トシローさんの鳥取県〜島根県の旅行記

石見銀山と山陰の温泉地を巡る旅
- 1日目2025年3月7日(金)
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08:00-09:00
羽田空港を早朝に飛び立ち、約1時間半で米子鬼太郎空港に到着。JR境線の米子空港駅から「山陰のんびりパス」の利用を開始して、鬼太郎列車に乗って米子駅へ。
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11:00-12:00
米子駅からは山陰本線でとりあえず出雲市駅まで、更に下り普通列車待ちまで約1時間、ここはのんびり出雲市駅周辺を散策しながらランチタイム。
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13:00-14:00
初日の目的地は温泉津温泉、石見銀山の積出港でもあった温泉津港近くに在る歴史ある温泉地です。駅前に大田市生活バスが待っていてくれたので乗せてもらいました。140円と格安で、運転手さんの観光案内付きです。
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13:00-14:00
温泉津駅から大田市生活バスで10分も掛からずに温泉街に到着、温泉街は意外とこじんまりしています。バスの運転手さんが2軒在る日帰り温泉施設の前で降ろしてくれました。
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13:00-14:00
ノスタルジックな温泉津温泉街奥には2軒の温泉施設、薬師湯と泉薬湯が向い合せに在りどちらも歴史を感じさせる外観。どちらに入ろうか暫く迷いました。
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14:00-15:00
最終的にはバスの運転手さんから、元湯・泉薬湯が一番古いと聞いたのでこちらに決めました。番台風受付の女性に初めてと伝えると、入湯に関する注意書を渡されました。
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14:00-15:00
泉薬湯は自然自噴湧出温泉で、浴室裏1.6mの場所で源泉が湧出しているとのこと。つまり、湧出したての源泉にそのまま入れるわけで、正真正銘の源泉掛け流しです。熱い湯・ぬるい湯・初めての方用と3つの浴槽が有り、熱い湯は50℃近く、ぬるい湯でも45℃あります。初めての方用で十分慣らしてから、ぬるい湯でかけ湯を繰り返して熱い湯に挑むよう念を押されました。頑張って熱い湯に数秒だけ浸かれました。
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14:00-15:00
温泉津温泉を満喫してさっぱりした後は、温泉津駅まで町並みを散策しながら歩きました。西楽寺は江戸時代からの堂々とした古刹、本堂も当時の建立だそうです。
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14:00-15:00
温泉津温泉街と温泉津港の間に鎮座するは龍御前(たつのごぜん)神社、石見銀山最盛期には北前船の守り神として船主の厚い信仰を集めた神社です。
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15:00-16:00
温泉津温泉から10分程下ってくると温泉津海岸に出ます。海岸沿いには温泉津観光案内所である「ゆうゆう館」が在り、地場産品も置いてありました。
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15:00-16:00
温泉津港はかつて石見銀山から運ばれた銀の積出港、最盛期には多くの北前船が出入りしていたそうです。船員も温泉津温泉で船旅の疲れを癒したのでしょう。
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15:00-16:00
温泉津港の近くの安楽寺に立寄りました。昭和の妙好人・浅原才市翁ゆかりの寺だそうですが、妙好人とは浄土真宗の在俗篤信者を指すそうです。
- 2日目2025年3月8日(土)
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08:00-09:00
2日目の目的は石見銀山、山陰本線の仁万駅から石見交通バスで向かいます。バスの出発時間まで小一時間有ったので、仁万駅周辺を散策しました。駅前から仁摩サンドミュージアムへの案内板が有り、指示に従って向かうとピラミッド型の建物が見えてきました。これが仁摩サンドミュージアム、琴ヶ浜の「鳴砂」をモチーフにした砂の博物館です。
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08:00-09:00
仁摩サンドミュージアムの周辺丘陵は仁摩健康公園として整備されていて、朝のウォーキングをする地元の方々を多く見受けました。公園内の花時計は、季節毎に植栽を変えて色を美しく変化させるのでしょう。
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08:00-09:00
仁摩健康公園を潮川方面に下りると、ふれあい橋が架かっています。片持ち式の斜張橋と非常に珍しい形状で、これから春爛漫になると彩られた背景により映えそうです。
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09:00-10:00
仁万駅前から小型路線バスで約20分、石見銀山観光の中心地である大森バス停に到着。先ずはバス停近くの大森観光案内所へ立ち寄り、情報収集及び観光アドバイスを受けます。
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09:00-10:00
観光案内所のアドバイスもあり、大森の町並み観光は後の楽しみに残し先に龍源寺間歩へ向う事に。多くの観光客はレンタサイクルを利用するようですが、車道を避け銀山川沿いの遊歩道を歩く事にしました。徒歩だと片道45分程だそうです。
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09:00-10:00
龍源寺間歩遊歩道の中程には、石見銀山の清水谷精練所跡が遺されています。山の斜面に城壁の様な石垣がしっかり積まれていました。明治時代の最新精錬所だった様ですが、予想外に短命だったみたいです。銀の埋蔵量を見誤ったのかな?
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09:00-10:00
遊歩道を歩く事45分程で、予定通り龍源寺間歩入口の管理事務所前に到着。「山陰のんびりパス」を提示すると見学料が割引になります。
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09:00-10:00
管理所脇の龍源寺間歩入口は意外とシンプルで、以前訪れた佐渡金山様なアミューズメント性は無くリアル感が有りちょっと緊張します。
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09:00-10:00
龍源寺間歩は真っ直ぐな主坑道が延びていて、高さは頭がぶつかるかぶつからないかギリギリの高さ。ヘルメットも貸してくれますが、出口が別なので被らず注意して進みました。
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09:00-10:00
主坑道は真っ直ぐで、横にひおい抗と呼ばれる小さな坑道がいくつも枝分かれしています。大人が腹ばいになってやっと前に進める位の大きさです。進む方向もまちまち、正にアリの巣のようでした。銀鉱石の採取とは、非常に過酷な作業だった事がひおい抗を見て解かります。
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09:00-10:00
15分程で龍源寺間歩を出て、出口近くに鎮座する佐毘売(さびめ)山神社を参拝。「山神さん」と呼ばれる古社で、石見銀山の守り神です。
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11:00-12:00
龍源寺間歩から引き返し大森町の観光へ、最初は大森観光案内所近くに在る羅漢寺の五百羅漢から。石見銀山で亡くなった人々の霊を供養するために建立され、石窟内に安置されています。
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11:00-12:00
石見銀山で栄えた大森の町、観光案内所からの街道沿いに江戸時代の建築物が再現されています。所々ではなく、道路両脇含め統一されているのは見事。
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11:00-12:00
大森の町並みは大きく武家屋敷ゾーンと代官所ゾーンに分けられますが、武家屋敷ゾーンの代表格が旧河島家。代々石見銀山の役人を勤めた家柄、丁寧に修復再現されています。
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11:00-12:00
旧河島家の向かいには大森町並み交流センターが在り、無料で内部見学が出来ました。時期的に雛飾りが沢山展示されていました。元大森区裁判所だそうで、旧裁判の法廷風景も再現されていました。
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11:00-12:00
武家屋敷ゾーンから代官所ゾーンに入ると突然岩山が現れ、削った階段の上には観世音寺の本堂が在りました。銀山の繁栄を祈願した、いかにも石見銀山らしい寺院です。
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11:00-12:00
代官所ゾーンで最も大きな屋敷が熊谷家住宅、大森町で最も有力な商人だったそうです。銀山のみならず酒造等も商う多角経営で富を築いただけあり、敷地も広大で屋敷の造りも豪奢です。国の重要文化財に指定されています。
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11:00-12:00
大森町並みの最北には「いも代官ミュージアム」と命名された石見銀山資料館が在りますが、なぜいも代官なのか? 江戸時代の代官であった井戸平左衛門は飢饉に備え、さつま芋の苗を薩摩から取り寄せる等の善政を行った人。平左衛門の功績を称えての名称だそうですが、もう少し気の利いた名が有ったのではとは思います。
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11:00-12:00
いも代官ミュージアムの後ろの高台には立派な山門を有する勝源寺が建っていて、歴代の石見銀山奉行や代官の菩提寺です。石見銀山は徳川幕府の直轄領である天領ですので、徳川家の庇護も厚かった様です。
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11:00-12:00
大森町並みの最奥に鎮座するのが城上神社、銀山の繁栄を願う大森町の氏神様です。境内も広く巨木に囲まれた拝殿、拝殿天井に描かれた極彩色の「鳴き龍」が有名です。
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15:00-16:00
石見銀山観光を終え仁万駅から宿を取った米子駅に移動、チェックイン前に足を延ばして米子城跡見学へ。三の丸駐車場横の桝形から登城します。
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15:00-16:00
桝形から登り始めても意外と早く本丸跡の石垣が見えてきました。米子城跡に建物遺構は無く復元もされていませんが、石垣の堅牢さと見事さは十分味わえます。
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15:00-16:00
米子城本丸跡からの360°ビューは最高。天空の城と呼ぶにはちょっと低いかもしれませんが、米子市街はもちろん日本海や中海、雪を頂いた名峰大山をぐるっと見渡せます。
- 3日目2025年3月9日(日)
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10:00-11:00
3日目は倉吉駅から日の丸バスで三徳山と三朝温泉方面へ。先に三徳山の三佛寺を参拝して、帰りに三朝温泉に寄る予定。三徳山周辺はまだ雪が多く残っていました。
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10:00-11:00
三佛寺の参拝者受付で入山料を納め、三佛寺に入ると最初の在るのが皆成院。皆成院から並ぶ三院は三佛寺宿坊でもあり、宿泊も可能で精進料理でも有名だそうです。
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10:00-11:00
皆成院の次は正善院、池泉式の正善院庭園が素晴らしいそうですが雪に覆われた現在は拝観することかなわず。しっかり雪囲いがされていました。
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10:00-11:00
三院の最後は輪光院、山門を入り左手にはお地蔵様が並んでいました。十二体有る石造りの座像で、夫々が十二支を表しています。自分の干支を探し、無病息災を願いました。
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10:00-11:00
三佛寺の三院を拝観したら本堂への階段を登ります。冬季は奥の院の投入れ堂への登山は休止中です。どうしても投入れ堂まで登りたかったらしき海外からの男性が受付で食い下がっていました。
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10:00-11:00
冬季は三佛寺本堂先の登山参拝事務所まで、そこから先の奥の院へは入山禁止です。三佛寺の本堂に参拝し、宝物殿で国重要文化財の金剛蔵王大権現を拝観して下山しました。
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12:00-13:00
三佛寺の参拝を終えてバスで三朝温泉に戻ります。三朝温泉観光案内所前のバス停までは15分程と近く、三徳山を三徳川に沿って下ると直ぐ温泉街でした。
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12:00-13:00
三朝温泉観光協会の案内所は広くて、内部には本格的な雛飾りが展示されていました。しかし、若者や子供たちにはみささ温泉観光大使である「三朝可憐」ちゃんのコーナーの方が人気でした。
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12:00-13:00
陣所の館
三朝町(東伯郡)
三朝温泉観光案内所の向かい、温泉街への入口角には「大綱引資料館」と看板を掲げた陣所の館が在りますが閉館中でした。建物の耐震性の問題だそうです。
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12:00-13:00
陣所の館前、三朝橋たもとに建つのが三朝小唄の歌碑。河原風呂に降りる階段脇に在ります。野口雨情作詞、中山新平作曲という昭和初期のゴールデンコンピの曲です。聞いた記憶にはありませんが。
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12:00-13:00
三朝橋のたもと下には、その名の通り河原風呂が在りました。衝立の裏が脱衣所になっていて、目隠し替わりになってはいるもののオープンな混浴露天風呂。さすがに入る人はいないかなと思いきや、男性が二人ご入浴中でした。
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12:00-13:00
三朝橋たもとからメインストリートの温泉大通りを抜けると、恋谷橋たもとに出ます。橋を渡る途中には、三朝温泉のマスコットである陶製の「縁結びのカジカガエル」が居ます。
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12:00-13:00
三朝温泉街を流れる川が三徳川、三佛寺のある三徳山から流れてくる清流。河岸に歴史有る大きな旅館やホテルが数多く建ち並び、寂れた雰囲気もなく山陰の人気温泉地をバックアップしています。
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12:00-13:00
恋谷橋を渡った先でキュリー夫人の胸像を発見、何故三朝温泉にキュリー夫人像が? 三朝温泉は世界有数のラジウム温泉であり、ラジウムの発見者であるキュリー夫人を讃えると共に母国フランスとの友好を深めてきたそうです。
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13:00-14:00
恋谷橋を戻り、三朝温泉発見の湯である公衆浴場「株湯」を探します。「株湯」は住宅街の少し奥に在り、手前の飲泉所で飲泉。横には三朝温泉発見の逸話に基づく、武士と犬ではなく白狼の像が建っています。
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13:00-14:00
公衆浴場「株湯」の受付で入湯料払う際、「お湯は45℃位あり、とても熱いのでかけ湯を繰り返してお入り下さい。」と注意を受けました。昨日、温泉津温泉で熱い湯を経験していたので、私は何とか入れました。後から入ってきた親子は、片足を浸けただけで「熱っ!!無理」と一言を残し、あっという間に出ていきました。
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13:00-14:00
熱い湯の「株湯」を出た後は、さっぱりとした感じで外気も気持ち良く爽やかでした。バス停のほっとプラ座に戻りながら、三朝温泉街を散策。温泉の守り神である三朝神社に参拝、手水は温泉です。
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13:00-14:00
三朝温泉街の中心に在る「すーはー温泉」、地下に湧き出る温泉熱を利用した熱気浴室で深呼吸をしながらラドンを体内に取り込むという珍しい温泉。興味が湧きましたが、完全予約制だそうで飛び込みは不可でした。
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13:00-14:00
やはり観光客に人気なのは足湯、薬師堂横の薬師の湯には多くの観光客が集まっていました。飲食店やスイーツ店もこの周辺に集まっています。
- 4日目2025年3月10日(月)
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08:00-09:00
旅の最終日は米子駅前からバスで20分程、皆生温泉観光センター前に到着。皆生温泉は鳥取で一番人気の温泉地、昨日訪れた三朝温泉が2位、一昨年に3位の羽合温泉を訪れているのでこれでベスト3制覇。
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08:00-09:00
皆生温泉観光センターから海岸に出て、先ずは美しい白砂青松の弓ヶ浜へ。皆生海浜公園内には、地元出身の大正時代の詩人である生田春月の大きな石碑が建っています。
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08:00-09:00
皆生温泉は美保湾に面した弓ヶ浜半島の東端に在り、皆生の由来は海池だそうで海に湧いた温泉を発見したから。綺麗な砂浜を有する美しい海岸沿いの名湯にはなかなか出会えません。
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09:00-10:00
皆生海浜公園のすぐ横には日帰り温泉施設の「汐の湯」さんが在り、朝風呂をいただきました。舐めるとしょっっぱい塩分高めの泉質、入浴後の保温効果が高く外に出てもしばらくポカポカしてました。
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09:00-10:00
弓ヶ浜沿いに建ち並ぶ大きな旅館やホテル街を散歩しながら、最後は皆生温泉の氏神様である皆生温泉神社を参拝。長寿を祈願し、素晴らしい温泉に巡り合えた事に感謝して旅を締めました。
石見銀山と山陰の温泉地を巡る旅
1日目の旅ルート
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