宿番号:340781
リブマックスリゾート安芸宮島のお知らせ・ブログ
大晦日 勇気をくれる「歓喜の歌」【年末と第9】
更新 : 2020/12/28 12:26
こんにちは!
年末といえば色々ありますが、日本のあちこちで流れる「第9」。
広島でも、毎年「第9ひろしま」と題したコンサートがあります(今年はオンラインでしたが)
第9は、ドイツの偉大な作曲家・ベートーヴェン作の交響曲です。
特に第4楽章の「歓喜の歌」は、聴くだけで高揚感が湧いてきます。
第9は、1824年に完成。ベートーヴェンは3年後に亡くなりますが、第9は今でも私達多くの人々を魅了して止みません。
でも、何故年末に第9が沢山流れるのでしょう?
ベートーヴェンの母国・ドイツでは、年末に第9を演奏する習慣があり、それに習い、1940年の大晦日に、日本交響楽団(現在のNHK交響楽団)がコンサートで第9を演奏したのが始まりです。
定着したのは戦後。1947年に日本交響楽団が再び、12月に3日連続の「第9コンサート」を行って絶賛されます。
以降、恒例となった年末の「第9」には多くの聴衆が集まりましたが、まだ戦後の混乱期の時代。オーケストラにとっては新年を迎えるための臨時収入になりました。
ですが、広島では1年前に、既に第9コンサートが行われていたのです。
1946年12月の寒い冬の大晦日。
会場は、当時広島市南区猿猴橋町にあった「音楽茶房ムシカ」。
オーケストラではありませんが、ベートーヴェンの「第9」のレコードコンサートが行われました。
雪が降る中、多くの広島市民が方々から集まり、店内に入りきれない賑わいに。
入れない人々は、強い寒気に耐えながらも、店内から漏れ聞こえる音楽を必死で聴いて、歓喜を味わったと言われています。
広島市は前年、原爆投下で甚大な被害を受け、その1週間後の終戦、更にその1か月後の枕崎台風で追い打ちをかけられ、トリプルパンチで壊滅的被害を受けました。
その傷口も癒えず、まだまだ復興の道筋も出口も見えない不安と恐怖の中で、第9が奏でる力強いメロディーは、多くの広島市民に大きな勇気と力を与えた事でしょう。
「音楽茶房ムシカ」は、今年3月に惜しまれつつ閉店となりましたが、希望と歓喜に満ちた未来を願い、新年を迎えたい気持ちは、今も昔も変わりなく続きます。
今年は1年中コロナ禍で、不自由や我慢を強いられた方。昼夜寝食を惜しんで対応された医療従事者の皆様。みんなが大変な1年でした。
来年こそは、今の苦難を乗り越えて、みんなで歓喜に沸く1年になればと願っております。
関連する周辺観光情報
関連する宿泊プラン
他のホテルを探す場合はこちら
近隣駅・空港からホテルを探す
広電宮島口駅 | 宮島ボートレース場駅 | 宮島口駅 | 阿品駅 | 阿品東駅