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2019.11.25

【熊本】名物「太平燕(タイピーエン)」おすすめ6選!現地で食べる外せない一皿はコレ

熊本を訪れたら、ぜひ食べたい名物料理「太平燕」。そのルーツやおいしい太平燕の作り方、おすすめ店をまるっとご紹介。
地元民に80年以上愛され続けている老舗から、刺激的な旨辛系、ピロシキタイプの最新アレンジ太平燕までどれも見逃せないラインナップですよ。
記事配信:じゃらんニュース

熊本で愛され続ける郷土料理「太平燕」とは?

太平燕

太平燕とは、鶏ガラスープに、野菜や魚介などの種類豊富な具材、ヘルシーな春雨が入った麺料理のこと。具材の旨みたっぷりのスープをほどよく吸ったツルツルの春雨の味わいと食感がクセになります。

もともとは、1900年代前半、中国・福建省から九州へ渡ってきた華僑の人たちが作り始めたものがルーツでした。

中国・福建省で食べられていた太平燕は、豚肉の団子、ワンタン、アヒルの茹で卵が入ったスープ。お祝いの席で食べられるハレの日の料理で、九州へ伝わったものとまったく別の物でしたが、熊本へと伝わった太平燕は、多くの人に愛され、いつしかこの地で身近な郷土料理として根付いていきました。

現在、熊本の中国料理店では、ほとんどの中国料理店でメニューに太平燕があり、定番の一品。学校給食でも出されているなど、まさに熊本市民のソウルフードなのです。

おいしい「太平燕」は熟練のワザで作られる!

太平燕

太平燕の作り方は、まず、中華鍋で肉や魚介類、野菜を炒めます。そこへスープを入れ、煮立たせて、具材の旨みをしっかりとスープへ移します。その後、春雨を加えて、味を調え、盛り付けたら完成です。

太平燕

春雨は、食感の良い緑豆春雨を使っている店が多く、ヘルシーでありながら食べ応えも十分。また、太平燕の定番トッピングといえば、虎皮蛋(フーピータン)。茹で卵を揚げたもので、独特の食感が楽しめます。

太平燕の名店

上通パビリオン紅蘭亭

創業から85年!愛され続けている太平燕

上通パビリオン紅蘭亭

1934年の創業当時から、定番料理の一つとして太平燕を提供していた紅蘭亭。「太平燕を食べるならここじゃなきゃ」と訪れるファンが多い老舗中国料理店です。

紅蘭亭の太平燕(913円)は、鶏ガラに豚骨のコクを加えたスープがベース。そこに、キャベツやイカ、エビ、豚バラ、青ネギなど具材の旨みを加え、味付けは塩のみ。ごまかしのきかない、シンプルな構成です。

塩は、昔ながらの天日干しの製法で作られている福建天然塩を使用。ミネラルが多く、甘みを感じられる優しい塩が紅蘭亭の太平燕には不可欠な存在です。

春雨は、歯応えのある緑豆春雨をスープへ入れる前にほどよく戻しておくことで、スープとのなじみ具合を調整しています。

ひと口食べると、魚介の香り、野菜の甘みが驚くほど口の中へ広がっていきます。シャキシャキとした野菜、春雨のプチンという歯応え、ツルツルとしたのど越しの良さなど、食感の豊かさも魅力です。

上通パビリオン紅蘭亭

材料や調理工程の一つ一つに、創業当時から受け継がれたこだわりを生かしていくことで、世代を超えて愛されてきた太平燕のおいしさを作り上げていることを感じさせます。

季節の食材を加えてアレンジされた期間限定の太平燕もあるので、何度訪れても飽きずに太平燕を楽しめますよ。

■上通パビリオン紅蘭亭
[住所]熊本県熊本市中央区上通1-15
[営業時間]11時~21時30分(L.O.21時)
[定休日]なし(大晦日・元日のみ)
[アクセス]熊本市電通町筋電停より徒歩2分
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会楽園

熊本の太平燕文化をけん引してきた老舗

会楽園

1933年創業の中国料理 会楽園は、中国の技法を使いつつも、日本人に親しみやすい味わいを作りつづける名店。

会楽園

創業当時からつくり続けている太平燕(880円)は、野菜の甘みが引き立つまろやかな味わい。強火で長時間炊き出す鶏ガラスープは、アクを丁寧にとり、旨みたっぷりの白湯スープに仕上げています。

具材はタケノコ、エビ、キクラゲなど具だくさん。野菜にキャベツを使う店が多い中、会楽園では、白菜を使用。白菜ならではの風味がスープに優しい甘みを加えており、飲み干したくなる味わいです。

麺は、ジャガイモとサツマイモのデンプンで作る太めの特注春雨。スープとなじむとプルンとした食感になり、シャキシャキとした野菜とのコントラストが楽しめます。

■会楽園
[住所]熊本県熊本市新町2-7-11 プレシール新町1F
[営業時間]【平日】11時30分~15時【土・日、祝日】11時~16時 ※材料がなくなり次第終了
[定休日]月曜日、第2・4火曜日 ※臨時休業あり
[アクセス]熊本市電洗馬橋電停から徒歩1分
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四季 儷郷(れいきょう)

たっぷりの具材が入った太平燕に驚き!

四季 儷郷

高級感の漂う店内で、本格四川料理を味わえる四季 儷郷。リーズナブルなランチから、お祝いの席にもぴったりの高級中国料理コースまで、幅広いメニューを揃えています。

四季 儷郷

四季 儷郷のタイピーエン(1100円)は、なんと10種類以上の具材が入った具だくさん太平燕。

イカ、エビ、白菜、キャベツ、シイタケ…とにかく、野菜、魚介がたっぷりと入っているんです。その素材それぞれに、下茹でや油通し、卵白をまぶすなど、細かい仕込みを施しているというから驚きです。

赤鶏の鶏ガラ、豚骨白湯スープを合わせ、奥深いコクとさっぱりとしたあと味を両立させたスープを作ります。そこへ、たくさんの具材を入れ、複雑な旨みを見事に調和させた太平燕を完成させます。

短く切った緑豆春雨を使っているので、具材との絡みも抜群です。

ランチタイムには、太平燕にサラダ、点心、杏仁豆腐がついた太平燕セット(1700円)もあります。

■四季 儷郷
[住所]熊本県熊本市中央区白山3-1-5 ホテル白山イン2F
[営業時間]11時30分~14時45分、17時15分~21時30分
[定休日]水曜日
[アクセス]JR新水前寺駅より徒歩3分
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肥後めしや 夢あかり

海鮮の旨みに満ちた一杯

肥後めしや 夢あかり

熊本城のふもとに位置する、桜の馬場城彩苑内にある肥後めしや 夢あかり。ランチタイムは、太平燕やマーロー麺(馬肉麺)などの麺料理を中心に、テイクアウトの馬肉パンやタピオカ入り杏仁ドリンクなどを、気軽に楽しむことができます。
夕方からは、店名を「月あかり」と変えて、日本料理、中国料理、西洋料理と幅広いメニューを、ゆったりと楽しめる店に様変わりする、ちょっと変わったお店です。

肥後めしや 夢あかり

こちらのお店のタイピーエン(1000円)は、魚介の旨みが効いているのが特徴。アサリやエビ、カニ、イカなど、海の幸たっぷりで、体中に染み渡るおいしさです。

白菜やネギなど、野菜もふんだんに入っており、春雨と共に多彩な具材を口に運ぶのが楽しい一品です。

別皿の特製辛味を途中から入れて、味を変えて楽しむのもおすすめ。ピリリとした辛味、コクが加わり、ひと味違った太平燕の魅力に出会うことができますよ。

■肥後めしや 夢あかり
[住所]熊本県熊本市中央区二の丸1-1-2 熊本城桜の馬場城彩苑 桜の小路
[営業時間]【平日】11時~19時【土・日、祝前日】11時~20時
[定休日]12月31日
[アクセス]しろめぐりんバス桜の馬場城彩苑停留所から徒歩2分
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中華旬菜 燕燕(えんえん)

痺れる旨さ!麻辣テイストの太平燕

中華旬菜 燕燕

ランチタイムは近隣会社員でにぎわうなど、地元住民に親しまれているアットホームな中国料理店。
本格四川料理や熊本の食材を中華風にアレンジした熊本風中華など、幅広い料理が味わえます。

中華旬菜 燕燕

太平燕(900円、ランチタイム880円)は、コクのある鶏ガラと野菜のダブルスープに、ぷりぷりのエビやイカ、野菜の風味をきかせたしっかりとした味わい。地元客にもファンが多い一品です。

中華旬菜 燕燕

そしてなんと、こちらのお店には、オリジナルの太平燕・麻辣湯燕(900円、ランチタイム880円)があるんです。山椒とラー油がきいたスープは、ピリッ!ビリリ!と感じる痺れる辛さが特徴。鶏ガラと野菜のダブルスープの旨みと相性が良く、まさに旨辛です。

ランチタイムはもちろん、夜にはお酒の〆としてもおすすめです。

■中華旬菜 燕燕
[住所]熊本県熊本市中央区練兵町54-4 松崎ビル1F
[営業時間]11時30分~14時、18時~21時30分
[定休日]日曜日、祝日は不定
[アクセス]熊本市電慶徳校前から徒歩3分
「中華旬菜 燕燕」の詳細はこちら

ブーランジェリー ジタン

パンの中から太平燕!?ピロシキタイプもおすすめ

ブーランジェリー ジタン
出典:(公社)熊本県観光連盟

八代市にあるベーカリー、ブーランジェリー ジタン。上質な小麦を使用した香り豊かなパンが店内いっぱいに並んでいます。 ここで食べられるのが、太平燕をピロシキで包んだ県南ピロシキ(170円)です。

カリッとしたピロシキの生地の中には、県内産キクラゲや八代産トマト、ちくわなど春雨と一緒に太平燕の具材として入っています。もちろん、太平燕といえばおなじみの虎皮蛋(フーピータン)も入っていますよ。

太平燕の風味をギュッと閉じ込めたピロシキは、食べるほどに多彩な味が飛び出してくるので、最後まで飽きずに食べることができます。太平燕の新しいアレンジとして、県内でも注目のメニューです!

■ブーランジェリージタン
[住所]熊本県八代市海士江町3245
[営業時間]8時~18時(パンがなくなり次第終了)
[定休日]火曜日
[アクセス]九州自動車道八代ICから車で8分
「ブーランジェリージタン」の詳細はこちら

※この記事は2019年11月時点での情報です
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菊地裕子  菊地裕子

編集プロダクション勤務を経て、東北を拠点に活動するフリーライター。おいしくて、ちょっと変わったグルメを見つけて、食べてみることが大好きです。

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