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【日本三景宮島】〜世界遺産厳島〜を望む「源泉天然温泉」絶景温宿

神の湯
宮島口桟橋よりフェリーで10分→桟橋から徒歩にて厳島神社方面へ約10分※タクシーのご利用は8:00〜18:00

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    【歴史秘話】宮島の鹿 〜私たちとの共存の為に〜

    更新 : 2021/5/10 19:23

    こんにちは。
    リブマックスリゾート安芸宮島です。

    1年前の5/10、私共のホテルは、25日間休館となりました。
    6/4の復帰初日のブログを飾ったのは、宮島の鹿さんでした。
    今日は感謝の気持ちを込めて、宮島の鹿さんをご紹介します。

    宮島が本土から分離した島になったのは、約6000年前の縄文時代。その時に宮島に残った鹿が居付く事になります。
    人が宮島に住みだしたのは約1000年前なので、宮島では鹿が先輩です!

    宮島の鹿は、平安時代以降の文献や歌、絵画に度々登場しています。
    江戸時代になり、宮島の観光地化が一気に進むと、宮島の鹿は広く知られるようになります。
    鉄道や高速道路が開通すると、観光客は更に増え、遂には宮島でも鹿せんべいが発売されました。

    しかし、良いことばかりではありません。

    終戦後、宮島から鹿が激減します。原因は今もって不明です。
    島民による保護対策で回復しはじめますが、観光客増の影響か、今度は逆に増殖しすぎます。
    鹿の被害も一層表面化し、臭い、ゴミあさり、住居侵入、自動車との衝突、人への襲撃、更に島内の植物も被害を受け、宮島の生態系にも影響を及ぼします。

    1996年の世界遺産登録(厳島神社と弥山原始林)をきっかけに、鹿の管理に関する議論が本格化します。
    2005年に環境省による鹿の植生被害と生息調査が行われ、餌やりの禁止を中心とした保護管理報告書を作成。その為、2007年より宮島では鹿せんべいの販売が禁止されました。

    現在、宮島の鹿は「第2期宮島地域シカ保護管理計画」に基づいた対策を行っています。
    その目的は、人と鹿の健全な共存の為、鹿の野生動物化を推進する事です。
    具体的には以下のとおりです。

    ・餌を与えない
    市街地の鹿を山間部に自然移動させるのが狙いです。餌はあげないでおきましょう。

    ・触れない
    鹿の体毛からはマダニなどが採取されており、触れ合う事は衛生上好ましくありません。

    ・角のある鹿には近づかない
    安全対策として、宮島では毎年秋に雄鹿の角切(非公開)が行われますが、1年後には立派な角に生え変わるので危険です。

    ・侵入阻止
    島内の店舗や住宅の玄関、または公園の入口には、鹿の侵入を防ぐ「鹿戸」が多くあります。

    ・ゴミ箱
    鹿に荒らされないよう工夫がされていますが、島内にはまだゴミ箱があまりありません。

    島民と鹿が末永く共存するための工夫は、これからも続きます。

    1555年の厳島合戦の様子を描いた絵図です(毛利家文庫・芸州厳島御一戦之図)
    小さく鹿が数頭描かれています。

    こちらは江戸時代の浮世絵師、岳亭一麿の「厳島八景之図」
    既に鹿が宮島における重要な生き物であったことが分かります。

    宮島桟橋広場にある、鹿の注意書きです。
    本文で触れた内容が、日本語と英語の両方で案内されています。

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