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    〜 渋谷文学散歩 国木田独歩住居跡 〜

    更新 : 2021/6/30 13:37

    100年に一度と言われる大規模な再開発が進行中の渋谷。
    今から6000年程前、渋谷は海岸でした。地球は今から1万5000年前に最後の氷河期が終わり、その後に氷が溶けて海水面が上昇、そのピークが6000年前で海水面は21世紀の今よりも最大20mも高かったそうです。
    東京湾は埼玉県の川口や越谷あたりまで広がり、渋谷にも湾が形成され、渋谷はその湾に流れ込む古渋谷川が地面を削って造った渓谷です。現に渋谷の周りに当時の縄文人が作った貝塚が4箇所見つかっています。
    その後、江戸時代を経て明治になっても渋谷は草深い田舎でした。


    「それは十一月の末であった。東京の近郊によくある小春日和で、菊などが田舎の垣に美しく咲いていた。

    渋谷の通を野に出ると、駒場に通ずる大きな路が楢林について曲がっていて、向こうに野川のうねうねと田圃(たんぼ)の中を流れているのが見え、その此方の下流には、水車がかかって頻りに動いているのが見えた。
    地平線は鮮やかに晴れて、武蔵野に特有な林を持った低い丘がそれからそれへと続いて眺められた。
    私達は水車の傍(そば)の土橋を渡って、茶畑や大根畑に添って歩いた。

    「此処らに国木田って言う家はありませんかね。」こう二、三度私たちは訊いた。

    「何をしている人です?」
    「たしか一人で住んでいるだろうと思うのだが」
    「書生さんですね。」

    田山花袋 東京の三十年「丘の上の家」はこんな書き出しで始まります。
    渋谷は坂の多いまちですが、田・畑・水車ありで「武蔵野に特有な林を持った低い丘がそれからそれへと続いて眺められた」

    国木田独歩の代表作「武蔵野」には「武蔵野を散歩する人は道に迷うことを苦にしてはいけない」と記されており、その武蔵野とはまさに渋谷のことでした。

    国木田独歩は、明治29年9月から山路愛山の紹介でこの地に住みました。
    「武蔵野」の冒頭には「自分は二十九年の秋の初めから春の初めまで、渋谷村の小さな茅屋に住んでいた」と書かれているので、こちらからもこの付近はまだ草深い東京といっても郊外であったことが証明できる文章でもあります。

    現在は、NHK放送センター前の通り沿い、渋谷税務署前の歩道(日本Amwayビル付近)に「国木田独歩住居跡」と書かれた木標が建っています。

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