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2023.11.14

【冬至とは】2023年はいつ?かぼちゃを食べる理由や柚子湯に入る風習など解説!

冬至(とうじ)とは1年で1番、太陽の出ている時間が短く、夜が長い日です。
2023年の冬至は、12月22日(金)

冬至に食べる食べ物って…かぼちゃだっけ?どうして柚子湯に入るの?夏至とはどう違うの?二十四節気(にじゅうしせっき)ってなに?
そんな冬至の食べ物や風習などを調べてみました。

記事配信:じゃらんニュース

冬至とは

冬至

冬至とは、北半球において日の出から日の入りまでの時間がもっとも短い(=夜が長い)日のことです。

冬至がいつかは天文学的に決まり、毎年、12月21日か22日です。
南半球では同じ日が、もっとも昼の時間が長い日になります。

なぜ夜が長くなるのでしょう?
ひとことで言うと、「地球の回転軸が傾いているから」です。

冬至

地球の回転(自転)軸を「地軸」といいますが、地軸は、1年をかけて太陽の周りを回る「公転面」に対して、約23.4度の角度を持っています。

この傾きが太陽の方に向いている時期は、暑く、昼が長くなります。
反対に、太陽とは逆の方に向いている時期は、寒く、昼が短くなります。

冬至

冬至の日前後は、北極圏(緯度66.6度以北)では24時間、太陽が顔を出すことがありません(うす明るくはなります)。
これを、極夜(きょくや)といいます。白夜の反対ですね。

冬至と夏至の関係は?

冬至と夏至

逆に、もっとも昼が長い日が夏至(げし)です。
「夏至」や「冬至」という日本での呼び方は、二十四節気(にじゅうしせっき)という古い暦から来ています。

二十四節気は太陽の動きにもとづいた暦で、月の動きをもとにした太陰暦が普通だった時代にも、よく使われてきました。

1年を24等分して、夏至・冬至や、その中間の日(昼と夜の長さが同じ日)を春分・秋分とさだめています。

月の動きをもとにした太陰暦は季節とずれやすいため、二十四節気は春夏秋冬を表すのに便利だったのです。

日食

2020年6月21日の夏至では、アフリカ大陸からユーラシア大陸、日本、オーストラリアまで、地球上の広範囲で日食が観測されました。
日本で夏至と日食が重なったのは、なんと372年ぶりだとか!

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冬至の食べ物「かぼちゃ」

かぼちゃ

冬至の食べ物といえばかぼちゃ。
ところで、なぜ冬至にはかぼちゃなのでしょう?

かぼちゃの原産地は中南米。もともと暑い国の野菜なので、かぼちゃは夏から秋に収穫されます。ただ、カットさえしなければ、風通しのいい涼しい場所で2~3カ月保存することが可能です。

かぼちゃは、体内でビタミンAに変わるカロテンや、ビタミンB1、B2、C、E、食物繊維をたっぷり含んだ緑黄色野菜。新鮮な野菜が少なくなる時期、これからの冬を乗り切るためにも、冬至という節目の日にかぼちゃを味わって栄養をつけよう…という先人の知恵なのです。

ただ、江戸時代の文献には「冬至にかぼちゃ」という内容の記述はなく、明治以降に生まれた比較的新しい習慣と考えられています。

冬至の風習「柚子湯」

柚子湯

もう一つの冬至の風習が柚子湯(ゆずゆ)。この習慣は江戸時代からあったようです。

1838(天保9)年に刊行された、江戸の年中行事を紹介する「東都歳事記(とうとさいじき)」によると、「冬至 今日銭湯風呂屋にて柚湯を焚く」との記述があります。

「冬至」を「湯治」にかけ、「柚子」を「融通が利く」(=体が丈夫)にかけて、お風呂屋さんが始めたとされています。江戸っ子ならではのしゃれたイベントですね。

柚子

柚子はちょうど11月~12月が収穫期。
柚子の果皮には、風邪予防や保湿にいいとされるビタミンCや、血行改善を促すといわれるヘスペリジン(フラボノイド)などが豊富に含まれています。
昔の人は、旬の柚子が健康にいいことを経験的に知っていたのでしょうね。

まとめ

冬至が過ぎれば、少しずつ日が長くなっていきます。とはいえ、寒さはこれからが本番。
ホックホクのかぼちゃとあったかい柚子湯で、冬を乗り切りましょう!

※この記事は2023年11月時点での情報です。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
※お出かけの際は、お住まいやお出かけされる都道府県の要請をご確認の上、マスクの着用、手洗いの徹底、ソーシャルディスタンスの徹底などにご協力ください。

ミキティ山田  ミキティ山田

旬な話題を求めて、いろいろな場所を取材・撮影する調査員。分厚い牛乳瓶メガネに隠したキュートな眼差しでネタをゲッチュー。得意技は自転車をかついで階段を登ること。ただしメガネのせいでよく転びます。

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