雨の日が続きます。それも土砂降り。
ここまでざーざー降ると外に出るのが億劫になります。濡れたくないと思うからダメなんでしょうか。いっそビショビショになっても良いやって思えれば、雨の日もきっと楽しくなるんでしょうね。小学校の頃、わざと長靴を水で満杯にして歩いたように。

　さて、当館とは陸側に道路を挟んで一軒のお家があります。かれこれ25年前に尾上の集落内で「清見屋」といううどんや蕎麦を出す一杯飲み屋を商われていた御歳の94歳のお母さんのお宅。4月頃からその庭先の植木にオレンジ色の実がなりだし、採られることも無くポトポトと地面に落ちていました。なんとなく気になって「おばちゃん採って良い？」「ええで。どんどん採らんせ。全部採ってもてええで。」で、早速ＧＷ明けで暇になったので収穫。その実は金柑なのですが、大発見！金柑の木って、棘があるんです！で、早速調べてみると、棘のある金柑があるんですね。気になって蜜柑や柚子も調べてみると、なんとなんと、棘がある柑橘類の多いこと。こりゃ農家の方も収穫が大変なわけだと、1人で感心してしまいました。え？そんなこと知ってた？薄学ですねぇ、私。(汗)ということで、金柑はめでたくホワイトリカーと氷砂糖に包まれてビンの中に納まりました。飲み頃は夏休みも後半辺り。あ、でも、ちょっとだけなんです。樹が小さいので実がちょっとだけ。だから金柑酒もちょっとだけ。飲んでみたい方はお盆以降のチェックイン時にでもフロントで「そろそろ飲み頃ですか？」って聞いてみてください。（笑）

　それはそうと、いよいよ浜岡原発が原子炉停止。関西電力は発電量の半分が原発由来なので原発を止めるとなるとコレはもう大変です。まずは今までの生活水準を保つには現実を受け入れることとこれからを見据え出来る事を少しずつ実行に移すこと。でもこの機会に生活の基準や価値観を変化させていければいいなぁって思います。旅館も文化を守りつつ、これからに則した変化を考えないといけない。震災を機にした価値観の変化。でもいつまでも帰りたくなる場所でありたい。そう願って、被災地の苦労に想いを馳せつつ、節電を続けようと思います。あぁ、なんだか説教臭い便りになってしまいました。そんなつもりではなかったのですが…。金柑酒、楽しみです。そうそう、5月末にはホタルも出始めます。楽しみなことがたくさんありますよ