渋谷PARCO裏から井の頭通りへと下る坂道、100m弱の勾配の緩い坂で北側は階段となっているスペイン坂についてご紹介します。2016年8月7日まで稼働していたTOKYO FMの「渋谷スペイン坂スタジオ」があったことでも有名な、渋谷の人気スポットです。「渋谷スペイン坂スタジオ」は、1993年にPARCOとTOKYO FMが共同で街の一角に設置したスタジオで、PARCOの建て替えと共に閉鎖しました。
渋谷になぜスペイン？と思われた方も多いのではないでしょうか？喫茶「阿羅比花（あらびか）」の店主、内田裕夫（やすお）氏は、写真で見たスペインの風景に心を惹かれ、店の内装をスペイン風に統一していました。1975年（昭和50年）、その2年前に渋谷に店舗を開業していたPARCOから通りの命名を依頼された時には、迷わず「スペイン坂」の名前を付け、命名後は近所の方々も協力して建物を南欧風にしました。

この階段の傾斜は22度、高低差は約3.5mあり、段数は23段あります。幅は3.3〜3.6mあり、長さは約12mとなっているそうです。

スペイン坂の途中にある、“人間関係 cafe de copain”という30年以上愛されている喫茶店

スペイン坂の入り口に「スペイン通り」と書かれた黒い石が置かれています。