トシローさんの福島県〜新潟県の旅行記

ふくしまローカル線旅−只見線〜磐越西・東線を周る
- 1日目2024年8月2日(金)
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11:00-12:00
早朝に横浜駅を出発し、上越線で小出駅に到着。会津若松行の只見線発車時刻までは約2時間、小出公園の日帰り温泉に浸かって長時間列車移動の疲れをリセットします。
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11:00-12:00
小出駅から小出公園までは徒歩約20分、小出スキー場の白いスキージャンプ台が梅雨明け直後の青空と夏草の緑に囲まれて際立っていました。
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11:00-12:00
小出公園までの道は緩やかな上り坂で、日差しは強いものの緩やかに風が吹き、道端には夏の花々が咲き目を愉しませてくれます。白くて大きなふようの花が見事に咲いていました。
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11:00-12:00
坂を登り切った公園の高台には、立派な石碑が越後三山を背に建っていました。文豪山岡荘八は小出出身だそうで、石碑には同氏の句が刻まれています。
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12:00-13:00
小出公園の山岡荘八文学碑から少し奥に、見晴らしの湯こまみが建っています。小出駅から歩いて汗を掻きましたが、ゆっくり温泉に浸かります。
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12:00-13:00
越後三山を眺めながらの東屋下の露天風呂、縁にはヤマユリが生けられ軒下には南部風林。なかなか粋な計らい、熱過ぎない温泉に浸かり風鈴の音に耳を澄ませ極楽極楽。
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13:00-14:00
見晴らしの湯こまみから小出駅に戻り、駅前の酒店で冷えた缶ビールを買い込み会津若松行の只見線に乗車。車両はキハ120型、古いキハから新型が中心になっています。
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14:00-15:00
小出駅から1時間ちょっとで只見駅着、只見駅から会津川口間が復旧区間。2011年の豪雨災害から11年もの歳月を掛けての復旧です。どんな風景に出会えるか楽しみです。
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14:00-15:00
過去2回、只見―会津川口間の代行バスを利用しました。バスといっても大型のワゴン車でしたが、それはそれでドライバーさんの話も聞けて楽しかったです。ただ、この復旧区間を列車の車窓から眺めるのとは別物、雄大な只見川が線路を縫って流れる景観は格別でした。
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14:00-15:00
2011年の豪雨被害により、只見―会津川口間で3つの橋梁が流されたそうです。初めてこの間を乗車して見て、よくぞ復旧して全線開通したものだと感動しました。日本各地で豪雨被害が増えてきている中、今後も甚大な被害が起きない事を祈るしかありません。
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15:00-16:00
只見駅から約1時間、復旧区間を走り抜いてい会津川口駅に到着。途中、沿線住民の方々や小さなお子さんが、列車に向かって一生懸命手を振ってくれます。
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16:00-17:00
只見線の絶景ビューポイントである第一只見川橋梁、只見川に只見線車両の影が映ります。運転手さんが絶景ポイントに近づくとスピードを落としてくれるので、慌てずにカメラを準備出来ます。ワンマンなので大変ですが、運転手さんもサービス満点。
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16:00-17:00
小出駅を出発して3時間余りで会津柳津駅に到着、今宵は柳津温泉に宿泊。駅舎は今春リニューアルされたばかりだそうで、新しい駅舎は歓迎ムード一杯でした。
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16:00-17:00
会津柳津駅前から緩やかな坂を下り柳津温泉街へ、温泉街の入口に観光案内所が在りました。ベテラン職員が多く揃っています。
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16:00-17:00
柳津温泉街にはあちこちに赤べこモニュメントが設置されていますが、柳津町は赤べこ伝説発祥の地だそうです。江戸時代に起こった大地震後、圓蔵寺再建のための資材を運搬するのに活躍した多くの赤毛牛に感謝したのが由来だそうです。
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17:00-18:00
道の駅会津柳津内の憩いの館「ほっとinやないず」、縄文館と共に県内最大級の足湯「湯足里」が設けられていました。
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17:00-18:00
道の駅会津柳津内には「ほっとinやないず」や斎藤清美術館も併設されていますが、中心は観光物産館「清柳苑」でしょう。地場産品や土産品が豊富に揃っています。
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16:00-17:00
柳津温泉の入口、銀山川の川べりには大清水が在ります。弘法大師ゆかりの湧水だそうですが、多分弘法大師はここまでは来ていないはずです。先日TV番組でも、空海伝説は高野聖の働きによるものだと伝えていました。弘法大師は全国区、それはそれで良しとしましょう。
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18:00-23:00
宿泊するつきみが丘町民センターへチェックイン、夕食前に先ずは温泉。大きな窓からは只見川が一望でき、露天風呂感覚で浸れます。
- 2日目2024年8月3日(土)
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05:00-06:00
つきみが丘町民センターに宿泊、朝食後は直ぐ暑くなりそうなので早起きして柳津町を散策。宿近くの只見川河畔のきよひめ公園へ、竹久夢二の立派な石碑が建っています。夢二が昭和初期に柳津を訪れた記念だそうです。
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05:00-06:00
きよひめ公園から只見川を見ると川霧が発生していました。夏の時期に雪解け水の流入により川の水温が下がり、外気との気温差が発生して起こる現象。柳津町ならではの幻想的な自然現象を観賞出来ました。
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05:00-06:00
柳津温泉の中心は日本三虚空蔵菩薩を本尊とする圓蔵寺、ご本尊は真偽のほどは別にして弘法大師が彫ったとされています。白い岩壁の上に建つ伽藍風景が何と言っても素晴らしい。
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05:00-06:00
虚空蔵菩薩圓蔵寺の南手には奥之院弁天堂が在るので、少し足を延ばしました。国の重要文化財に指定された弁天堂で、茅葺の三間堂は造りも見事です。
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07:00-08:00
早朝散歩を終え宿に戻る頃には只見川の川霧も晴れていて、川霧を見れたのは早起きは三文の得でした。朝風呂を浴びてから、ゆっくり美味しい朝食を頂きました。
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09:00-10:00
只見線の会津柳津駅を出て西若松駅で下車、歩いて鶴ヶ城へ向かいました。いつもは北側から入るのですが、今回は西出丸から入りました。広いお濠から回り込む感じが良い。
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09:00-10:00
鶴ヶ城は初めてではありませんが、今回は天守閣の東南側をじっくり見てきました。天守南には鶴ヶ城本丸の正門である鉄門、頑丈な鎧を着た様な門です。
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09:00-10:00
鶴ヶ城の本丸御殿や茶室等の生活の場は天守閣の南東部に形成されていたので、その場所から見上げる天守閣の眺めはこんな感じ。東の廊下橋を渡って、二の丸・三の丸跡を抜けて城址を後にしました。
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10:00-11:00
鶴ヶ城公園から七日町方面へ移動、会津若松駅周辺よりも七日町の方が会津らしい雰囲気を味わえるので。七日町通りには飲食店も多く、特にスイーツの店が増えた気がします。
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10:00-11:00
七日町駅駅近くの阿弥陀寺を参拝、戊辰戦争の東軍墓地が在り新選組の斎藤一の墓も在ります。会津の幕末から明治維新への歴史を象徴するような寺院です。
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10:00-11:00
阿弥陀寺の境内に建つ御三階、元は鶴ヶ城内に建っていた歴史的建造物。鶴ヶ城内の跡地も確認してきたので、あらためて鶴ヶ城に在りし姿を想像しました。
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11:00-12:00
七日町駅から会津若松駅までは一駅ですが、猛暑日の会津市街を歩くのがしんどくなり列車利用。会津若松駅の待合室で涼んでから、磐越西線に乗り込み郡山へ。
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14:00-15:00
郡山駅からは磐越東線に乗り換えて、約40分で神俣駅で下車。目的はあぶくま洞見学、約40年ぶりの再訪。アクセスが悪いので迷いましたが、ネットでお得な「田村らくらくタクシー」を見つけ電話予約しました。駅前には既にらくらくタクシーが待っていてくれました。 観光的には本数の少ない磐越東線の発着時刻に合わせて、らくらくタクシーの時刻を設定してもらえるとより利用頻度が上がるのではと思いました。
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14:00-15:00
神俣駅前から「田村らくらくタクシー」であぶくま洞へ、タクシーの運転手さんから入洞割引券を頂いたので発券所で出すと200円引き。更にお土産の記念品もゲット、運転手さん有難うございました。下車後直ぐ帰りのタクシーを電話予約。
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14:00-15:00
発券所から長い下りスロープを降りるとあぶくま洞の入口、入口上に設置された温度計には外と内の温度が表示されていました。洞内の表示温度は13.2℃、入った瞬間ヒヤッとして汗が一瞬で引きました。
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14:00-15:00
あぶくま洞の見学コースの全長は約600m、思ったよりもアップダウンが有りもっと長く感じました。落ちて来る水滴も多く、狭い通路では頭を数度ぶつけました。
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14:00-15:00
意外だったのがあぶくま洞出口前の日本庭園、石灰岩の山肌をバックにした本格的な庭園。ある意味、あぶくま洞よりも見応えあるかも知れません。
- 3日目2024年8月4日(日)
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09:00-10:00
福島のいわきからは常磐線で横浜へ帰りますが、水戸駅で途中下車して水戸城跡周辺を観光。駅改札横の観光案内所にはインバウンド客が多く訪れていました。
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09:00-10:00
この日は水戸黄門祭りの開催日、駅前及び周辺の会場も準備中。猛暑日が確実な予報の中、祭の関係者は汗だくで準備に奔走していました。クーラーボックスに大量の氷を用意して運ぶ姿も見られました。
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09:00-10:00
水戸駅から北側へ日陰を選びながら歩道を歩くこと数分、階段を登ると水戸城の大手門前に出ます。水戸城の建築遺構は少なく、この大手門も令和になってから復元されました。
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10:00-11:00
復元された水戸城大手門の正面には、水戸藩の藩校である弘道館が遺っています。名君である9代藩主徳川斉昭公により創設され、当時では最上級の総合大学です。水戸徳川家の教育熱の高さを象徴しています。
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10:00-11:00
本館である正庁の横には長方形の広場が設けられていますが、ここは対試場と呼ばれる競技場。正席に座した殿様の前での御前試合や、剣術の試験が行われていた場所です。
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10:00-11:00
弘道館内の部屋で最も印象に残ったのが至善堂御座の間、最後の徳川将軍である徳川慶喜公が幼少期を過ごした部屋であり大政奉還後に謹慎をしていた部屋でもあります。
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10:00-11:00
弘道館正庁右手の梅林の中、立派な井戸が遺っていました。徳川慶喜公が幼少期に使い、大政奉還後の謹慎時にも利用したかもしれません。幕末から明治維新に至る激動の時代を経験してきた貴重な井戸です。 水戸駅に戻りながら「水戸黄門祭り」を少しだけ楽しんで、常磐線を上って帰ります。
ふくしまローカル線旅−只見線〜磐越西・東線を周る
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