皆さま、こんにちは。

　先日、ロシアのカムチャツカ半島・東方沖で地震がありました。かなり大きな地震でしたし、７月の最終日ということもあり、内心ドキッとされた方も多かったのではないでしょうか。。。静かな津波が、３日間ほど太平洋沿岸に押し寄せましたが、何事もなく、一安心(*'ω'*)

　普段は耳慣れない『カムチャツカ』と聞いて、わたくしスタッフＳの心に去来したのは、昨年２０２４年１１月に９２歳で他界されました谷崎潤一郎さんの『朝のリレー』という詩でした。ご存じの方も多いと思いますが、たいへん美しい詩ですので、ここでひとつ。

　　　カムチャツカの若者が きりんの夢を見ているとき
　　　メキシコの娘は 朝もやの中でバスを待っている
　　　ニューヨークの少女が ほほえみながら寝がえりをうつとき
　　　ローマの少年は 柱頭を染める朝陽にウィンクする

　　　いつも どこかで朝がはじまっている
　　　ぼくらは朝をリレーするのだ
　　　経度から経度へと
　　　そうしていわば交代で地球を守る

　　　眠る前のひととき 耳をすますと どこか遠くで目覚まし時計のベルが鳴ってる
　　　それは あなたの送った朝を 誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ


　静かな津波の様子を見聞きしながら、あらためて地球はひとつながりなんだと再認識した、そんな朝となりました。