今朝は、昨日から雪が降り、静かだったので、広間の掛け軸をみていました。

この掛軸は、２０年前にこのホテルが旅館だった頃（今もなお下山旅館と呼ばれることが多いですが・・・）、比叡山回峰２千日満行の酒井大阿闍梨様が恐山に行く途中、立ち寄りお泊り頂きました。

その時、たまたまあった大きな半紙と黄金饅頭を持って、支配人が書いてもらったものです。
今考えてみると、色紙ならともかく、普通の掛け軸より大きな半紙を３枚も、よく応じてくれたなあと、人間の大きさを改めて感じるわけです。
ある意味、そのようなことを頼む支配人の性格も大きい（？）ですが…。

早朝お出かけの際、見送りの私たちの頭の上を鈴のようなもので、コツンと御祓いしてもらったのを覚えています。心が洗われた瞬間でした。

「慶雲飛ぶ」「不動」「峰」と３枚書いて頂きました。

新しく２階の広間を作ったとき、迷わず「慶雲の間」と名付けました。

慶雲の意味を調べたところ、穏やかに吹くそよ風と、吉兆を示すめでたい雲という意味だそうです。
商売をしている者にとって、願う３つの言葉。

今、この時こそ初心に戻って、何をしていくべきか考えて行こうと思います。

やはり、心の時代ですよね。

お客様に、とにかく安らいでもらい、疲れを取って、次の日元気にスタートしてもらいたい。
私ができる心からの笑顔とおもてなしで・・・。

　　　　　　　　　ブログを通して自分を反省する　　副支配人　　下山