初心者でも川釣りを楽しむための情報を紹介します。
釣れる魚、釣りやすい時期やタイミング、ルアーや仕掛けなどの道具にエサ、事前に準備しておくことや川釣りのテクニックまで、幅広い情報を網羅!
日々、釣りの情報を提供している「週刊つりニュース」の監修で、初心者でもわかりやすく解説します。
川釣りの魅力と楽しみ方
川釣りの魅力は、四季折々の自然に触れられるところ。
春は桜の木の下で…、夏はセミの声を聞きながら…、秋は紅葉に囲まれて…など、山や森に囲まれて自然を感じながら楽しむことができます。
キャンプ中に川釣りを楽しみ、釣れた魚を新鮮なうちに味わう!なんてのもおすすめ♪
そして何と言っても、釣れた時の喜びや達成感は川釣りの醍醐味!
場所や道具を工夫して狙った通りの魚が釣れた時の興奮は、計り知れません。
初心者でも釣りやすい川釣りの魚の種類
まずは、川釣りにおいて初心者でも釣りやすい魚を紹介します。
【全国的に生息】小ブナ、ヤマベなど

童謡『ふるさと』で「小鮒釣りし、かの川~」と歌われているように、古くから手軽な川釣りの魚として親しまれています。
全国の水辺に生息し、多くの川や池などで釣ることができます。

【全国的に生息】コイ

小ブナ同様、全国の河川や水辺に多数生息。
中には90センチ近い大物もいることから、「引きの強さ」という釣りの醍醐味を体験できる魚です。
【海の近いエリア】ハゼ

海に近い下流エリア~河口部や運河などで釣ることができます。比較的、浅場(水深の浅いところ)にいるので、初心者でも気軽にチャレンジできる魚といえます。
市場流通が少なく、魚屋でもなかなか買えないですが、とても美味しい魚なのでぜひ!特に天ぷらは絶品です。
【河川の中流~下流エリア】テナガエビ

河川の中流~下流域の消波ブロックや障害物周り、親水公園の池など行きやすい場所に生息し、しかも簡単に釣れるので初心者向き。しかも、エビ特有の「ピチピチした引き」を楽しむこともできます。
食べるなら、おすすめは唐揚げ!
釣りやすい時期やタイミング

川で釣りやすい時期は、魚によって異なります。
例えば、ハゼなら6月末~12月末、テナガエビは5月末~9月末ごろまでがシーズンです。
川釣り全体としてのオフシーズンは冬。
全く釣れないということではありませんが釣れる魚の数は少なくなるので、初心者なら春~秋ごろに行くのがおすすめです!
ただし、夏~秋にかけては急な大雨や増水に注意してください。
台風後はしばらく全く釣れないことも多く、水位も上がって危険なので避けるようにしましょう。

竿や仕掛け等、川釣りに必要な道具
ここからは、川釣りに必要な「道具」の解説です。
川釣りに必要な道具一覧

必ず用意しなければいけない道具を一覧にまとめました。

(※1)近隣の釣具店や商店のほかコンビニで購入できることもある。価格例は、東京・多摩川(第三号区)では一日券500円、一年券2500円。

これらの一覧に加えて、釣った魚を持ち帰って食べたいなら「クーラーボックス」、飼育したいなら「エアポンプ」など」、大きな魚を釣りたいなら「タモアミ」(魚を取り上げる網)など、やりたいことに合わせて別途道具を揃えていきましょう。
初心者でも釣りやすいおすすめ商品
「同じ道具でも色んな種類があって、何を選べばいいかわからない…」そんな人向けに、初心者が選ぶのにおすすめの商品を紹介しましょう。

まず、竿は「ノベ竿」がおすすめ。シンプルな作りなので安いものは1000円ほどと手に入りやすいのがいいところです。振り出し式(収納できる竿)のものは小さくなるので持ち運びやすく、特におすすめ。

ハリなら、「スレバリ」を選ぶのがいいでしょう。これは、カエシ(食いついた魚が外れにくくなるように、ハリの反対方向に小さなハリがついているもの)が付いていないハリです。
慣れないうちは、衣服や周囲にハリを引っ掛けてしまうことも多いですが、カエシがない分取りやすいので初心者でも安心です。

最後に、ウキ・オモリ・ハリ・ハリスがセットになった「仕掛けセット」をおすすめします。竿につけるだけですぐに釣りを始められるので、初心者にはぴったりです。
安いもので300円~あるので、気軽に購入できますね。
初心者でも扱いやすい川釣りのエサ
次は、初心者向きの「エサ」を紹介します。
練りエサ
水と混ぜて練って作る、川釣りをはじめとした淡水釣りの基本となるエサです。
入れっぱなしだと溶けてなくなってしまうので、何度も投入し直す必要があります。
虫エサ
ミミズ、赤虫など。練りエサと違い溶けないので、魚に取られない限りエサが残りやすいのがメリットです。
特に炎天下では、エサ箱やクーラーボックスに入れて管理しないと死んでしまい、エサの効果が半減するので注意。
食パンなど身近な食材
マブナ釣りではウドン、コイ釣りでは食パン、ハゼ釣りでは魚肉ソーセージ、貝柱やカマボコなど、意外にも冷蔵庫の余りものがエサになることも。
人間が食べて美味しいものは、魚にとっても美味しい…のかも。
川釣りをする前に確認しておくべきこと

川釣りをするには、「遊漁券(ゆうぎょけん)」という漁協(内水面漁業協同組合)が発券する釣り券を買わなければいけません。
これを買わずに釣りをすると、密漁になってしまうのでご注意を。
一般的な金額は、1日券が1000~3000円くらいで、年券が4000~18000円くらい。
購入できる場所は、各漁協規則によって決められた販売店のみで、漁協事務所や釣具店、個人商店、コンビニなどさまざまです。
漁協が運営するHPやパンフレットに記載されているので、チェックしてみてください。
初心者向きの川釣り方法や釣れるためのテクニックをご紹介!
初心者向けの川釣り方法やテクニックを紹介!これを見ながら実際にやってみてくださいね。
ウキ釣り

仕掛けに「ウキ」をつけて、そのウキの動きで魚のアタリ(魚が食いつくこと)を見極める一般的な釣り方。
ウキから下の長さの調整がカギで、川底を這うか這わないかくらいの絶妙な長さに調整するのが基本です。
小ブナやヤマベ、ハゼやテナガエビなど浅瀬の魚を狙うのに有効。
ミャク釣り

「ミャク釣り」とは、ウキを付けないで、仕掛けを川の流れに沿って流す釣り方。仕掛けがシンプルなので初心者向きです。アタリを見逃さないよう、「目印」をつけることも。
手元にくるブルっという感覚が来たら釣りあげるのがコツです。
パンコイ

食パンを使ったコイ釣りです。まずは小さく食パンをちぎって周囲に投げます。(周囲で釣りをしている人が多い場合などは控えてください)
パンを食べにコイが水面をパクパクする姿が見えたら、パンをちぎってハリに付け投入。丸めたりこねたりせずちぎるのがコツです。手に重みが伝わったら竿を立てて釣り上げましょう。
パンをつけるだけでコイ釣りを楽しめる「コ式」と呼ばれる専用アイテムもあります。
川釣りに行く前に知っておきたい注意点

ブラックバスなどが有名な「特定外来生物」は、持ち運びや飼育、別の場所への再放流が禁止(ただし、締めて持ち帰り食べるのはOK)されており、重い罰則が設けられているので注意が必要です。
自治体によっては同じ場所への再放流も禁止(いわゆる「キャッチ&リリースの禁止」)になっているところも。
釣りに行く前に、その川に特定外来生物がいないか、いるとしたらどの魚なのかは調べておいた方がいいでしょう。
【監修/週刊つりニュース】
全国各エリアの最新釣り情報を提供している「釣り専門新聞」。紙の新聞だけではなく、WEBメディア「TSURINEWS」でも釣りや魚に関するノウハウを配信中。
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※この記事は2020年6月時点での情報です
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