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【日本三景宮島】〜世界遺産厳島〜を望む「源泉天然温泉」絶景温宿

神の湯
宮島口桟橋よりフェリーで10分→桟橋から徒歩にて厳島神社方面へ約10分※タクシーのご利用は8:00〜18:00

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    宮島の父 誓真さん

    更新 : 2019/5/31 12:49

    皆様、いつもご拝読ありがとうございます。

    来月16日は父の日です。今日のブログは、父の日にちなんで、お父さんの話をしたいと思います。リブマックスリゾート安芸宮島の玄関を出て直ぐのところに、「誓真釣井」があります。実はこの井戸、宮島の至るところにございます。この井戸を作った「誓真」こそ「宮島の父」といえる方です。

    誓真は江戸時代中期の1742年に、伊予(現在の愛媛県)の武士の家に誕生しました。
    その後安芸・広島城下(現在の広島市)に移り住み、米穀商を営みます。
    ある冬の寒い夜、まだ温かい幼児の衣服を持った婦人客が米に換えてほしいと頼みに来ました。不思議に感じて理由を訊ねると、婦人は「明日食べる食べ物が無かったから」と答えます。それを聞いた誓真は衣服を受け取らずに米を無償で与えましたが、世の無常を感じてひそかに家を出て宮島に渡り、光明院の了単上人のもとで修行僧となりました。時に25歳の事です。

    宮島で修業を重ねるうちに、島内に生活の収入源となる産業が無いことに気が付きます。そこで、宮島の縁起物として弁財天が持つ琵琶の形に似た飯杓子(杓文字)を自ら松の木で作り、島民に教えました。この杓子は使いやすいうえに材料・材質が非常に良く、形状の優雅さや細工の巧妙さで人気となり、宮島の土産物として定着していきました。宮島の杓子の誕生です。杓子のほかにも、ろくろ細工、手作り茶盆、宮島彫りなど、今に伝わる工芸品の数々を育んでいます。

    当時飲料水に乏しい宮島島内に、誓真自ら井戸掘りに適する地を見定め、必要な資金は自ら托鉢して得たものを充て、1783年から1795年までの12年間に島内に10本の井戸を築きました。今でも「誓真釣井」として残っています。また、急峻な崖に囲まれた宮島の町に崖を削って道や石段を築くなど、インフラ整備にも力を注ぎました。正に誓真こそ宮島の父と言える、宮島の今日の産業と生活の発展の礎を築いた大恩人なのです。

    宮島に様々な物を伝え残した誓真は、1800年に59歳で亡くなります。
    誓真の死後約140年後の1937年に、宮島・光明院近くに「誓真大徳頌徳碑」が島民の手によって建立されました。ここは桜の名所で島内が見渡せる絶景ポイントです。
    世の無常を感じて宮島に渡り、島民と共に歩んだ誓真。きっと今でも光明院の丘から、宮島で楽しい時を過ごす島民の皆様や観光客の皆様を見守っているに違いありません。

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