そうめんと白エビのメモリー
更新 : 2021/7/30 22:35
富山のそうめんの定番と言えば、砺波の「大門素麺(おおかどそうめん)」。
江戸時代から続く手延べそうめんです。
茹でてものびたり、ふやけたりしないので、茹で過ぎの心配をしなくていいっていうのが素敵。
茹でた後、冷蔵庫に入れておくと次の日もおいしく食べることができるし、煮込んで温かくして食べるのもGOOD!
いつでもコシが強いめんをツルリと食べられますよ。
さて、そんなそうめんに欠かせないのが、白エビつゆ。
昔はどこの家庭も、そうめんを食べる日には白エビつゆを作り、冷蔵庫で冷やしていたんです。
白エビはだしをとるために使うので、普通は食べたりしません。
平べったいので、「ひらたえび」と言われており、魚屋やスーパーでの表記は「平田えび」。
それが今や刺身や白エビ丼など大人気。
出世したねぇ白エビ君。
白エビつゆは、どこの家庭でも、なぜか麦茶と同じボトルに入れられていたため、間違えてがぶ飲みし、グウェーとなり、さらに白エビのヒゲが口の中に刺さるという悲劇も、富山の夏の定番だったのです。