永芳閣は９月２９夜から１０月１日の正午までの２日間お休み。

アッチのドアやら、こっちの襖やら

・・と、一斉にクロスの張り替え作業です。

名づけて「トホホ撲滅キャンペーン」


午前は天遊のこの宴会場を使用禁止にして・・

午後はこのホールを使用禁止にして・・

この客室階は、一日使用禁止して・・

と、まるで全館「16面パズル状態」

そんなこんなの職人さん仕事を、ちゃっかりブログのネタにする女将。


さてその折、クロスの張替えに来てくれていた職人さんが・・・・

この萩の織クロスを見て、一言ポツリと・・・

職人さん

　　「このクロス・・この壁面だけで●●●万円位するクロスですよ」

女将

　　「へ??そんなに??」

職人さん

　　「実は・・自分がこの職について、最初の仕事だったんです」

　　「まだ、見習いでね・・・
　　　親方に、お前は絶対このクロスに手を触れてはいけない、って
　　　たしか、触らせてももらえなかったんだ・・・」

女将

　　「へー」

職人さん

　　「そのときに、このクロスは、特注品の織りで・・・といわれたなぁ。
　　　わざわざ額にいれたみたいになってるでしょ。
　　　いつか、任せてもらえるようにという思い出のクロスなんすよ」


でもね、使いに使ったこの場所の現状は・・・・

画像の通り　とほほ、でしょ。

だから、エイッと張り替えちゃいました。


ほんとにそんなに高いものかどうかは、今となってはわからない話。

でも、その豪華なクロスがどんどん汚れていった間に、

その職人さんは、どんどん腕をあげて、一人前になったんだな・・

と思うと、ちょいと感慨深いものが・・・・・・・。

しかぁーし。思い出とともにばりばり・・・・