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湯瀬温泉
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    「伝説の里」鹿角を旅する #7 太右衛門と天狗

    更新 : 2025/6/19 15:23

    今から450年もむかしのこと、八幡平に太右衛門という男がいた。
    太右衛門は、力が強くて、太い松の木を根っこから引きぬくほどだった。
    いつも、「何とかして、天狗みたいに力持ちの人になりたい」と考えていた。
    そこで太右衛門は、近くの夜明島の奥深くに住んでいるという
    天狗にあこがれて、ついに家を出て行ったのである。

    40歳も過ぎたある夏のこと、夜明島のずっと奥まで入っていくと、
    とてもとても大きな千丈幕と呼ばれる岩にたどり着いた。
    その岩の上からは水が勢いよく落ちて、その滝の水しぶきは光が当たると、
    きれいな五色の虹を描いていた。
    地面からは「どーん、どーん」と大きな音が鳴り響くほど大きな滝であった。

    この滝は、泊滝という滝で、太右衛門は静かにかしこまって滝の前まで歩いて行った。
    そして、手を合わせて、「何とかして俺に神通力を与えてくれ」とじっと拝んだ。
    すると、「私は、女滝だ。おまえの願いはかなえられない」と滝の中から声が聞こえてきた。
    がっかりしたが、太右衛門は40歳を過ぎていたものの非常に力持ちであったため、
    あきらめずにさらにどんどん奥に入っていった。

    しばらくすると、高さ300尺(約90m)もある夜明島渓谷で一番立派な
    茶釜滝の前に出た。そこでまた太右衛門は拝んだ。ずっと拝んだ。
    すると、「いかにも俺が男滝だが、もう歳を取ってしまって、
    お前の願いを聞いてやることができない」と滝が答えた。

    太右衛門は、それなら仕方がないと肩を下して、歩いてきた川原を戻った。
    “トッチャカ森”まで来ると、急に下腹が痛んで、大きな屁が鳴り響いた。
    あまりの大きな音に、あたりの木もぶるぶると震えだしているではないか。
    太右衛門は「俺には、まだまだ力が残っている。もう一回、
    願い事を頼みに行こう」と言って、茶釜滝へ戻った。

    それから、何日も何日もお願いしていると、
    滝が、「それほどまでの頼みならば、神通力の一端を授けよう。
    われについて来い」と言って、滝の化身の天狗が現れた。

    太右衛門は喜んで天狗について行き、毎日厳しい修行を続けた。
    何年も修行を続け、ついに天狗の力を手に入れることができた。

    おわり


    次のブログで、鹿角の天狗伝説の関連情報をお届けしますので
    併せてご覧ください♪

    茶釜の滝(doen4th様提供)
    花輪祭典神幸祭(花輪ばやし祭典委員会様提供)

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