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2020.11.26

【初心者向け】ワカサギ釣りの方法・道具・コツを紹介!おすすめ釣り場情報も

初心者でもワカサギ釣りを楽しむための情報を紹介します。

ドーム船、氷上、ボートでの釣りの方法や、必要な道具、餌の仕掛け方、たくさん釣るためのコツ、山中湖や桧原湖などおすすめのワカサギ釣りスポットまで、幅広い情報を網羅!

YouTubeチャンネル・スターひろじで活躍する「ワカサギ釣りの達人」鯉渕強海さん監修でわかりやすく解説します。

※この記事は2020年11月2日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
記事配信:じゃらんニュース

ワカサギってどういう魚?

(画像提供:鯉渕強海さん)
(画像提供:鯉渕強海さん)

ワカサギは、日本全国の湖やダム湖などに生息していて、食用として養殖もされている魚です。ワカサギ釣りスポットとして観光地化している湖も各地に存在します。

寿命がわずか1年という「年魚」なので、5~8cmくらいと小さなサイズが一般的ですが、まれに12cmほどのものも。
群れを作って回遊するのが特徴なので、上手く群れのいるスポットで釣りをすれば“大漁”に期待できます。

ワカサギ釣りってどういうもの?

ワカサギ釣りとは、ハリにつけたエサを湖の水中で動かしながらおびき寄せる、魚との駆け引きが楽しめる釣りです。

その魅力は、なんといっても手軽なこと!
他の釣りと比べて釣り竿が軽く、力も必要ないので、子どもや女性、初心者でもチャレンジしやすいレジャーです。

ワカサギは低い水温を好むため、動きが盛んになる12月頃の釣りがおすすめ♪(ただし、釣る場所によってベストシーズンは異なります)

釣れる時期も場所によって大きく異なります。スタートが早い場所なら9月ごろから、終わりは3月ごろが多いですが、ゴールデンウィーク空けまで釣れる湖も。

朝・晩に捕食活動をすることが多いので、この時間帯を狙って釣りに行くのが良いでしょう。

また、ワカサギ釣りには大きく分けてドーム船、氷上、ボートの3種類があります。

【初心者おすすめ度★★★】ドーム船

(画像提供:鯉渕強海さん)
(画像提供:鯉渕強海さん)

屋形船内に溝があり、そこから仕掛けを垂らして釣りができます。
船内は暖房・トイレが完備されていることが多いので、初心者でも気楽に始められます。

【初心者おすすめ度★★】氷上

(画像提供:鯉渕強海さん)
(画像提供:鯉渕強海さん)

凍った湖面に専用のドリルで直径15cm程度の穴をあけ、その穴から釣りをします。
「ワカサギ釣り」といったら、この方法を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

個人でドリルや氷上ワカサギ釣り用のテントを準備するのは少し難易度が高いですが、氷上にドーム船や小屋があるスポットであれば初心者向きです。

【初心者おすすめ度★】ボート

(画像提供:鯉渕強海さん)
(画像提供:鯉渕強海さん)

屋根のないボートを静かに漕ぎ、釣りスポットで仕掛けを垂らします。
湖上は風をさえぎるものがないので、予想以上に冷えるという意味でやや上級者向き。ボートでワカサギ釣りをするなら、しっかりと防寒対策をしましょう!

ワカサギ釣りに必要な道具

ワカサギ釣りをする上で必要な道具を紹介します。

竿・リール

(画像提供:鯉渕強海さん)
(画像提供:鯉渕強海さん)

釣果を左右する必須アイテム、竿とリール。

ワカサギ釣りはすぐ手前に釣り糸を垂らすため、竿が長いと釣りにくく邪魔になってしまいます。
手巻きのリールなら60~90cmほど、電動リールの場合は20~40cmの竿をセレクトしましょう。

リールは、竿に取り付けて釣り糸を巻き上げるときに使う道具で、手動・電動と2タイプあります。
電動の方が素早く巻き上げられるので、慣れていない初心者が快適に釣りを楽しむにはこちらがおすすめ♪電動リールの値段はだいたい5000円から。

多くのドーム船で竿とリールの貸し出しをしているので、まずはレンタルでも良いでしょう。

糸・仕掛け

(画像提供:鯉渕強海さん)
(画像提供:鯉渕強海さん)

糸はワカサギ釣り専用のものがあるので、それを使用しましょう。

ワカサギ釣りの仕掛けは、他の釣りと違ってハリが5~10本ついていますが、初心者は少なめの5~6本がおすすめ。
ハリ数が多いと仕掛けが絡まったり、自分の服に引っかかったりするトラブルの原因となるからです。

オモリ

オモリは、目的の水深まで仕掛けを引っ張っていってくれる役割があります。
さまざまな重さのものがありますが、初心者なら3~8gのものがおすすめ。

魚を入れるもの

(画像提供:鯉渕強海さん)
(画像提供:鯉渕強海さん)

釣れたワカサギを保存する専用のボックスもありますが、大きめのタッパーやバケツでも代用可能。
ジップロックに入れてこまめにクーラーボックス等で冷やしながら保存しておくと、食べるときまで鮮度を保つことができます。

その他、あると便利なもの

その他、マストではないけどあったら便利なものは、こちら。

■魚群探知機…魚が潜んでいる深さ(タナ)を探すことができる
■たたき台…リールを持ち、魚を誘う際に使用。リールを床に置いて誘うとずっと前かがみの姿勢で体に負担がかかるので、平らで高さのあるもの(クーラーボックス等でも代用可)を用意しましょう
■座布団、クッション…防寒対策、腰痛対策になる
■ハサミ…糸を切る際などに使用。一式をレンタルするとセットになっていることも多い

ワカサギ釣りの服装

(画像提供:鯉渕強海さん)
(画像提供:鯉渕強海さん)

ワカサギ釣りは、寒さとの勝負といっても過言ではありません!
朝・晩は氷点下になることもあるので、どの釣り方法でも防寒対策は必須です。

ドーム船

船内は暖かいですが、外は氷点下になることもあるので移動中の防寒はしっかりと。
上下脱ぎ着しやすい防寒着が◎。

氷上

ドーム船より寒いので、テントを張っても防寒対策は忘れずに。
氷点下でも耐えられる厚手の防寒着を用意しましょう。

ボート

「真冬にずっと外にいても大丈夫な格好」を意識しましょう。
アウターはもちろん、インナーも保温性の高いものを。

防寒対策に、用意したいものリストはこちら。
■スキー・スノーボードウエアなどの厚手のダウン上下
■長靴、防水ブーツ、アウトドアシューズ
■厚手の靴下(替え用も用意)
■ホッカイロ
■手袋(釣りをするときは外す。仕掛けに引っ掛かることが多いので)
■マフラー
■ニット帽
■耳当て

やりすぎかな?と思うくらい厚着をして、防寒グッズをたくさん持参しておくと、安心できそうです。

ワカサギ釣りのエサとつけ方

(画像提供:鯉渕強海さん)
(画像提供:鯉渕強海さん)

ワカサギ釣りに使用するエサは、主に3種類。
■サシ…ハエの幼虫。最もポピュラーなエサ
■赤虫…サシと違い、細長いワカサギも吸い込みやすいエサ。ただし、少しハリにつけづらい
■ラビット…サシの小型版。氷上のワカサギ釣りや、釣れるサイズが小さいときに有効

ハリにつけやすく、初心者向きなのはサシです。
1/4~1/2サイズに切ると、エサの「におい」が水中で広がることでワカサギが寄ってきて、釣りやすくなります。

また、ハリ先の部分を出すようにつけるのがポイントです!
そうすることで、ワカサギの口にハリが引っ掛かりやすくなります。

釣り方とたくさん釣るコツ

ワカサギ釣り

ワカサギを釣るまでの順序と、そのときのコツを紹介します。
たくさん釣れるよう、参考にしてみてくださいね♪

STEP1:エサをつける
まずは、仕掛けの全てのハリにエサをつけます。
■コツ:エサは何度も交換します。(10分経って釣れなかったら交換、くらいの頻度で)

STEP2:仕掛けを落とす

(画像提供:鯉渕強海さん)
(画像提供:鯉渕強海さん)

水中に仕掛けを落として、オモリが湖底に到達したら10~15cmくらい引き上げます。
この位置に、ワカサギがたくさんいることが多いです。
■コツ:リールには糸を引っ掛けるための止め金があります。狙った位置に仕掛けを投入できたら、ここに糸を固定することで、毎回同じ深さで釣りができます。

STEP3:魚を誘う

(画像提供:鯉渕強海さん)
(画像提供:鯉渕強海さん)

竿を10cm程上下に揺らす動作を3回ほど繰り返したのち、3~5秒ほど必ず動きを止めます。
これを「誘い」といい、動きを見せることでワカサギが食いつきやすくなります。
■コツ:10cmより大きく動かしたり、小さく動かしたりすることで、よりワカサギが食いつきやすくなります。誘ったあとは、必ず動きを止めて魚がエサを食べる「間」をつくりましょう。

STEP4:竿の先が動いたらリールを上げる

(画像提供:鯉渕強海さん)
(画像提供:鯉渕強海さん)

ワカサギがエサに食いつくと、竿の先がぴくっと動きます。(「アタリ」といいます)
アタリがきたら、リールを素早く持ち上げるようにして、ワカサギの口にハリを深く引っ掛けます。(「アワセ」といいます)
■コツ:竿の動きに少しでも違和感があったら、とりあえずアワセてみましょう。ワカサギは小さな魚なので、他の魚に比べてアタリが小さく見落としがちだからです。

STEP5:糸を巻き上げ、魚を外す

(画像提供:鯉渕強海さん)
(画像提供:鯉渕強海さん)

アワセが上手くいったら、リールで糸を巻き上げます。釣り上げたら、魚をハリから外して入れ物へ。
■コツ:魚を外すときは、糸が絡まないよう丁寧に!糸は細く弱いので、無理やり引っ張らずに外しましょう。

釣ったあとは、どうやって食べる?

(画像提供:鯉渕強海さん)
(画像提供:鯉渕強海さん)

釣ったワカサギを美味しくいただくまでがワカサギ釣りの醍醐味!
天ぷらやからあげにして食べるのが定番です。

その他におすすめの食べ方は塩焼き!
塩を多めに振ったワカサギを揉み洗い、これを2回繰り返した後にグリルなどで焼くと、おつまみにぴったりです。

また、ちょっと変わり種では「めんつゆ」で作る沖漬けも♪
ペットボトルに5倍希釈にしためんつゆを用意し、釣れたワカサギを漬けておいたら、後は焼くだけ。
味がしっかりしみ込んで、風味たっぷりに仕上がります。

ちなみに、湖上は油の使用がNGの場所がほとんど。
釣りたてをすぐに調理することはできないので、家に帰ってからいただくようにしましょう。
湖の近くに船宿があれば、釣ったワカサギの調理サービスをしてくれる場合もあるので、お願いしてみては?(ただし、宿泊しないで調理だけお願いするのは失礼なので、控えるようにしましょう)

おすすめのワカサギ釣りスポット

最後に、全国各地の魅力的なワカサギ釣りスポットを紹介します!
それぞれの釣りの方法や楽しみ方、おすすめシーズンやアクセスについても参考にしてみてくださいね。

阿寒湖【北海道】

阿寒湖

例年1月中旬~3月下旬頃の間、氷上ワカサギ釣りを楽しむことができます。
レンタルセットがあるので、手ぶらでも気軽に挑戦できるのが良いところ♪

近年、北海道では現地の漁協の努力もあり、ワカサギ釣りが盛り上がっています。
氷上で「ワカサギ釣りらしさ」を感じられるスポットも多いので、旅行と一緒にチャレンジしてみては?

網走湖【北海道】

網走湖

日本有数のワカサギ生産地のため、たくさん釣れると評判です。
シーズンは、例年12月下旬~3月中旬頃。
テントをレンタルすれば、氷上ワカサギ釣りを存分に楽しめそうです。

桧原湖【福島県】

(画像提供:鯉渕強海さん)
(画像提供:鯉渕強海さん)

多くの釣り師が訪れる、ワカサギ釣りの聖地。
11~3月の間、ドーム船、氷上のレンタル小屋、氷上のテントで釣りを楽しむことができます。

魚が美味しく、ワカサギ釣りの環境が整っているので、氷上を楽しみたい初心者におすすめしたいスポットです♪
周辺の観光スポットを巡ったついでに、釣りを楽しむのも良いでしょう。

赤城大沼【群馬県】

(画像提供:鯉渕強海さん)
(画像提供:鯉渕強海さん)

関東では数少ない、氷上ワカサギ釣りができるスポット。1月上旬~3月下旬頃がシーズンです。
また、例年9~11月はボートでの釣りを楽しむこともできます。

日本でも随一の難易度を誇るスポットなので上級者向きですが、サイズが大きくて骨まで柔らかく、とても美味しいのでチャレンジしてみるのも◎。
凍った湖面の氷の中に気泡が閉じ込められてできる“アイスバブル”という自然現象が見られる可能性も!

高滝湖【千葉県】

(画像提供:鯉渕強海さん)
(画像提供:鯉渕強海さん)

東京湾アクアラインからすぐ、アクセス抜群のスポット!
魚が大きく釣りやすいのが評判で、11~3月がシーズンです。
ボートでワカサギ釣りを楽しみたい初心者の方におすすめ♪
桟橋の上にドームをかけた桟橋ドームもあります。

相模湖【神奈川県】

相模湖

東京都心からのアクセス抜群!
シーズンは9月~翌年3月頃で、ドーム船とボートどちらも楽しめます。
ドーム船内はとても暖かいので、真冬でも防寒対策が必要ないのだとか。

諏訪湖【長野県】

諏訪湖

ドーム船が多く、子どもや女性でも楽しくワカサギ釣りを楽しめます。秋はボート釣りがメイン。
釣りの後は、周辺の日帰り温泉で冷えた身体を温めて♪
例年9月~翌年3月頃が釣りシーズンですが、年によって変動するので、確認してから出かけましょう!

山中湖【山梨県】

山中湖

ドーム船とボートともに楽しめるスポットで、魚が多く、レンタルが豊富なのも良いところ♪
8月~翌年5月GW明けまでと、シーズンが長いのも嬉しいポイントです。
東京都心からのアクセスが良く、周辺の観光ができるのも魅力的。
ドーム船を希望する初心者の方に一番おすすめの湖です!

河口湖【山梨県】

河口湖

10月~翌年6月頃まで、ドーム船やボートでの釣りが楽しめます。
他と比べ物にならないくらい魚が多いと評判で、上手い人なら1000匹をこえる釣果を出しやすい、大漁に期待できるスポット!
観光地としても楽しめるので、充実した休日を過ごせそう♪

余呉湖【滋賀県】

余呉湖

シーズンの11月下旬~翌年3月頃は、雪化粧をした山々に囲まれ自然を感じながら釣りが楽しめます。
1月下旬頃になると抱卵したワカサギが多くなり、いつもよりさらに美味しく食べられるそう。

津風呂湖【奈良県】

桟橋、ドーム桟橋、ボートなどさまざまな釣り方法が選べるスポット。
ドーム桟橋は思った以上に暖かく、雨などの天気にも左右されないのでおすすめ♪
11~3月の水温が下がる時期がシーズンです。

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【監修/鯉渕強海(こいぶち たけみ)】
釣りと冒険をコンセプトにしたYouTubeチャンネル「スターひろじ」で活躍中。ワカサギ釣りの奥深さ、難しさ、なにより楽しさに魅了され、1年のうち9ヵ月をワカサギ釣りに費やす。ただ数を釣るだけでなく、1匹を釣り上げる過程、喜びを大切にしている。海釣り、小物釣り、渓流釣りもこなす。
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トリクルマガジン編集部  トリクルマガジン編集部

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