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旅亭懐石 のとやのお知らせ・ブログ
◆ 金沢の郷土料理『加賀治部煮』
更新 : 2019/2/8 9:19
冬の金沢代表料理
加賀鴨の治部煮料理で体を温めます。
明治時代以前は四足の動物を食する習慣がなく、金
沢の人のタンパク質源は鴨を食べる機会が多く、
大変貴重な食物だったとの事です。
先々代の祖母も、大事なお客様には必ず『鴨』か『鰻』を
御料理に一品つけるように板長にお願いしておりました。
冬の季節は、金沢は天候も悪く寒いので
特に鴨料理は滋養強壮の意味でも大変貴重にありがたがられており、
金沢の冬の代表郷土料理は誰もが『鴨の治部煮』で一致いたします。
メインの鴨肉はそぎ切りして
小麦粉をまぶし旨味を閉じ込めて、
だし汁に醤油、みりん、砂糖、酒をあわせて甘めに煮ます。
まさに、寒い冬にとろみと甘みで
体を中から温めるための知恵があります。
金沢鴨の治部煮の主役が鴨肉でしたら
主役に負けない存在感のあるのが、
これも金沢名物の『すだれ麩』でございます。
すだれで巻いて、ぎざぎざの細工がしてある麩です
このギザギザが美味しいダシを引き寄せ、
口の中まで味をたっぷりと届けてくれる優れものなのです!!
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