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沖縄と雪
更新 : 2024/2/7 20:52
はいさい!「琉球ナビゲーター」の儀間です。
関東は雪で大変みたいですね。
そこで、今回は沖縄の雪の話題を取り上げていきます。
「復帰したら沖縄にも雪が降る」。
沖縄の日本復帰の前、沖縄ではそんなうわさ話が広まったそうです。
そのような噂が広まるほど、沖縄の人は雪に憧れをもっています。
沖縄に雪が降ったことがあるかというと、
意外かもしれませんが、気象観測が始まって以降これまで二度、雪が観測されています。
一度目が1977年2月17日に久米島で「みぞれ」が観測されました。
区分上、みぞれは雪に含まれるそうです。
これが沖縄で初めて観測された雪です。
二度目はその39年後、2016年に観測されました。
まだそれほど月日が経っていませんので、この時のことは良く覚えています。
数十年に一度という強い寒気が流れ込むということで、数日前から沖縄気象台は「雪の可能性もある」と発表していました。
沖縄の人々は変にそわそわしていました。
寒さがピークに達した1月24日、雪を見ようと沖縄本島最北端の辺戸岬に行った人も多くいました。
そして沖縄本島北部の名護市でみぞれが観測されました(この日、一度目と同じく久米島でもみぞれが観測されています。)
やはり「みぞれ」ですが、この二度が沖縄で雪が降った記録です。
それでは「みぞれではない雪」が降ったことはないかというと、琉球王国の記録の中に、
1774年にやはり久米島で雪が降り、草木の葉に積もったという記録があります。
1816年にも久米島と伊平屋島で雪が降り、伊平屋島では6cm積もったそうです。
興味深いのは、私どもテラスガーデンのある北谷でも1845年に雪が降ったという記録が残っています。
最後に沖縄の文化の中にある「雪」をご紹介します。
沖縄の染物である紅型には、「雪輪」とよばれる雪の結晶をモチーフにした文様や「雪持ち笹」という文様が使われたものがあります。
沖縄の文化の中ににも「雪」が取り込まれているのですね。
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