皆様こんにちは!

今日は広島の海の玄関、広島港宇品旅客ターミナルの紹介です♪

宇品は広島駅から広電電車で約40分の距離にある、広島を代表する港です。
今でこそ広島の海の玄関ですが、その歴史は浅く、開港したのは明治に入って暫くしてからでした。
安土桃山時代に広島城が築城されるまで、今の広島市中心部は大部分が海で、広島城が築城された当時の海岸線は、平和大通り付近でしたが、それから徐々に南が埋め立てられ、広島の街が広がっていきます。
（当ブログ「広島は海から湧いた夢の島?」参照）

明治になり、広島は中四国で最大の都市に成長しましたが、港湾施設が貧弱でした。
そこで当時の広島県令（今の広島県知事）の千田貞曉の指揮で、宇品港築港事業がスタートします。
ですが、思った以上の難工事となり、数度の国庫支出や反対運動もあり、千田県令は宇品港完成を見ることなく罷免となりました。

着工から5年を経て1889年に完成した宇品港は、現在と対照的に、多くの物資を運ぶ軍事施設として運用されます。
広島は軍都として賑わい、千田県令は再評価されました。今でも「千田町」の地名として残っています。
関連して国鉄（今のJR）も広島⇔宇品間を開業し、宇品の拠点性は益々強化されます。

戦後は、主に島嶼部との拠点として機能しましたが、2年前の西日本豪雨災害で広島県の至るところで鉄道や道路の交通網が寸断されて陸の孤島と化した際、JR西日本宮島フェリーの船体を使って、呉から宇品までの臨時便を設けて救済しました。
海上輸送の重要性を再認識するきっかけになったのです。

現在、宇品旅客ターミナルには、愛媛県松山市を結ぶ航路や、江田島や似島等の島嶼部を結ぶ航路があり、宮島もその中に含まれます。
また、ランチ・ディナークルーズ船や、STU48船も宇品に寄港します。
宮島迄は、約22分で結ぶ高速船が、1日6往復(土日祝は8往復)しています。
四国最大の都市、松山から広島に向かう場合、高速船（スーパージェット）で1時間で宇品に到着。そこから宮島行に乗り換えれば、1時間半程で着きます。
広島市中心部ヘ行くよりも、早く移動出来ます♪
（乗り換えや待ち時間を除く）

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