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モロさんの宮城県〜山形県の旅行記

令和5年 お盆帰省旅行(かみのやま温泉で一泊)

  • 夫婦
  • 2人
  • 温泉
  • 芸術・文化
  • 史跡・歴史
  • 自然
  • その他

例年通りの、家内の両親・親戚の旧盆お墓参りの帰省旅行である。既に実家はなくなっているが、思い出と親しくしていた方を訪ねるために、1泊目は故郷の石巻に泊まることにしている。また、観光を兼ねた今回の2泊目の宿泊先は、山形県のかみのやま温泉とした。上山市には社用で何度か訪れたことがあるが、その際は目的地が駅の南東側だったせいもあり、温泉街がどこにあるのかも気に留めず素通りしていた。改めて調べてみると由緒ある温泉地であることが解り、利用してみることにした。今年の夏の暑さは東北地方でも同様で、特に山形盆地では冷房が効いた屋内から外に出ることが憚られる程の凄まじい暑さであった。

神社ツウ モロさん 男性 / 60代

1日目2023年8月8日(火)
16:00-17:00

日和山公園(宮城県石巻市)

石巻市

「日和山公園(宮城県石巻市)」を   >

旧北上川越しの市街地と牡鹿半島を見通す太平洋が眺望できる石巻では欠かすことができない観光地である。夕立直後の夕刻であったが、数組の観光客が訪れ、“震災の語り部”を伴った観光客も見られた。中瀬を見下ろす展望台には同地点からの震災前の街の写真も掲示されているが、展望台の前の樹木が育ち、眺望が少しずつ悪くなってきている。

16:00-17:00

石巻南浜津波復興祈念公園

祈念公園の北側にある震災遺構 門脇小学校に立ち寄ってみた。震災前、小学校の脇の階段は、山から門脇にあるスーパーへ行く便利な近道になっていた。元々の運動場の場所には、新たに整備された道路が通り、震災遺構訪問者用の広い専用駐車場が整備されている。遺構内部への入場は16:00までで、今回は近くからの外観のみの見学しかできなかった。津波に伴う火災がなければこのような惨状には至らなかった場所ではあるが、生徒が助かったことだけが幸いである。

17:00-18:00

零羊崎神社

石巻市

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3年振りの参拝である。他の参拝者も見られず、落ち着いた佇まいもいつも通りであった。東西両側の山麓から上る狭い車道や参道は、いつも奇麗に維持管理されている地元に愛される神社である。

17:00-18:00

牧山市民の森

石巻市

「牧山市民の森」を   >

子供が小学生であった頃に、アスレチック遊技施設がある子供広場に何度か訪れたことがあった。30年振りに立ち寄ってみた。神社への登山道を外れて市民の森上部の駐車場に向かうと、17:00近くであったせいか、駐車場への入口はロープで閉鎖されて入れなかった。雰囲気的には、市民の森は昔の様に活用されていないようである。駐車場脇の“みはらし台”に登ってみると、育ってしまった樹木越しに西方向の石巻の街並みを観ることができた。

17:00-

石巻グランドホテル

「石巻グランドホテル」を   >

昔から街中に建つ馴染み深い大きなホテルだが、利用は今回が初めてであった。震災の影響も含めてホテル周辺の駅前や立町の商店街が寂れて、飲食する店舗が殆どなくなってしまった中で、ホテル内の数件のレストランは希少価値がある存在である。バイキング方式の朝食には給仕係が立っていて、炒り卵やベーコン等を皿に載せたり、パンを焼いてくれたりするのは今では珍しい姿だが、少々面倒臭い気もする。今回は広めのツインを利用した。古いホテルで、昨今のビジネスホテルに備わっている大浴場も備わっていないが、ユニットバス等の設備は必要十分で、広い部屋を比較的低料金で利用できたことが嬉しかった。

2日目2023年8月9日(水)
14:00-15:00

かみのやま温泉

上山市

「かみのやま温泉」を   >

仙台から仙山線と奥羽本線の各駅停車を利用して約1時間半で到着した。上山市には仕事で何度も訪れていたものの、温泉の利用は初めてであった。上山温泉郷は平野の中央寄りに新湯、西側の山麓に葉山温泉、高松温泉等、多くの源泉がある温泉地である。かみのやま温泉駅から北西方向に200m程歩くと前川があり、橋の袂に奇麗に整備された足湯があった。湯は比較的熱めで、猛暑の夏場ではちょっと利用し難い。その先を200m程進むと“かみのやま温泉新湯通り”の表示の門があり、付近が新湯の温泉街である。沿道には飲食店やスナックが建ち並んで、昔ながらの温泉街の雰囲気である。門の手前の脇道沿いには小規模の温泉旅館が見られたが、門の先には幾つかの大規模な温泉旅館・ホテルも建っている。新型コロナの影響か休業中のような施設も見られたものの、日暮れ後にでも訪れれば情緒ある賑やかな雰囲気が観られそうな感じの温泉街である。付近には木の塀で囲まれた古い家屋や土蔵等が所々に残されていて、それらを散策するのも楽しい。

15:00-16:00

上山藩武家屋敷

上山市

「上山藩武家屋敷」を   >

新湯通りの坂を上った中腹の脇道に4軒の武家屋敷が建っている区画があった。最初の3軒は2m程の高さの石垣で囲まれ、非常に立派な佇まいである。居住中の家屋もあるが、数棟は内覧もできるようだ。当日は丁度定休日(水曜日)であったため外観と庭を観ることしかできなかった。屋敷はどれも茅葺屋根で、くの字型の形態をしている。どの屋敷にも小さな池がある比較的広い表庭と裏庭が備わっている。建物はかなり草臥れていて、手入れのための足場が建っている屋敷もあり、庭の樹木も含めて維持管理が大変なことが窺えた。建物や庭にもう少し手を加えれば、訪れる観光客も増えるのではないだろうか。

15:00-16:00

栗川稲荷神社

上山市

「栗川稲荷神社」を   >

新湯通りの脇道に入ると“新湯共同浴場「澤のゆ」”があった。その先の途中に小川がある狭い小径を抜けて、広めの車道に出た左側の切通の先に神社の入口があった。切通の小山の上に建つ神社である。境内は高木が鬱蒼と繁り薄暗い。入口から数十m先に社に上る鳥居が連なった参道がある。その先にも鳥居の連なりが見える。手前の連なりの緩傾斜の石段を上っていく。連立する鳥居は向きや高さ、傾きが結構区々で、それが妙に趣を加えている。登り切った場所に“開山堂”が建っている。手前には鐘楼ならぬ“鈴楼”があり、大きな鈴を鳴らすことができるが、表示されたように紐を引いても奇麗な音は鳴らなかった。開山堂の右手に神社の本殿があった。比較的小さな社に見えるが、非常に奥行きがある立派な拝殿である。社務所も建っていて、参拝者が多いことが解る。本殿前から下る鳥居が連なった石段が表参道であった。上って来た参道は裏参道であったようだ。20m弱の石段を下ると、その先は雑草が茂った獣道のような参道であった。所々に鳥居と石灯籠が立った直線の参道で、整備されていれば立派な参道であろう。その参道を100m余り下ると温泉街に繋がる狭い街路に出た。参道の脇には幅30m程、延長50m余りの広場があり、祭事に利用されているようだが、雑草が茂った参道は通常は利用されていない参道になってしまっているようだ。社、鳥居群、参道等、非常に趣のある神社であった。

16:00-

三木屋 参蒼来 −SAGIYA SANSORAI−

「三木屋 参蒼来 −SAGIYA SANSORAI−」を   >

50年前の温泉案内の冊子にも掲載されている高松温泉にある唯一の旅館である。露天風呂付きスイートの部屋は廊下を挟んだ2部屋を一緒にしたものである。部屋付きの露天風呂は部屋の庭側の外にあって、柱と梁の骨格を葦簀で囲った少々貧相な構造である。庭園から中が見えそうだが、低木がうまく隠している。床は檜張りで、湯舟には常時熱めの源泉が注がれている。身体を洗う設備は付いていないので大浴場で奇麗にする必要があるが、利用してみると非常に良いお風呂で、夕食後・深夜・翌朝の3回利用してしまった。別室の広いベッドルームは、窓からの景色が良くないので寝室専用である。少々妙な造りのスイートだが、慣れると結構使い易かった。大浴場の内風呂は温泉街の足湯と同じく熱めの湯温で、熱め好きの自分には最高であった。露天には石造りと樽の風呂があり、両方とも温めの、長湯には丁度良い湯温であった。風呂上がりに“バーラウンジ”で頂いた 2種類の地ビールが非常に美味しかった。食事処の中庭に面したダイニングは他の席と仕切りで区切られて、予想以上に快適な空間であった。飲み比べた“夏の地酒”4種類はどれも美味しく、非常に良い順番で堪能させて頂いた。庭の菜園には野菜は植えられておらず、“フィールドワーク”ができるような雰囲気ではなかった。クーポンとポイントを利用して比較的安くできたので、露天風呂付きのスイートは良い選択であった。

3日目2023年8月10日(木)
11:00-12:00

蟹仙洞

上山市

「蟹仙洞」を   >

かみのやま温泉駅東口から400m程の場所にある。入口には比較的大きな蔵が2棟建っている。手前の蔵の陰に洒落た入口があり、入ると受付である。呼び鈴を鳴らし、暫くすると中年の男性が出てきた。受付の脇に蔵の入口があり、中に美術品、不動明王像や刀剣等が展示されている。蔵を出て左方向は古い2階建ての家屋で、1階の2部屋に人形や東北地方の民芸品が展示されていた。最奥部には非常に大きな蔵があり、美術品や紫禁城で使用されていた小物入れが展示されていた。紫禁城の小物入れは重要文化財に指定されている逸品である。家屋の廊下からは比較的大きな池のある庭が見えるが、池は干上がり、余り良く手入れされていないような庭であった。4代目の現在の館長は上山出身、展示されている古い写真の上山小学校の卒業生で、Uターンして学芸員の資格を取得し、蟹仙洞を引き継いだそうである。家屋は昭和初期に建てられ、築100年程経つそうだ。酒蔵で財を成した初代が、商い先から得た情報で脈略もなく(ある意味、投資目的で)収集した品々であるそうだ。家屋内にはまだ沢山の収集品があって、仕事の合間に少しずつリスト作りを続けているそうである。家屋の傷みは酷くはないが、雨漏りする箇所もあるそうで、維持管理が大変であるとのお話であった。

12:00-13:00

上山城郷土資料館

上山市

「上山城郷土資料館」を   >

復路の新幹線を、余裕をもって少し遅い便にしていたせいで、2時間程空き時間ができてしまったため、暇つぶしに行ってみることにした。駅から500m強、徒歩10分程の場所である。昨日見物した新湯の温泉街の手前で右折すると直ぐに上山城への入口があった。車道と石段を30m程上ると天守閣の前の広場に出た。昭和50年代後半に再建された真新しい、奇麗な鉄筋コンクリートのお城で、郷土資料館も兼ねている。運悪く休館日(木曜日)で入館することはできず、周囲を巡って外観だけを観て廻った。城の裏手には城を祀った月岡神社があり、民俗行事「加勢鳥」の始点になっている場所である。丘の中腹全体が月岡公園として整備されていて、上山市街を見渡せる中々奇麗な場所であった。

令和5年 お盆帰省旅行(かみのやま温泉で一泊)

1日目の旅ルート

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