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2020.10.28

【初心者向け】渓流釣りの釣り方のコツや釣れる魚・仕掛け・エサまでご紹介!

初心者でも渓流釣りを楽しむための情報を紹介します。
イワナ・ヤマメなど釣れる魚の種類、釣り方のコツ、仕掛けをはじめとした渓流釣りに必要な道具、エサまで、釣り専門紙「週刊つりニュース」協力のもと詳しく解説します。

記事最後には「渓流釣りの注意点」をまとめています。
自分の身を守るためにも、事前に知っておくべき注意点が多数あるので、ぜひ最後まで読んでくださいね。

※この記事は2020年10月23日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。

記事配信:じゃらんニュース

渓流釣りの魅力と楽しみ方

(画像提供:週刊つりニュース)
(画像提供:週刊つりニュース)

渓流とは、川の上流のこと。
(釣りでは最上流域を「源流」と呼び、渓流と区別しています。源流での釣りは、専用道具を身に着けたうえで大きな岩をよじ登ってアプローチするようなエリアで行い、「釣りジャンル自体、渓流釣りとは違うもの」としてカテゴリーしています)

渓流は山間部に多いので、緑あふれる環境で、流れる水も下流に比べてきれいです。
そんな、美しい自然に囲まれた景観を一緒に楽しめるのが渓流釣りならではの魅力。

また、渓流は大きな岩・石が点在しているので、中流~下流と比べて流れが複雑(岩にぶつかって左右に蛇行する)なのが特徴です。
流れが読みづらいため、釣りの難易度が少し高めですが、だからこそ魚のいるポイントを探す楽しみがあるともいえます。

イワナやヤマメなど、「美味しい魚」が釣れるのも、下流で行う川釣りには無い渓流釣りの魅力です。
渓流に隣接したキャンプ場もあるので、自分で釣った魚をBBQで堪能する、そんな楽しみ方も!

渓流釣りは初心者には難しいイメージがありますが、ご安心を。
区切られたエリア内に魚を放流している「管理釣り場」なら魚を見つけやすく、手軽にチャレンジできます!
道具のレンタルもあるので、手ぶらで釣りを楽しめるのも管理釣り場のいいところです。

渓流で釣れる魚の種類

渓流で釣れるのは、主に澄んだ水を好むサケ科の魚。
特に代表的な3種を紹介します。

イワナ

(画像提供:週刊つりニュース)
(画像提供:週刊つりニュース)

上流の中でも最も高い場所にある「源流」に生息する魚です。
天然モノを釣るとなると、山間部の深いところまで行く必要があり難易度が高いので、初心者なら管理釣り場で。
6月~夏が旬で、香りが深く上品な味わいが特徴。
塩焼きで食べるのが定番ですが、釣りたてなら刺身にすることもあります。

ヤマメ

(画像提供:週刊つりニュース)
(画像提供:週刊つりニュース)

「渓流の女王」と呼ばれるほど、渓流釣りで人気のある魚です。
斑紋の入った見た目が美しく、身が締まっていて美味しいので、ぜひチャレンジしたいところ。
警戒心が高い魚ですが、管理釣り場であれば初心者でも釣りやすいです。
春~夏にかけてと、旬の時期が長いのも魅力。

サクラマス

(画像提供:週刊つりニュース)
(画像提供:週刊つりニュース)

サケと同じように産卵時までは海にいて、1月ごろから川に戻ってくる魚です。
ちなみに、ヤマメとサクラマスは同じ魚で、川で一生を過ごす個体をヤマメ、海に出るものをサクラマスと呼びます。

サクラマスはヤマメに比べて大きく成長するので、強い引きを楽しめるのが魅力です。
脂がのった旨みたっぷりの身は、塩焼き、ムニエル、煮つけとどんな料理法でも美味!

初心者向きの渓流釣りの方法やコツ

渓流釣りの手順は大きく分けると
1、釣りやすいポイントを探す(魚のいる場所を探す)
2、仕掛けを投げる
3、釣り上げる
の3STEPです。

この手順に沿って、釣り方とそのコツを解説します。

1、釣りやすいポイントを探す

(画像提供:週刊つりニュース)
(画像提供:週刊つりニュース)

まずは、川の下流から上流に向かいながら、魚のいるポイントを探すことからスタートします。
瀬尻(水流が石に当たって早い流れがある場所を「瀬」といいます。瀬尻とは、瀬の終わりのことで、水流が弱まっている場所)や大きな石のまわり、メインの水流から逆向きに流れができている場所などが、魚が集まりやすく初心者でも釣りやすいポイントです。

2、仕掛けを投げる

(画像提供:週刊つりニュース)
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ポイント(魚がいる場所)を見つけたら、まず狙いたいポイントの上流側に仕掛けを投げ入れます。
糸が張らないようにゆとりをもたせながら、仕掛けがポイントの近くまで流れていくのを待ちましょう。
上手く仕掛けがポイントまで来たら、「アタリ(魚がエサに食いつくこと)」に備えます。
仕掛けが思ったようにポイントまで流れない場合は、自分の体ごと移動しながら仕掛けの位置の微調整を。

≪竿の持ち方≫
竿の下から20センチほどの位置を利き手で握り、その手と同じ側のひじで竿の下部を固定するように持つと安定します。

≪仕掛けの投げ方≫
竿の先が少ししなる程度の位置で、オモリ(仕掛けが魚のいる水深まで沈むための金属製の重り)を持ち構えます。
オモリを離すと同時に竿を下から上に振り上げると、上手く仕掛けが飛んでいきます。

3、釣り上げる

(画像提供:週刊つりニュース)
(画像提供:週刊つりニュース)

魚がエサに食いついて、「ウキ」が沈んだらゆっくりと竿を上部に立てるように動かします。
魚の口にハリがかかったら、さらに竿を立てながら体側に引き上げ、魚が近づくように少しずつ引き寄せていきます。
足元付近まで魚が近づいたら、竿と反対の手でハリに近い位置の糸を持ち、たぐり寄せながら魚を陸まで引き上げましょう。

コツは、アタリが来たときゆっくりと竿を引き上げることです。
特にはじめての釣りの場合、想像以上の振動が手に伝わってくるので慌ててしまいがち。
でも、一気に竿を引くと、糸が切れてしまうこともあるので注意しましょう。

竿や仕掛けなど、渓流釣りに必要な道具

渓流釣りには、魚を釣るための「竿」「仕掛け」、そして釣った後に使う道具が必要です。

竿

(画像提供:週刊つりニュース)
(画像提供:週刊つりニュース)

竿にはいろんな種類がありますが、初心者なら「振り出し竿」がおすすめです(上級者も使うケースは多いです)。
振り出し竿は、太さの異なる数種類の節で構成されているので、伸ばしたり収納したりできます。
足元の悪い渓流で移動がしやすい、持ち運びの際コンパクトになるのが利点です。

仕掛け

(画像提供:週刊つりニュース)
(画像提供:週刊つりニュース)

仕掛けとは、竿の先に結ばれた糸~魚をかけるハリまでのこと。
以下のようなパーツで構成されています。

・道糸…竿先につける糸
・ウキ…魚のアタリを確認するための目印。通常は水上に浮いているが、魚が食いつくと水中に沈む(シモリウキ仕掛けという、一部が水に沈むウキ仕掛けもあります)
・オモリ…エサが魚の口に届くよう、仕掛けのバランスを調整する重り
・ハリス止め、ハリス…ハリスとはハリと道糸を結ぶ糸。ハリス止めで固定する
・ハリ…魚が食いついたときに引っかかるよう曲がったハリ

釣った後に使う道具

釣った後に使う道具には、便利なものがたくさんありますが、最低限用意しておきたいのは次の2つです。

・ハリ外し…魚の口からハリを外すための道具
・スカリ…釣った魚を入れておく網状の袋。水中に入れれば、魚を生きたまま保存できます(生かした状態をキープしやすいため、アユ釣りに使う「友船」と呼ばれる道具も有効です)

初心者でも扱いやすい渓流釣りのエサ

(画像提供:週刊つりニュース)
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渓流釣りのエサは、ブドウ虫やミミズといった生きた虫を使うのが基本です。
これらは多くの釣具店で市販されているので、手に入れやすいのが利点。

ただ、初心者や女性だと「生きた虫を扱うのが苦手…」という人も多いでしょう。
その場合はイクラ(エサ用のイクラが市販されています)がおすすめ。

また、川の流れが緩やかな場所で川虫という虫を見つけることができますが、これも渓流釣りの餌としてポピュラー。
手軽に現地調達できるので、用意していたエサがなくなった時には探してみてください。

(画像提供:週刊つりニュース)
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渓流釣りに行く前に知っておきたい注意点

(画像提供:週刊つりニュース)
(画像提供:週刊つりニュース)

渓流釣りには、自分の身を守るために押さえておくべき知識、そして守らなければならないルールやマナーがあります。

まずは、身を守るために「渓流では無理をしない」ことを心掛けるようにしましょう。
足場が悪く、流れが速いので、移動は慎重に。
特に渓流釣りでは水の中に足を入れることも多いので、水流に足を取られないよう注意が必要です。
万が一のときに備えて、フローティングベスト(ライフジャケット)を身につけていくことも忘れずに。

次に、渓流釣りのルールを2つ。
1つ目は、「禁漁期間」に釣りをしないということです。
ほとんどの渓流では、イワナやヤマメなどの産卵期に当たる10月~翌年の2月までを禁漁期間としています。
この時期に釣りをすると罰則を受けることになるので、該当河川のある自治体に必ず事前確認を。

もう1つは、「遊漁券の購入」です。
渓流釣りができる河川の多くは漁協(漁業協同組合)が管理しており、その許可を受けるための遊漁券無しに釣りをすることは「密漁」とみなされてしまいます。
遊漁券は河川近くの釣具店、コンビニなどで購入できます。
首の後ろ側など、見えやすい場所に身につけておきましょう。

マナーは、他の釣り人が多いときはポイントを譲り合う、大声で騒がない(魚が逃げてしまうので)、ごみは持ち帰るなど。
その他、河川によって定められたルールやマナーがある場合は、それに従うようにしましょう。

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トリクルマガジン編集部  トリクルマガジン編集部

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