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奇跡の鳥居 「心と心が結んだ物語」
更新 : 2021/3/11 1:58
こんにちは。
今日は未曾有の大災害、東日本大震災が発生してから10年です。
国内観測史上最大、M9の大地震。
その直後の大津波は、あらゆるものを流し去り、厳島神社の鳥居も大破して流されました。
厳島神社は全国に約500社あり、宮島を総本山として、北は北海道から、南は宮崎県まで広範囲に点在しています。
今回の物語の舞台は、宮島から1,300km以上も離れた青森県八戸市。
大久喜漁港の弁天島(現在は地続き)に、厳島神社は鎮座しています。 この辺りはウミネコの繁殖地として有名です。
鳥居は陸上にありますが、3基並んでいるのが印象的。
2011年3月11日。
東日本大震災による津波は八戸市にも襲いかかります。 その高さは推定6.2m。成人男性の約3倍以上の高さです。
大久喜漁港の厳島神社も津波に飲み込まれ、三つの鳥居が波に拐われ流出してします。
しかし、鳥居の物語はここから始まります。
2年後の2013年春。
アメリカの西海岸、オレゴン州。
八戸市から約7,000kmも離れた異国の地の海岸に、2本の赤い木片が漂着しているのが見つかります。
調べた所、鳥居最上部の横に渡される「笠木」の部分(長さ約4.2〜4.7メートル)と判り、現地で話題となります。笠木は北米最大の日本文化紹介施設、オレゴン州ポートランドの「ポートランド日本庭園」が保管する事になります。
これだけでも十分凄い話ですが、物語のクライマックスはここから。
現地では、笠木に付属の木札にあった奉納者の名前を手がかりに、漂着した鳥居の持ち主を根気よく探し続けます。
そして、ついに八戸市の厳島神社の鳥居と判明するのです。
笠木は2015年秋に八戸市に戻り、翌年、4年9カ月ぶりに鳥居が再建されたのでした。
様々な偶然と、人の心と心が結んだ、奇跡の物語。
再建された鳥居は、いつしか「奇跡の鳥居」と呼ばれるようになります。
震災から10年を迎えるのに先立ち、2021年3月6日に、震災の記憶と鳥居再建に尽力した人々の功績を後世に伝えるため、厳島神社のある大久喜漁港に解説板が設置されました。同日、大久喜小学校で除幕式が行われ、鳥居の奉納者や地元の児童、生徒の他、再建に奔走した米国のポートランド日本庭園の方々が参加し、解説板設置を祝いました。
これからも、物語を風化させる事なく伝え続けていく為に、この解説板が一助となる事を、心から願います。
青森県八戸市にある、厳島神社全景です。
小島にポツンと佇んでいます。
八戸・厳島神社周辺地図です。
港の先端で、街を守護している感じがしますね。
JR八戸線の大久喜駅で下車後、徒歩10〜15分(約1km)の距離です。
因みに、宮島から行くと、こんな感じです。
東京で新幹線を乗り継いで、10時間半の大移動!!!
こちらが先日設置された、「奇跡の鳥居」の物語を残した解説板。
是非、長く後世に語り継がれてほしいです。
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