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【歴史秘話】「広島市宮島町」に、なっていたかも?
更新 : 2021/6/8 6:35
皆さんこんにちは。
今日は行政上独立していた宮島が、合併された時のお話です。
宮島の歴史は断トツで深く、飛鳥時代には厳島神社が創建され、平安時代の末期に平清盛によって一気に花が咲きました。
それから人が移住すると、信仰の島から貿易の島へと変わり、江戸時代には観光地化に成功します。
そんな宮島は、明治以降の市町村制でも当然独立。
厳島町から宮島町へと名は変わりますが、1島独立はずっと維持していました。
2000年代、全国的に、地方自治体の合併が加速します。
広島県もこの流れで、86あった自治体は、23にまで大幅に減らされました。
当時既に財政難だった宮島町も、この流れに乗っかります。
当然、対岸の廿日市市が有力な合併先に上がります。
ところが、ここで意外な刺客が!!!
なんと合併先に、20km以上離れた県庁所在地、広島市の名前も上がったのです。
しかも宮島町では、廿日市市合併派と、広島市合併派が拮抗します。
広島と宮島は、共に世界遺産を有する観光地。
その宮島の名が行政上無くなる事への懸念が、広島市派の主張です。
ですが、宮島町と廿日市・大野地域とは、上下水道やごみ収集などのインフラ面で既に基盤を共にしており、行政サービス面では廿日市市との合併が望ましいとする意見も有力でした。
例えば、ペットボトルの回収方法。
宮島と廿日市市では、ペットボトルはキャップとラベルを燃えるゴミとして処理し、透明の本体は別に回収されます。
ところが広島市では、現状ペットボトルを丸ごと捨てており、キャップもラベルもそのまま一緒に回収しています。
有名観光地繋がりの広島市か、インフラで繋がる廿日市市か。
宮島の皆様が選んだのは、廿日市市でした。
宮島島民による住民投票の結果、廿日市市票917、広島市票711で、合併先は廿日市市で落ち着きました。
そして2005年11月3日。対岸の大野町(宮島口・阿品・宮浜温泉)と一緒に、宮島町は廿日市市と合併します。
「広島県廿日市市宮島町」の誕生です。
歴史にIFはありませんが、もしもあの時合併先が広島市になっていたら、どうなっていたのでしょう?
「広島市佐伯区宮島町」だったのでしょうか?
想像してみるのも楽しいかもしれません。
個人的には、広島市との合併は観光面から考えると面白いアイデアですが、やはり普段の生活を考えたら、廿日市市宮島町で良かったと思います。
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