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いろりと源泉の宿 湯宿 元河原湯のお知らせ・ブログ
石岡瑛子さんの色鉛筆・・・の巻その2
更新 : 2012/3/18 12:36
実は つらいことが続いた2月でした。
肘折に嫁にきてから ずっとかわいがっていただいた・フカサのみよチャンばあちゃんがお亡くなりになったこと。
おしゃべり大好きでお酒も飲めて・・とてもチャーミングなおばあちゃんでした。
彼岸参りに行ったとき なにやら不思議なものが仏前に供えてあるのをみて
「なにコレ?」と聞くと
「あげびの皮だべー。 ほどげさまがヨー この殻を舟にして戻っでくるんだやー」
(通訳:あけびを干した皮ですよ。 仏様がこの皮を舟にして家に戻ってくるのですよ)
「フーン」
きっとそうなんだな・・と思えるような語り口・・本当に昔の肘折の話しをいろいろ聞かせてもらいました。
そして
秘湯の会の仲間で歳も近かった 葉山館のご主人・三原庸さんが雪の事故でお亡くなりになったこと。
亡くなる数日前に会合で会ったばかりだった庸ちゃん。
いっつもいつも穏やかで いっつもいつもやさしくて 怒った顔をみたことがない人でした。
「おっ」と声をかけ照れたように微笑む庸ちゃんの顔がふっと浮かび・・
携帯に登録してある番号も消せずにいます。
今日はお彼岸の入り日だから
石岡さんも
みよこばあちゃんも
庸ちゃんも
みよこばあちゃんが言ってた<あけびの皮>を舟にして、きっとお家に帰ってきているんだろう・・と思います。
きっと近くに帰ってきているような気がします。
きょう届いた石岡さんの色鉛筆・・・開けました。
なんか ニコニコしながら見ててくれるような気がしています。