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宿番号:323658

小谷山の麓にひっそりと湧く秘湯。お市の方が湯冶した古の名湯!

須賀谷温泉
JR河毛駅より当館までの送迎あり。約6分。長浜インターより国道365号線を北上、約20分。

須賀谷温泉〜戦国武将が通った歴史の秘湯〜のお知らせ・ブログ

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    鳥居本宿 【摺針峠】名前の由来 

    更新 : 2011/12/18 15:14

    当館から車で30分ほど走ったところに中山道第63番目の宿場町である鳥居本があります。今も当時の趣をのこしている静かな町です。
     醒井宿を出た旅人は、番場の忠太郎で有名な番場宿を経て、鳥居本宿に辿り着きます。宿場町に入る手前には、街道随一の名所とされる摺針峠(すりはりとうげ)が控えています。摺針峠とは曰くありげな名前である。今日はこの名前の由来をお話しましょう・・・・

     昔、諸国を修行して回っていたある旅の僧がこの峠に差し掛かった時、一人の老婆が一心に斧を石に摺りつけている光景に出くわした。何をしているのですか?とその僧が問いかけると、1本しかない針を誤って折ってしまったので斧を石で摺って針にしようとしているのです、と老婆が答えた。
     斧から1本の針を摺り上げようなどとは、気の遠くなるような作業である。普通の人間なら何を馬鹿なことをしているのかと老婆を嘲るところだが、この僧は老婆の真摯で諦めない姿に我が身を戒められた思いがした。
     慢心していた己が身を大いに恥じてさらに修行に励み、この僧は後に高僧となった。その僧の名を弘法大師と言う。

      道はなほ 学ぶることの難からむ
      斧を針とせし人もこそあれ
     弘法大師は後に再びこの峠を訪れたとき、摺針神明宮に栃餅を供え、杉の若木を植えてこの歌を詠んだと伝えられている。

    ・・・というわけです。弘法大師は後に再びこの峠を訪れたとき、摺針神明宮に栃餅を供え、杉の若木を植えてこの歌を詠んだと伝えられています。
    その杉の真下に望湖堂という茶屋が建てられ、たいへんに立派な建物で、江戸時代には朝鮮通信使もこの茶屋で休んで琵琶湖の眺望などを詩にして詠んだといいます。また、皇女和宮や明治天皇も休息したという由緒のある茶屋でしたが、平成3年に惜しくも焼失してしまいました。
     かつて望湖堂が建てられていた場所には現在、1軒の建物が建てられている。紅殻色の柱が鮮やかな立派な邸宅です。筆者は、たまたま、通りかかったとき、お家の方と出会い、運よく、中庭に通して頂きました。庭に置かれた石灯籠の向こう側、白い塀越しに一面の田園風景が見渡せ、その田んぼの尽きるところに、青く平らな琵琶湖の湖面が穏やかな表情で顔を覗かせている、素晴らしい景色を堪能させて頂きました。


    鳥居本宿を訪れたとき、是非摺針峠まで足を伸ばして見て下さい。

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