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2017.03.16

小さな世界の大きな感動!日本で唯一の「箱根ドールハウス美術館」

昨年7月にオープンし年末よりリニューアルの準備のため、一時休館していた「箱根ドールハウス美術館」が4月1日(土)、装いを新たに本格グランドオープンします!企画展示スペースのほか、カフェやショップスペースも充実するとのことで、今から楽しみですね♪

新しくオープンする美術館では、美術文化プロデューサーでもある館長さんのドールハウスコレクションの選りすぐりドールハウス約20点他、ミニチュア小物作品数十点が展示されます。

代表的な作品「モッツ雑貨店」をのぞいてみると…?そこには建物に調度品、お皿に鍋、籠からのぞく子犬たち…どれも、自分が小さくなったなら実際に使えそうな精巧なものばかり。中には実際に使えるものもあります。

その小さな世界に生きる人がいたとしたら、どんな生活がそこにあるのか、12分の1の世界に想像力が掻き立てられます。家族や友人と、箱根の新定番スポットとして新たに生まれ変わる、ミニチュアワールドへ迷い込みましょう!

記事配信:じゃらんニュース

「クラフトの王様」ドールハウスの世界へ

モッツ雑貨店
「モッツ雑貨店」をのぞいてみよう

ドールハウスは16世紀中期のドイツで誕生して以来、欧米では「クラフトの王様」と称され、今でも多くの人々に愛されています。本物の12分の1サイズに小さく縮小された「モッツ雑貨店」の中には生活道具や調度品、よ~く見てみると動物たちの姿も…!

この作品は1930年代初期アイオワ州オコボジ湖に実際にあった店の1914年頃の様子を再現。商品には、ハンドメイドのミニチュアをはじめ、お菓子のおまけも利用され、バランスよく配置されています。缶詰のラベルやパッケージは、雑誌の写真を切り抜いて貼るなど、様々な工夫と独創が見られます。

箱根ドールハウス美術館
天井からつるされたバナナも本物のよう…

作品をよく見ると、子供の体重を計っていたり、雑貨店の中に郵便局があったり…当時のアメリカではこうした雑貨店が人々の社交場にもなっていたそうです。ドールハウスの魅力はそんな当時の生活の1コマのある物語を紡げることにあるのかもしれません。

見れば見るほど、その世界に入り込み一つの作品の前で気付けば長時間が過ぎていた…なんてこともありそうです。じっと作品に向き合えば、ヴィンテージなミニチュアの世界に込められた作り手の思いや愛情が伝わってくるはずです。

ドールハウスの楽しみは「見る」だけで収まらない!

「ビアトリクス・ポターのヒルトップ・ハウス」
置かれたその場所から広がる世界観 作家名:グラハム・ジョン・ウッズ(Graham John Wood)1999年 イギリス、作品名:「ビアトリクス・ポターのヒルトップ・ハウス」

Hill Top Houseイギリス中部の湖水地方、ホークスヘッド村にある田舎家。絵本『ピーター・ラビット』の生みの親、ポターは恋人急逝の悲しみを乗りこえ、ここで『子ねこのトムのお話』を始め7作品を書きました。そうしたお話に登場する階段やロッキングチェアなどを、この家では今でも見ることができます。こちらも作者がナショナルトラストの許可を得て制作したものです。

箱根ドールハウス美術館での楽しみは、ただ「見る」だけではありません。ドールハウスで遊べるスペースもあり、様々なワークショップも開催していきます。実際に触れることで性別・年齢問わず楽しめるかけがえのない時間になることでしょう。

モトロポリタン・ミュージアムThe Mottropolitan Museum of Art(1930年代初期)アメリカ モッツ・ミニチュア・コレクションより
ミニチュアの「モトロポリタン・ミュージアム」 モトロポリタン・ミュージアムThe Mottropolitan Museum of Art(1930年代初期)アメリカ モッツ・ミニチュア・コレクションより

ニューヨークの「メトロポリタン・ミュージアム」をもじった命名。6本の円柱は本物の大理石製。絵画の多くは、雑誌や本からの切り抜きで、油絵らしく見せるため釉薬が塗られています。犬を連れた少女の前にある絵画は、バーバラ・モッツが描いたオリジナル作品です。

世界の2大プライベートコレクションといわれたヴィヴィアン・グリーン・コレクションとモッツ・ミニチュア・コレクションをはじめ、アメリカ、ヨーロッパ、日本の貴重な作品を展示しています。

ハスケル・ハウスThe Haskell House 建物18世紀後半/内装1920年代半ば ヴィヴィアン・グリーン・コレクションVivien Greene Collectionより 
開閉式のドールハウス ハスケル・ハウスThe Haskell House 建物18世紀後半/内装1920年代半ば ヴィヴィアン・グリーン・コレクションVivien Greene Collectionより 

イギリスの1998年と99年のオークションで、その一部が日本に渡ることになったとき、ある新聞は「大変悲しいことに、この貴重なコレクションが我が国から失われてしまった」と報じました。このヴィヴィアン・グリーン・コレクションの美術工芸品としての貴重さ、人気の高さを物語るエピソードです。

18世紀後半に作られた「ハスケル・ハウス」は英国貴族ハスケル卿の母が制作したドールハウス。建物の中には誰が住んでいるのか、どのような生活が広がるのか、想像力が豊かに膨らんでいきます。

まとめ

いかがでしたか?小さな世界に込められた作り手たちの思いと愛情。その世界に一歩足を踏み入れればきっと私達もドールハウスの魅力がわかるはず。ただ「かわいい」「美しい」だけじゃない、歴史的価値と背景、奥深さに触れてみてはいかがでしょうか。

日本で唯一のドールハウス専門の美術館の、貴重なミニチュアコレクションをお見逃しなく!

箱根ドールハウス美術館
美術館外観
箱根ドールハウス美術館
[日時]4月1日(土)よりリニューアルオープン
[TEL]0460-85-1321
[場所]神奈川県足柄下郡箱根町芦ノ湯84-55
[開館時間]10時~17時30分(最終入館17時)
※11、12月のみ10時~17時(最終入館16時30分)
[休館日]第2・4火曜日、1~2月休館
[料金]大人1200円、中高大学生1000円、小人700円、小学生未満無料
[アクセス](電車)【小田原駅】・【箱根湯本駅】より元箱根行きバス【芦ノ湯】下車すぐ
(車)【東名厚木IC】より小田原厚木道路~国道1号あるいは箱根新道経由【芦ノ湖大観IC】、又は【東名御殿場IC】~仙石原経由 ※芦ノ湖まで車で5分
「箱根ドールハウス美術館」の詳細はこちら

※この記事は2017年3月時点での情報です

フォークラス編集部  フォークラス編集部

美容やビジネスまで幅広いウェブメディアの記事制作をしているコンテンツ制作会社。 ウェブ制作も行っている。インタビューや取材記事など制作が得意。

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