はいさい！「琉球ナビゲーター」の儀間です。

水のある風景って涼しげでいいですよね。
沖縄で水のある風景といえば、海を連想してしまいますが、今回は海ではない水のある風景をご紹介しましょう。

最初に紹介しますのが、全国名水百選に選ばれた南城市の崖の中腹にある垣花樋川( かきのはなひーじゃー )です。
沖縄では湧水のことを「カー」と言いますが、そこに樋（とい）が造りつけられたものを樋川( ひーじゃー )と呼びます。
沖縄の島々は隆起サンゴ礁から出来ていますので、水を通すサンゴ質の地層とその下の粘土質の地層の境目には
水が湧き出す「カー」が出来上がります。
特に南城市は地質的にカーが多いことで知られており、その中で一番有名なのが、この垣花樋川です。
都市化に伴い、水量が減ったカーも多いのですが、この垣花樋川は現在でもコンコンと豊富に水を湧き出しています。
岩目から湧き出た水は樋を伝い、石積みなどできれいに整備されたいくつかの水槽を経て、流れていきます。
夏の日などは近所の子供たちが、水遊びに興じています。

周辺にはこの水を利用したクレソンの畑や水田などがあり、遠くに海が見渡せます。
涼し気な水をと聞いていると、穏やかな気持ちになっていきます。

次の水のある風景は、那覇市首里の「龍潭」です。1427年に造られた人工の池です。
首里城に隣接するこの池は、琉球王国時代、船を浮かべ海外からの客人をもてなした場所です。
現在は復元工事中ですが、池畔からは首里城を眺めることも出来ました。
池の周りは樹々が生い茂り、涼しげな木陰をつくっています。首里城へ行かれましたら、是非、足を伸ばして、池の周りを散策してください。

暑い日が続きます。水のある風景を見にゆきませんか？