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いろりと源泉の宿 湯宿 元河原湯のお知らせ・ブログ
秋に想う・・わらべ観音の巻
更新 : 2010/9/28 22:44
ユースケ君のお子さんのお名前は「凱飛」君と決まったそうです!
なんて読むの?・・「カイト」君だそうです。
赤ちゃん→童→わらべから・・きょうは元河原湯の館内スケッチ。
ho「奥山君 写真お願いします」
ナーイスショット!!!
こちらは山形県の彫刻家・故長橋阿久於氏の作品「わらべ観音」。
当館ロビーカウンター正面に鎮座しています。テラコッタ(素焼き)の観音像です。
かれこれ30年前・・(えっーそんなになるんだな=数字をこうして書いてみるとびっくりします・・30年前かあ∵)私大学生(山大教員養成課程中学美術科)のとき
このわらべ観音様の製作アルバイトしていたのです。
びげをたくわえた怖面のE先輩から
「ほつ バイトやれ」
(ほつ=私の名前の秀穂の穂から・・デスね)
・・の一言で、高名な長橋先生のお宅へ出入りするようになった大学2年の秋のこと。
それからは大学にいるよりも先生のアトリエにいる方が長かったような学生生活∵。
「楽しかったなあ」
アトリエ近くの子ども達がいつも遊びに来ていて、なんとなくすぐ輪になっちゃう。
子ども達と一緒に夕方とんぼを追いかけたりしてた先生。
私の卒業の記念になにげなく渡されたのがこの「わらべ観音」なのです。
きっと先生の作品が似合うような宿にできたらなあ・・という想いをずっと持ってきたのでした。
・・・・・・
今から10年前に、先生が元河原湯にひとりでお出でになられたのが最後でした・・。その頃はますます有名になりお忙しかったとき。透析もされていましたが・・
お迎えに行った車の中で、「僕ねえ もう一度インドに行きたいなあ」とおっしゃった言葉が今でも忘れられません。
「先生 きっと一緒に行きましょう! 透析できる病院探しておきますから。指きりデス!!」
と真剣な私をいつものニコニコ柔らかい笑顔で♪指きりしたのでした。
・・・・・・
指切りした翌年に、あっという間に他界されてしまった先生。この観音をみる度にアノ柔らかな笑顔を思い浮かべています。
館内にはこの観音の他にも長橋の作品がございますが、これからも先生の作品が似合うような宿にできたら・と思います。
アラフィー私・・人物描写の油絵と彫刻にどっぷり浸りきっていた青春がかなり懐かしいこの頃です。まずは道具から・・そして早起きからだな▽▽
「25時間めの生」