宿番号:322346
伊勢志摩 鳥羽温泉郷 戸田家のお知らせ・ブログ
『斎王群行』展示コーナーの御案内
更新 : 2015/4/26 11:17
斎王群行
天皇が即位するごとに、天照大神の御杖代(みつえしろ)として伊勢に派遣されていた未婚の皇女「斎王」。内親王や王女の中から卜定(ぼくじょう)という占いによって選ばれた彼女たちは、三年に及ぶ都での潔斎生活の後、伊勢へと旅立ちました。飛鳥時代、天武天皇の御代に始まるこの斎王制度は、南北朝時代に終焉を迎えるまでのおよそ600年のながきにわたり続き、その聞に64名もの斎王がその任につきました。
さて「斎王群行(ぐんこう)」とは、伊勢へ向かう斎王の行列のことで、最盛期には500人を超える官人官女が付き従いました。斎主の「葱華輦(そうかれん)」や女官の乗る牛車、そして旅支度を調えた色鮮やかな装束をまとう人々。その雅やかなのようすは、まさに王朝絵巻そのものでした。
都から伊勢斎宮までおよそ120キロ。五泊六日におよんだ群行は、厳かに山野を抜けて進みます。そう人々の様々な想いをのせて。
◯制作:やまと凰伊勢教室 ◯講師:阿部夫美子