東京有数の観光地・浅草に発着する水上バスは、隅田川や日の出桟橋、お台場などの東京湾臨海をクルージングできます。
今回は、浅草発「水上バス」TOKYO CRUISEと東京水辺ラインの運航ルートや料金、予約から乗船するまでの方法などをご紹介します!水上から東京の景色を眺め、非日常を味わってみませんか。
●水上バスの魅力

電車・バスなど公共交通機関が発達する東京では、海上交通も充実しています。隅田川や東京湾臨海を運航する船が水上バスです。
定員140~200名の水上バスが多く、船内では観光シーズン以外は比較的ゆったり過ごすことができます。雨の日でも楽しめて移動が楽、交通渋滞の影響を受けることもありません。

浅草発「水上バス」は浅草を起点に隅田川を下り、浜離宮恩賜庭園、日の出桟橋、WATERS竹芝、お台場海浜公園などを結ぶ運航ルートで、東京の名所を効率よくまわれます。

また、隅田川橋梁群、東京スカイツリー、東京タワー、レインボーブリッジをはじめ、変わりゆく東京の街並みを眺めることができます。
なんといっても、水上から見る東京の景色は格別!手軽に旅行気分を味わえるのが魅力です。
●浅草発「水上バス」の行先・料金は?
浅草発「水上バス」には、東京都観光汽船株式会社が運営するTOKYO CRUISE(以下、TOKYO CRUISEと記載)と、公益財団法人東京都公園協会が運営する東京水辺ライン(以下、東京水辺ラインと記載)の2つがあります。
代表的な運航ルートをご紹介します。
【TOKYO CRUISE】隅田川ライン
隅田川ライン(浅草~浜離宮恩賜庭園~日の出桟橋~浅草)

「隅田川ライン」は浅草から浜離宮恩賜庭園、日の出桟橋を経由し、浅草に戻る運航ルートです。
定員340名の大きな船「竜馬」や「道灌」、船体デザインが異彩を放つ「ホタルナ」に乗船できます。
[所要時間]
浅草~浜離宮恩賜庭園 約35分、浜離宮恩賜庭園~日の出桟橋 約5分、日の出桟橋~浅草 約40分
[料金(片道)]
浅草~浜離宮恩賜庭園:1040円(小人400円)
浜離宮恩賜庭園~日の出桟橋:240円(小人120円)
日の出桟橋~浅草:860円(小人430円)、<ホタルナ>1200円(小人600円)
【TOKYO CRUISE】ホタルナライン
ホタルナライン(浅草~日の出桟橋~お台場海浜公園~浅草)

「ホタルナライン」は浅草から日の出桟橋、お台場海浜公園を経由し、浅草に戻る運航ルートです。
「竜馬」や「道灌」、「ホタルナ」や「エメラルダス」に乗船できます。
[所要時間]
浅草~日の出桟橋 約40分、日の出桟橋~お台場海浜公園 約20分、お台場海浜公園~浅草 約50分
[料金(片道)]
浅草~日の出桟橋:860円(小人430円)、<ホタルナ>1200円(小人600円)
日の出桟橋~お台場海浜公園:520円(小人260円)、<ホタルナ>860円(小人430円)
お台場海浜公園~浅草:1380円(小人690円)、<ホタルナ・エメラルダス>1720円(小人860円)
【TOKYO CRUISE】お台場直通ライン
お台場直通ライン(浅草~お台場海浜公園)
浅草からお台場に直行する「お台場直通ライン」も運航しています。
ルートは日の出桟橋を経由しないだけで「ホタルナライン」とほぼ同じ。お台場に早く移動したい時におすすめです。
「竜馬」や「道灌」、「ホタルナ」や「エメラルダス」に乗船できます。
[所要時間]
浅草~お台場海浜公園 約50分
[料金(片道)]
浅草~お台場海浜公園:1380円(小人690円)、<ホタルナ・エメラルダス>1720円(小人860円)
【TOKYO CRUISE】ヒミコライン
ヒミコライン(浅草~豊洲~WATERS竹芝~浅草)

浅草から豊洲に直行する「ヒミコライン」は、豊洲に約35分で到着します。豊洲からはWATERS竹芝経由で、浅草に戻ります。
漫画家の松本零士氏デザインシリーズ第一弾の「ヒミコ」に乗船できます。
[所要時間]
浅草~豊洲 約35分、豊洲~WATERS竹芝 約30分、WATERS竹芝~浅草 約40分
[料金(片道)]
浅草~豊洲:<ヒミコ>1200円(小人600円)
豊洲~WATERS竹芝:<ヒミコ>860円(小人430円)
WATERS竹芝~浅草:<ヒミコ>1200円(小人600円)
[料金補足]
※大人は12歳以上、小人は6歳~12歳未満
※幼児(1歳~6歳未満)は、大人1人につき1人無料
※大人1人に同伴の幼児2人目からは、小人料金
※浜離宮恩賜庭園での下船には、入園料が含まれます
※浜離宮恩賜庭園からの乗船には、別途入園料が必要です
【東京水辺ライン】浅草・お台場クルーズ
浅草・お台場クルーズ(両国リバーセンター~浅草二天門~WATERS竹芝~お台場海浜公園~WATERS竹芝~両国リバーセンター~浅草二天門~両国リバーセンター)

「浅草・お台場クルーズ」は浅草エリアとお台場海浜公園間を往復する運航ルートです。
2020年8月22日から両国リバーセンターが開業。ここを出発点とする定期運航が再開され、隅田川めぐりがより便利になりました。
急行便と各駅便があり、急行便は浅草二天門、WATERS竹芝経由で、お台場海浜公園へ。
各駅便は墨田区役所前、浅草二天門のほか、越中島、聖路加ガーデン前にも停留します。
「さくら」「あじさい」「こすもす」のいずれかに乗船できます。
[往路・所要時間(急行便)]
両国リバーセンター~浅草二天門 約15分、浅草二天門~WATERS竹芝 約40分、WATERS竹芝~お台場海浜公園 約20分
[往路・料金(急行便)(片道)](最大1200円)
両国リバーセンター~浅草二天門:400円(小人200円)
浅草二天門~WATERS竹芝:700円(小人350円)
WATERS竹芝~お台場海浜公園:700円(小人350円)
[往路・所要時間(各駅便)]
両国リバーセンター~墨田区役所前 約10分、墨田区役所前~浅草二天門 約5分、浅草二天門~越中島 約30分、越中島~聖路加ガーデン前 約10分、聖路加ガーデン前~WATERS竹芝 約15分、WATERS竹芝~お台場海浜公園 約20分
[往路・料金(各駅便)(片道)](最大1200円)
両国リバーセンター~墨田区役所前:400円(小人200円)
墨田区役所前~浅草二天門:200円(小人100円)
浅草二天門~越中島:700円(小人350円)
越中島~聖路加ガーデン前:400円(小人200円)
聖路加ガーデン前~WATERS竹芝:400円(小人200円)
WATERS竹芝~お台場海浜公園:700円(小人350円)
【東京水辺ライン】ナイトクルーズ
ナイトクルーズ「2大タワー周遊便」(両国リバーセンター~両国リバーセンター)

日時限定・通年で運航する「ナイトクルーズ」は両国リバーセンターを発着地に、隅田川・お台場を周遊します。
東京スカイツリーや東京タワー、隅田川に架かる橋、レインボーブリッジのライトアップをはじめ、東京の夜景を堪能できます。
※2020年8月22日から両国リバーセンターが発着地になりました。
両国リバーセンターへは浅草二天門から水上バスで約10分の距離なので、予定に組み込むのもおすすめです。
[所要時間]
両国リバーセンター~両国リバーセンター 約90分
[料金]
両国リバーセンター~両国リバーセンター~:2200円(小人1100円)


[料金補足]
※未就学児は一般料金の大人1人につき1人無料。2人目からは小人料金
●事前予約は必要なの?
TOKYO CRUISE
出航5分前までWEB予約OK!スムーズに乗船

TOKYO CRUISEは乗船日の前月1日から出航5分前までWEB予約ができます。予約サイトにアクセスし、日時を選択・カード決済で予約完了。
「エメラルダス」など乗りたい船の指定も可能です。
当日はスマホにチケットを表示させて入場します。乗船時は予約者から案内されるので、WEB予約がおすすめ。
もちろん、乗り場で乗船チケットを購入することもできます。
[予約有無・予約方法]
予約可・公式HPからご予約ください
予約ページはこちら
東京水辺ライン
思い立ったら、発着場へ。予約なしで乗船可能!

東京水辺ラインは予約不要で乗船できます。電車やバスに乗る感覚で、当日、発着場に行くだけでOK!乗船チケットは券売所で購入します。
ただし、運航日が指定されている「江戸東京ぶらり旅」や「いちにちゆらり旅」、「ナイトクルーズ」は完全予約制なので、利用する場合は事前予約をしてくださいね。
[予約有無・予約方法]
予約不要(一部、運航コースは予約可)・公式HPをご確認ください
公式HPはこちら
●当日はどこから乗るの?
TOKYO CRUISE

TOKYO CRUISEは浅草乗り場から乗船します。乗り場は東京メトロ銀座線「浅草駅」から地上を出てすぐ、吾妻橋のたもと。
駅から近く隅田川沿いで、東京スカイツリーやアサヒビール本社ビルが見える場所にあるので、すぐに見つけることができますよ。
東京水辺ライン

東京水辺ラインは浅草二天門発着場から乗船します。浅草二天門発着場は2020年6月に開通した遊歩道「すみだリバーウォーク」にほど近く、隅田川テラス(隅田川河川敷)に面しています。
アクセスは東京メトロ銀座線「浅草駅」から徒歩6分。駅から隅田川沿いを歩いたり、浅草寺の二天門から向かう方法もあります。
[乗り場]
TOKYO CRUISE水上バス乗り場(東京メトロ銀座線・東武スカイツリーライン「浅草駅」から徒歩1分、都営浅草線「浅草駅」から徒歩3分)
東京水辺ライン水上バス乗り場(東京メトロ銀座線・東武スカイツリーライン「浅草駅」から徒歩6分、都営浅草線「浅草駅」から徒歩8分)
●当日の注意点&楽しみ方
TOKYO CRUISE

TOKYO CRUISEでは様々な水上バスを運航しています。その数なんと11種類!
屋上デッキ付き、ガラス張りの天井など作りはそれぞれ異なるので、船にこだわって乗るという楽しみ方があります。

船内は自由席ですが、水上バスの種類によってボックス席など指定席の購入が可能。乗り場へは出発15分前までの入場が必要です。
「隅田川ライン」を運航する船と、「ヒミコ」「ホタルナ」「エメラルダス」には売店があり、ソフトドリンク・アルコールやおつまみ、スイーツなどの船限定メニューを販売しています。
趣向が凝らされた船で快適に過ごしながら、非日常を味わうことができますよ。
東京水辺ライン

東京水辺ラインはすべての船に展望デッキがあり、運航中ずっとデッキで過ごせます。隅田川に架かる橋をくぐる時は頭上すれすれの迫力など、船上ならではの体験ができます。

集合時間は出発の5分前。船内は自由席なので、好きな場所を選びたい人は早めに発着場に行くのがおすすめです。
船内にはソフトドリンクの自動販売機が設置されています。売店はありませんが、代わりに食べ物や飲み物の持ち込みOK!
船内で心地よく過ごせて、船旅を自由に楽しむことができますよ。
●浅草から乗れる「水上バス」の種類
一口に水上バスと言っても様々な種類があり、船内の構造も異なります。浅草から乗船できる代表的な水上バスをご紹介します。
TOKYO CRUISE
・ヒミコ

漫画家の松本零士氏が「ティアドロップ(涙滴)」をイメージ・コンセプトにデザインしたもの。
全長30.5m、幅8m。定員80名(船内座席数は70席、後部デッキベンチ10席)。浅草から豊洲・WATERS竹芝間を運航。

・ホタルナ

流線形ボディ、上下方向に開閉するドアなど宇宙船をイメージし、「ヒミコ」に続き松本零士氏がデザイン。
全長37m、幅9m。定員120名(船内座席数は76席、後部デッキベンチ11席)。浅草からお台場海浜公園間を運航。

・エメラルダス

松本零士氏デザインのシリーズ第三弾。座席指定できるコンパートメントの設置など、より快適なクルージングに。
全長34.5m、幅8.4m。定員100名(船内座席数は60席)。浅草からお台場海浜公園間を運航。

・竜馬

海・東京に関係した偉人名が付けられたシリーズ1号船。
全長32.1m、幅7.8m。定員340名(船内座席数は1階178席、2階160席)。浅草からお台場海浜公園間を運航。


東京水辺ライン
東京水辺ラインの水上バスは東京都所有の船舶。大規模災害時に重要な役割を持つ防災船で、平常時に水上バスとして運航しているのだそう。
「さくら」「あじさい」「こすもす」の3隻があります。
・さくら
全長23.99m、幅6m。定員140名(船内座席数は54席、後部デッキベンチ28席)。
両国・浅草からお台場海浜公園・葛西臨海公園間を運航。



・こすもす
全長29.87m、幅7m。定員200名(船内座席数は130席、後部デッキベンチ28席)。
東京水辺ラインの水上バスで一番大型の船舶。両国・浅草からお台場海浜公園・葛西臨海公園間を運航。



「東京都観光汽船(TOKYO CRUISE)」の詳細はこちら
「東京水辺ライン」の詳細はこちら
※この記事は2020年8月時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性がありますので、事前に公式ホームページなどで最新の情報をご確認ください。
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