5、家の中の危険を把握しよう
自宅にいれば安全だと思っていませんか?
防災グッズや避難について準備をすれば安心、というわけではありません。背の高い家具への転倒防止対策もお忘れなく。便利なグッズもたくさん販売されています。
家中全ての家具に対策するなんて大変…と思う人は、寝室の安全を最優先に。明け方未明に起きた阪神淡路大震災の時は、多くの人が就寝中に家具の下敷きになっています。

寝室だけは家具の転倒防止対策をする、そもそも寝室や寝床のそばに背の高い家具や重い家具を置かない、など寝室について見直してみてください。
6、準備物を確認しよう
被害の状況によっては、しばらく避難所で過ごさなければならなくなるかもしれません。避難所はチェックしたから大丈夫!と安心するのは禁物です。避難所に行って、すぐに炊き出しがあるわけでも、暖かい毛布などが用意されているわけでもありません。最低限の食料、冬であれば防寒具などは必要です。

下記に最低限必要なものを挙げましたので、これらだけでも準備しておくことをおすすめします。
避難に最低限必要なものリスト
□水
□すぐ食べられる非常食(乾パンなど)
□歯磨きシート
□ウエットテッシュ
□マスク
□生理用品
□タオル・手ぬぐい
□メモ用紙
□筆記用具
□下着
□着替え
□レインコート(着替え・防寒にも使える)
□携帯の充電器
□現金
□ヘッドライト(両手が使える)
忘れがちだけど大切なものリスト
□身分証明書(マイナンバーカード・保険証・運転免許証など身分証のコピー)
□家族の連絡先が記載されたメモ
□薬の処方箋のコピー(持病のある人)
□予備のメガネ(視力の低い人)
こうして書き出してみると、結構たくさんありますね。
最初からいろいろセットになった防災袋なども販売されていますが、必要な品は家族構成によっても異なります。例えば、赤ちゃんのいる家庭には「おむつやミルク」を、小さな子どものいる家庭にはお絵かき帳などの時間つぶしができる物を、と自分の家族構成や生活に合わせて、必要な品をプラスしてみてください。
7、避難訓練に参加しよう
防災グッズを用意するだけでなく、実際に避難訓練に参加することも大切です。職場や地域で行われている避難訓練で、避難の手順や経路について確認してみましょう。
草野さんは阪神淡路大震災後、体育館で泊まりがけの「防災訓練」を体験したことがあるそうです。夏の体育館は、想像以上に「蒸し暑く」「音が響き」体育マット越しなのに「床が硬い」ことを知ったそう。これで、安易に「避難所に行けばいい」と思わなくなったとのことです。

避難所での生活は想像以上にツラそうです。被害が少なければなるべく自宅で過ごせるように、そして避難所に行かなければならなくなったとしても少しでも不安を少なくできるように、やはり普段からの備えが大切なのですね。
まとめ
今からすぐに万全の備えをすることは、忙しい日々の中ではなかなか難しいかもしれません。できることから一つずつでも、防災対策を意識して過ごしてみてはいかがでしょうか。

Profile:草野かおる(イラストレーター/防災士)
出版社勤務の後、イラストレーターとして活動。PTA、自治会を通して16年に渡り防災勉強会や防災訓練で防災活動に関わったことを生かし、東日本大震災の数日後、ブログにて発信を始め、現在はツイートも積極的におこなっている。2018年に防災士の資格を取得。防災についての講演やテレビ・ラジオ出演なども。『4コマですぐわかる 新みんなの防災ハンドブック』(ディスカバー・トゥエンティワン刊)など著書多数。
※この記事は2020年6月時点での情報です
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じゃらん編集部
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