北見では連日気温の低い日が続いている。
心だけでも温まろうと思い自らの記憶とスマホのアルバムを辿ると、良さそうなものを発見した。
その一幕がTOPに挙げている写真である。
筆者は、三年ほど前に語学留学という名目で1か月の短期間ではあったが、フィリピンに滞在していた。これはその滞在先の近くにあるショッピングモールで鑑賞した花火大会の一部分であるのだが、私が想像していた花火大会とは異なり、ポップなサウンドとアナウンスと共に楽しむ、テーマパークのショーのようなもので、想像とのギャップ、そしてその前日に物乞いの少年からお金をせびられるという対照的な経験をしていたことから、良くも悪くも強く心打たれたひとときであった。平均気温が30℃を超えていたこともあり、私にとってこの経験をはじめ、物心両面からアツい日の思い出であったといえる。

現在北海道では新しい旅のスタイルと称して近場での旅行を推奨している。
確かに近辺での旅行は身近な地域の魅力の再発見という、従来の旅行の様式では見込めなかったかもしれない大きな期待を含んでいる。それはとても素晴らしいことであるに違いないが、同時にあのアツい日の思い出をとても恋しく感じさせるのである。