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若草色の風に包まれるおとなの休日 古都の宿 むさし野のお知らせ・ブログ
古都の宿むさし野で雨香る奈良、古都の静寂を味わう旅
更新 : 2025/6/10 19:04
こんにちは、「古都の宿 むさし野」若女将でございます。
6月に入り、奈良の町も雨の季節を迎えました。
梅雨と聞くと、つい「旅には不向き」と感じてしまう方も多いかもしれません。
でも実は、奈良の梅雨はとても風情があり、しっとりと心をほどく季節でもあるのです。
◆ 緑が深まる梅雨の奈良公園
当館は奈良公園の中、春日大社にも程近い静かな場所にございます。
雨に濡れた石畳、苔むす木々、そして木の葉を滑る水音。
鹿たちが静かに草を食み、霧がふわりと立ちのぼる朝などは、まるで絵巻物の中にいるような心地です。
賑やかな季節が過ぎた今こそ、奈良本来の静けさを感じていただける絶好のタイミングです。
◆ 梅雨の風物詩「率川神社の三枝祭(ゆりまつり)」
奈良の梅雨を代表する行事として、「三枝祭(さいくさのまつり)」もぜひご注目ください。
6月17日に行われるこのお祭りは、万葉の時代から続く薬草とお酒の神事で、別名「ゆりまつり」とも呼ばれます。
巫女が手に持つ百合の花がとても美しく、率川神社の境内には清らかな香りが漂います。
心身の穢れを祓い、健康を願う古式ゆかしい行事。
小雨の中で観るその光景は、どこか幻想的で、現代では味わえない時間が流れます。
◆ 雨の日こそ楽しみたい、奈良の文化施設めぐり
雨の日は外歩きが…という方には、室内で楽しめる文化施設もおすすめです。
【奈良国立博物館】…仏像や仏教美術を中心に、静かにアートに浸るひととき
【奈良町資料館・格子の家】…古都の暮らしや歴史を体感できる町家文化
【春日大社宝物殿】…春日信仰の美術工芸品の数々
どこも当館から徒歩やバスでアクセス可能。傘をさしながらでも、風情を感じる散策ができます。
◆ 「雨音×和室」の贅沢を味わう宿時間
梅雨の時期、私が一番おすすめしたいのは、お部屋での“雨を聴く時間”です。
和室の窓越しに見える緑、軒下からしたたる雨、障子に映る淡い光。
なにもしない時間を、どうぞお楽しみください。
お食事には、季節の恵みをふんだんに使った月替わりの会席料理をご用意しております。
この時期ならではの「鮎」「陸蓮根」「鱧」など、旬の食材がしっとりと心身を整えてくれます。
皆さまのお越しを、心よりお待ち申し上げております。
静けさの中にある、奈良本来の魅力
奈良は、「静かさこそが贅沢」と感じさせてくれる場所です。
雨の音に包まれながら、鹿と目を合わせ、森を歩く。
そんな丁寧な時間が、今の私たちにとって、かけがえのない癒しになるのではないでしょうか。
しっとりとした古都の美しさを、ゆっくりと味わいにお越しくださいませ。
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