭くなり、多くの箇所は車同士の行き違いができない幅員で、広沢寺温泉行のバスはやや小振りのバスで運行されている。今回は週末の昼前のバスを利用したが、始発の乗客は数名程で、途中で学生の乗り降りが多少あった程度であった。広沢寺に入る三叉路の先には、登山者用の無料駐車場が整備されていて、自家用車で訪れる観光者の方が格段に多いようである。三叉路には広沢寺と旅館の案内板とともに、お地蔵さんと石碑が建っている。三叉路から終点までの100m弱は幅員4m程の狭い道で、終点がバスの回転場になっていて、その周囲に広沢寺と古い一軒宿がある。回転場は砂利敷きのままで、旅館内に飾られた昔の写真と同じ風情である。広沢寺の池には大きな美しい錦鯉が泳いでいた。

13:00-14:00

七沢浅間神社(鐘ヶ嶽)

神奈中の鐘ヶ嶽停留所から150m程先に七沢浅間神社参道入口の階段がある。今回は広沢寺温泉の旅館に荷物を預けた後、旅館から参道入口まで旅館の車で送って頂いたため、炎天下の約1qを歩かずに済んだ。参道入口から階段を上ると鳥居があり、その先5分程で獣害防止用の鉄柵があり、扉を開けて参道を進む。参道には2分置き程の比較的短い間隔で道標が建っている。19丁目付近から勾配がきつくなり、22丁目の覗きの松で休憩。その付近は岩場になっていて、見晴らしが良い。26丁目付近まで急勾配が続き、その先は階段になっている。覗きの松から30分程で七沢浅間神社に達した。神社の社は比較的小振りであるが、古い趣のある姿である。境内は比較的広く、東側からは下界の美しい景色が展望できて、登山してきた苦労が報われる。鐘ヶ嶽は神社から直ぐの場所である。60mの看板が建っているが、もう少し距離があるようである。鐘ヶ嶽山頂は平場になっていて、数体の石像が建ち、落ち着いた雰囲気である。参道入口から浅間神社まで1時間15分程、鐘ヶ嶽まで1時間半程の行程であった。

14:00-15:00

鞍部(山の神)

鐘ヶ嶽山頂から南西方向に十数分下ると2方向が広沢寺温泉(片方は山の神隧道経由)と大山に向かう4叉路があり、この付近に山の神の小さな祠があるようだが、今回は見つけることができなかった。4叉路の丁度真下に山の神隧道が走っている。山の神隧道経由ではない登山道を下ってみると、太い鎖の手摺が登山道の横に整備されている岩肌を削った、非常に急勾配の鎖道であった。登り方向では利用したくはないルートである。10分程下ると山の神隧道の前の山の神沢広場に出た。山の神隧道は200m程の延長であるが、途中に照明が点いておらず、一人では通り辛い雰囲気である。

15:00-16:00

大平石切場

石切場という石碑が建っているが、この場所で石を切り出していたわけではないようだ。石碑の建っている付近は少し開けた駐車場のような場所になっていて、壊れかけた古い家屋と山際にお墓が建っているのみである。石碑正面の七沢川の下流に大きな砂防堰堤が見える。

16:00-

玉翠楼

「玉翠楼」を   >

予約した離れの部屋は、トイレ、洗面所の扉や障子の造り、襖の飾り、照明や調度品のどれをとっても昭和初期である。部屋の庭先のテラスの前には小川が流れていて、屋内にも水音が聞こえて気持ち良い。庭の手入れは雑然として、周囲の樹木で景色も良くはないものの、猛暑の中でも涼しく、非常に心地良い空間である。男性用の露天風呂は脱衣所も狭く、岩風呂も大きくはないが、入浴客が少なかったのでのんびり利用できた。強アルカリ性、適温のお湯が非常に気持ち良い。適温と低温の2つの湯船がある男性用の内風呂も非常に気持ち良い。夕食の地産の山芋、蕗は少々アクが強いが美味しい。鮎などの川魚料理も新鮮で非常に美味しい。メインの味噌仕立ての猪鍋は濃厚で、冷酒の肴には持って来いである。後から出てきた天ぷらも適量で、山の料理を心行くまで堪能させて頂いた。朝食の山芋のとろろも絶品だった。初日に鐘が嶽への登山前に宿に荷物を預けた際、蛭対策の塩や登山の注意を頂いた上に登山口の階段下まで車で送って頂き、また二日目には宮ヶ瀬ダム湖畔まで送って頂いたことで、予定した二日間の旅のプランを満喫することができた。家族的な非常に親切丁寧な対応には感謝、感激である。昭和後半以降生まれの人には中々馴染めないだろうが、自分や家内の実家で過ごした大昔を想い出すような、非常に趣のある施設で、是非今のまま維持してもらいたいものである。

2日目2022年7月10日(日)
10:00-11:00

宮ヶ瀬湖畔園地

湖底に沈んだ集落の人達が移り住んだ地域の近くに整備された公園である。大きな人道の吊り橋、カヌーセーリングができる池、水遊びができる小川、広大な芝生など、非常に広く大きな公園である。公園の北側上方は駐車場や飲食店・土産物屋が並ぶ一角になっている。山なみセンターの屋上展望所からは宮ヶ瀬湖や湖畔園地の全体が見渡せて、素晴らしい景色である。宮ヶ瀬ダムへの交通手段を探してみると、陸伝いでは歩きしか行くことができないが、遊覧船のシャトル便が運航されていることが分かった。歩きでは1時間以上掛かるところを10分程で結んでいて非常に便利である。公園内では家族連れが日除けにテントを張り、芝生でボール遊びや小川で水につかって遊ぶ姿が見られたが、新型コロナの再拡大や酷暑のせいか、それ程賑わってはいなかった。

11:00-12:00

宮ヶ瀬湖

清川村(愛甲郡)

「宮ヶ瀬湖」を   >

宮ヶ瀬ダムサイト行きのシャトル便の遊覧船は定員30名ほどの小型船であるが、今回は我々以外にもう1組 6名のみの乗船で、利用客は少ないようだ。乗船中は酷暑の中でも涼しい風が吹き、船上からの景色は湖畔の木々が水面に輝いて非常に美しい。当初の予定には宮ヶ瀬湖畔園地の観光は入っていなかったが、勘違いで湖畔園地に行ってしまったことが返って本当の見所を観られる結果となったことは非常に幸いである。

12:00-13:00

宮ヶ瀬ダム水とエネルギー館

愛川町(愛甲郡)

「宮ヶ瀬ダム水とエネルギー館」を   >

宮ヶ瀬ダムの建設の経緯とその他のダムとの比較や、水利用に関する様々の情報が子供達にも解るように上手に解説されている。ダムカードというものが存在することを初めて知った。近隣の動植物の写真類も面白い。2019年の台風19号による満水・緊急放流の様子が展示されていて、あの災害の酷さを思い起こされた。付近に昼食が摂れる施設がないせいか、館内のカフェは長蛇の列になっていた。

13:00-14:00

宮ヶ瀬ダム

愛川町(愛甲郡)

「宮ヶ瀬ダム」を   >

非常に大きなダムであり、また、市街地に近いことも珍しい。堤高が大きいこともあって、堤体の厚みが非常に大きく、堤頂は最近訪れた神流湖の下久保ダムの数倍の幅があり驚いた。堤頂からは横浜ランドマークタワーまでが眺望できる素晴らしい景色である。運良く観光放流を観る機会を得た。堤体下部の日除けの付いたベンチで腰掛けて待っていると、放流時刻の20分程前から観光客が続々と集まり始めた。炎天下の日向で待っているのも大変である。放流時刻寸前には放流ゲート真正面の橋の上まで大勢の観光客で一杯になっていた。観光放流は毎秒30m3の水量で、6分間のイベントであるが、堤体を伝って流れ落ちるタイプであるので、黒四ダムのような迫力はない。舞い上がる水煙で涼しく、橋下流側には虹も掛かって美しかった。

13:00-14:00

宮ケ瀬ダム「インクライン」

愛川町(愛甲郡)

「宮ケ瀬ダム「インクライン」」を   >

当初の予定ではあいかわ公園を先に巡る予定であったので、登り方向で利用するつもりであったが、宮ヶ瀬湖畔園地経由で来たために下りで利用することになった。提頂と堤体直下を結ぶ無料のエレベーターが新型コロナの影響で休止していたので、インクラインは混雑しているものと想像したが、20人程が乗車可能なゴンドラに、利用時は6名程の少ない乗客であった。待ち時間も殆どなく、乗車中の見晴らしも良く、5分程で上下を結んでいて、非常に便利である。

14:00-15:00

県立あいかわ公園

愛川町(愛甲郡)

「県立あいかわ公園」を   >

自家用車で訪れる観光客が殆どのようで、バス利用の場合は停留所までの15分程を歩かなければならない。公園とダム底部を結ぶ連接バスがあるが、新型コロナの影響で運休中のようであった。公園は広く、来場者が減っているせいもあり、休日でも混雑を感じない。公園から中津川に下った付近に、中津川に転がっていた大きな岩石が展示されている。飛鳥の石舞台のようである。

14:00-15:00

石小屋ダム

愛川町(愛甲郡)

「石小屋ダム」を   >

宮ヶ瀬ダムから700m程下流に造られたダムであり、宮ヶ瀬ダム放流時の下流河川の急激な増水を防止するクッションとして用いられているようだ。堤長50m程の小さなダムであるが、堤体や擁壁の表面に模様が施されていて、景観に配慮された美しいダムである。ダムの右岸からは石小屋ダムと一緒に宮ヶ瀬ダムを望むことができる。

1日目の旅ルート

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