はいさい！「琉球ナビゲーター」の儀間です。

寒い日が続いている沖縄です。
寒いといっても、最低気温が15℃ぐらいですので、北国の方には笑われるかもしれませんが、
沖縄の人にとっては厳しい寒さです。

寒暖を繰り返し、やがて冬から春に季節が移っていきます。
沖縄の人は、この「寒くなる時期」に名前をつけて季節を感じ取ってきました。
それらをご紹介しましょう。

まず、冬シーズンの最初に来るのが「冬至」のころの寒さ「冬至寒さ(とぅんじー びーさ)」。今シーズンは2023年12月23日でした。

次に来るのが、旧暦12月8日に行われる行事「鬼ムーチ」のころの寒さ「むーちー びーさ」。
今シーズンは2024年1月18日です。ここ最近の冷え込みはこのむーちーびーさですね。



次が旧暦のお正月のころの「そーがち びーさ」。今シーズンは2月10日です。

旧正月が終わると、桜ももう終わりを迎え、暖かい日が多くなります。
この時期に来る寒さ、本土の言葉では「寒のもどり」にあたるのが「むどぃびーさ」です。

そして沖縄では「海開き」も済んだ4月に急に寒くなったりします。
これを「別れ寒さ(わかい びーさ)」と言います。

昔の人は言葉の感性が豊かですよね。

冬に沖縄に来て、「思ったより寒い」と感じたら今回の沖縄の寒さの言葉を思い出してください。
市場などで買い物に来た地元の人が「今日はむーちー びーさ」だねというような会話が聞けるかと思います。